書籍「日本のクラフト もの くらし いのち」

先日、「日本のクラフト もの くらし いのち」と言う本を購入しました。
この本は、私が現在所属している、公益社団法人日本クラフトデザイン協会の創設30周年を記念して、出版された本です。
実際この本が出版されたのは、1986年です。
公益社団法人日本クラフトデザイン協会は、1956年に創設され、1976年に社団法人として許可を取得し、2013年に公益社団法人としての認定を受けました。クラフトデザインの普及を図り、産業の発展と人々の生活文化的向上に寄与することを目的に、半世紀近く日本のクラフトデザインの中心的役割を担い、活動を行っております。クラフト関連の組織として唯一法人化された全国組織で、スタジオクラフトマンや伝統的地場産業に関わる生産者を中心とした正会員、賛助個人会員、賛助法人会員、会友により構成されている組織なのです。
私が、当協会が主催している公募展「日本クラフト展」に5回の入選を果たして、会員に推挙いただいたのが、2007年なので、かなり古い本ではあるのですが、私がクラフトに携わる以前の、日本のクラフト運動の初期から黎明期にかけての、活動を記した貴重な本だと思います。
本には、克明に当時クラフト製作にかかわっておられた方々の作品や証言が、沢山記録されていて、現在著名な作家の方々がこの協会で活動されていたことが良く分かります。
この本を、なぜ今買ったかと言うと、65年の歴史を持つ日本クラフトデザイン協会が、役割を終え、今年で解散予定となり、在庫の書籍が、安く販売されたと言う理由です。
協会とのこれまでの関わりについては、また後日詳しくお話したいと思いますが、とても残念なことです。