先日、栗の木を彫った、縦横32センチ、厚さ2.5センチの隅切盆の漆塗りが終わり、出来上がりました。
栗の木の杢目と彫り目を活かして仕上げるために、拭き漆塗りをしていますが、隅切盆の少しフォーマルな雰囲気を出すために、漆に煤を加えて、真っ黒ではない、ほど良い黒さと感じる色合いに仕上げました。
写真が良くないので、写真では彫りの凹凸ばかりが目立って、少々落ち着きのない雰囲気に見えるのが残念です。
1枚板の刳りものによるお盆は、少し重くなりますが、木組みの物とは違った、重厚さと質感で、料理やお茶などを演出してくれるのではないかと思います。
この隅切り盆は、既に納品済みです。
Button Inspiration vol.18へ出展
東京・銀座のACギャラリーさんで、2024年1月27日より開催される、「Button Inspiration vol.18」に出展させていただきます。
陶器やガラス、布、木などさまざまな素材で創作活動されている、50名の作家により作られたボタンが、展示販売されます。
私は木を素材としたボタンを出品、販売いたします。
木の杢目を生かしたもの、漆塗りのもの、木彫りのものなど、木の様々な表情を生かしたボタンを作りましたので、ご覧いただければと思います。
お近くの方がいらっしゃいましたら、ご高覧ください。
会場 ACギャラリー 東京都中央区銀座5-5-9 岡崎ビル4F
期間 2023年1月27日(土)~2月2日(金) 11:30~19:00 最終日は17:00まで
片口を彫る
久しぶりに片口を彫りました。
片口を作るのは好きなのですが、肩こりがひどくなると、片口のような口径が小さくて深い彫り作業を、どうしても避けたくなって、最近は片口を彫ってなかったのですが、2月のグループ展に向けて彫りました。
栃の木で細身で深い片口を、栗の木で浅めでころんとした片口を彫りました。
木の片口は、陶器のものに比べ、軽くて保温性があるので、何かと使いやすいのではないかと思います。
ほとんどフリーハンドですが、手に馴染む柔らかいかたちにしています。
拭き漆塗りで仕上げます。
お椀を彫る
久しぶりに、栗の木のお椀を彫りました。
肩こりがひどくなると、お椀などの深い彫りの器の製作を、自然と避けるようになっていましたが、来月、グループ展も予定しているので、久しぶりに頑張ってお椀を彫りました。
私なりに使いやすいサイズと形状を考えた、定番のお椀です。
口径は11センチ、高さは6.5センチに緩やかな高台を付けています。
口径は、少し小さめですが、その分片手でも持ちやすくなります。
小さく感じますが、少し深めのお椀になっていますので、容量的にも量は入ると思います。
木工ろくろを使用せず、手彫りなので、形状は少々いびつですが、持った感じも、口当たりも、時々の感触が違って面白いのではないかと、勝手に思っています。
拭き漆塗りで仕上げます。
コウノトリがやって来た
工房の前のため池に、2羽のコウノトリがやって来ました。
池の水がかなり少なくなっているので、エサなどの取りやすくなった環境ができたためのようです。
写真を撮ろうと、そっと近づいたつもりでしたが、気配を感じてすぐに飛び去って行きました。
写真は、飛び去るところを、かろうじて撮れた1枚です。
年始早々に、工房前の池にコウノトリがやって来てくれたことが、とても嬉しく感じます。
ちっちゃいもの展
私は、各種の木の豆皿などを出展しています。
機会がございましたら、お立ち寄りください。
会場 阪急うめだ本店10F スーク暮らしのアトリエ 大阪市北区角田町8-7
期間 2024年1月2日(火)~9日(月) 10:00~20:00 最終日は16:00まで

2024年 新年明けましておめでとうございます。
2024年 新年明けましておめでとうございます。
穏やかな新年を迎えることができました。
今年は、昨年末にいくつかの興味深い仕事のお話をいただき、少し仕事の趣を変えながら、新たな方向に向かっていければと思っています。
最近は、体調不良に悩まされることが多くなりましたので、良い仕事をするには健康が第一と、良い体調維持を心がけて、この一年を過ごしたいと思います。
今年も小さな雑木林の工房で、自然と寄り添いながら、気負わず、穏やかに作品作りに取り組んでいきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2023年の大晦日
工房えらむも2023年の大晦日を迎えました。
今年もやり残したことがいっぱいで、大晦日が仕事納めとなりました。
2023年の前半は、昨年から続く慢性的な肩こり、首こりからくる緊張型頭痛に悩まされ、医者通いの日々。
どうにか頭痛が治まったものの、肩こり、首こりがすっきりしない故の、製作スピードの遅さ、納品に時間がかかるなど、順調な作品作りには程遠い一年でした。
肩こり解消に、日々歩くことを勧められ、時間がゆるす限り毎日、仕事始めと仕事終わりに、工房の周辺を20分程度歩くことを日課にしました。
これが、とても気分良く、未舗装のあぜ道に咲く草花に感動したり、日々の夕景に癒されたりと、身近な何気ない自然の気づきが仕事の励みになっています。
木と言う自然からの頂き物の作品素材に感謝して、そして自然から与えられる日々の感動を作品に生かしながら、これからも仕事をしていきたいと思います。
そしてこの一年本当に沢山の方のお世話になりました。
皆様に心より感謝申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
隅切り盆の製作
2023年の暮れも押し迫り、隅切り盆を彫りました。
2.5センチ厚の栗の板を彫った32×32センチの隅切り盆です。
私の作るものは、指物的なものではなく、ほとんどざっくりと丸のみで彫り上げています。
これから漆を塗って仕上げます。
年内の納品に向けて製作していましたが、間に合わず、お客様には申し訳なく思います。
カトラリーを作る
年末になると、こまごました作品の製作が増えるとと書きましたが、相変わらず小さなカトラリーを製作しています。
特に年末用と言うことはないのですが、既存のお取り引きからご注文をいただいた分の製作が、なかなか捗らず、歳も押し迫って、カトラリーをせっせと作っていると言う状況です。
こまごましたものを沢山つくると、どうも落ち着かず、年の瀬の慌ただしさを感じます。
カトラリー作りは、どうも苦手で、自分ではあまり自信はないのですが、こんなカトラリーでもご注文をいただけることに感謝して、作らせていただいています。
これからは、もっと計画的に仕事をして、年末はどっしりと構えて、1年の集大成となるような作品作りをしたいものです。