母の愛したお針箱と刺し子 展

兵庫県加古川市にある、ギャラリー歓喜洞(かんきどう)さんを始めて訪れたのは、十数年前、オーナーの池澤洋子さんのお母様の刺し子展を見に行った時でした。
そして、これをご縁に、私たちが、ものづくりで生活をしようとして、十数年前初めて夫婦で個展をさせていただいたギャラリーでもあります。
以来何度か個展をさせていただいて、オーナーの池澤さんには大変お世話になり、プロとして活動する足掛かりを作らせていただいたと思っています。
オーナーのお母様、神吉しづゑさんは、明治36年生まれ。大変針仕事の好きな方で、「刺し子ばあちゃん」と親しまれていたそうですが、8年前に亡くなられました。この度、お母様が遺された、布遊びの作品を「母の愛したお針箱と刺し子」展としてギャラリーで展示され、見に行ってきました。
当時使っておられた、お針箱や裁縫の教科書、足袋の型紙まで大切に保管されておられ、こころから針仕事を楽しんで作られた作品の数々は、見ていてなごやかで楽しいものでした。
手仕事のものづくりと言うのは、心からつくるものを愛し、つくることを楽しみながら行うことなのだろうと、しみじみと感じました。

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2015年12月2日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ