久しぶりに鉢ものを彫りました。
厚い栗の木で、直径18センチ、高さ8.5センチの大ぶりな鉢。
用途としては、麺類や丼ものの料理用にお使いいただいているものです。
陶器では、一般的なサイズですが、木のものは比較的少ないように思います。
陶器の麺鉢では、しっかりしたものになると、少々重く感じるのですが、木で作ると、重量は半分ぐらいになると思います。
木で作ることの利点は、やはりこの軽さにあると思います。
最近は、年齢的に重い陶器の器は、持つのが大変になってきたので、少しづつ食器を木のものに変えて行きたいと言われて、木の器を購入いただく機会も増えたように思います。
また、木の器は、熱さが伝わりにくいことで、持ちやすいなどのメリットがあると思います。
麺鉢用などの3寸(約9センチ)近い厚板の乾燥材の入手は、なかなか難しいこともあるのですが、私にとっては、刳りものの楽しみは、大きな鉢をダイナミックに彫ることにあるような気がします。
この鉢は、しっかり漆を塗って仕上げます。