私が最近漆を購入している、福井県の漆販売会社の株式会社箕輪漆行さんが、工房えらむに来られました。
お客様のもとへ時折訪問して、漆に関するご相談や営業をしておられるとのことですが、私の工房のような小さな工房へ、福井県からわざわざ足を運んでいただいて、営業とは言え恐縮します。
私は、漆芸はほとんど習ったことがないので、この機会に、日頃感じている、漆の扱いについてや漆の質、種類のことなどいろいろ質問させていただきました。さすがに40年漆を扱っておられるとのことで、いろいろとアドバイスや興味深いお話を聞かせていただきました。
最近の傾向としては、漆の需要は伸び悩んでいるとのこと。一般消費者の漆器の扱いなどについての理解がなかなか進んでいない状況で、漆器を特別扱いする傾向がまだまだ一般的なようです。
私自身、漆こそ木に塗る塗料としては、自然素材であり、強じんで、しかも木の美しさを最大限に引き出す最高のもので、これ以上のものはないと考えています。
最近は、正直なところオイル仕上げの器もたくさん作っていますが、やはり漆塗りの器は、私の活動の原点でもあり、その良さをもっと伝えていければと思います。