2021年の大晦日

工房えらむも2021年の大晦日を迎えました。
相変わらずの製作スピードの遅さ、技術の無さ故、オーダーをいただくと納期などに追われ、思うように作品作りがなかなかできなかった一年でした。
そんな中で今年は、いろいろ海外とのご縁いただき、台湾の国立台湾工芸研究発展センターで開催された、台湾・日本交流企画展に出品させていただきました。
また、私の作品はどちらかと言えば和風テイストの作品ですが、香港やデンマークからオーダーをいただき、作品が海外で販売されたり、お使いいただく機会を得ましたことを嬉しく思います。
来年も、個展や展示会の予定がいくつか入っています。できる限り自身の持ち味を引き出した、皆さんに楽しんでいただける作品を作っていきたいと思います。
大晦日も工房で終日仕事をしていましたが、締めくくりは、新年への思いを込めて、工房に自分で作ったしめ縄を飾りました。
藁は実家の田んぼから、ウラジロや松やナンテンなど、すべて近くの雑木林などからの頂きもの。
私たちは、自然からの頂き物で仕事をさせていただいていることに感謝して、その思いをしめ縄に込めて、新年を迎えたいと思います。
この一年本当に沢山の方のお世話になりました。
皆様に心より感謝申し上げます。

 

かんな仕上げの器

私の木の器作りは、木工ろくろを使用せず、おおよそ機械的に荒彫りをしたものを、手彫りで仕上げるやり方で製作しています。
手彫りの、のみ跡を残した表情が好きで、その上に拭き漆塗りなどで塗装を行っていくやり方です。
表面を滑らかにサンドペーパーなどで磨いた方が、杢目が美しく表現できるのですが、なんとなく平滑に磨かれた表情が、冷たく感じるので、あまりこの方法は行っていません。
最近、隣町の鍛冶師さんが作られた豆がんなが、とても気に入って、四方反りの豆がんなで、器を仕上げるやり方が多くなりました。
ほど良いかんな削りの手の跡と、杢目もほどよい加減で表情美しく表現できるので、手彫り一辺倒だった器づくりも、かんな仕上げにより幅が広がってきました。
これも鍛冶師さん手作りの、独特の切れ味の豆がんなとの出会いのおかげと言えると思います。

2021年12月26日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

栗の木の抹茶茶碗

栗の木を彫って作った抹茶茶碗です。
今回の茶碗は、陶芸で言えば、ヘラでざっくりと掻き落としたような表情にしてみました。
少し黒っぽい拭き漆塗りで、使い込んだ古民具のような雰囲気に仕上げています。
お茶碗を作るのは、やはり難しいです。
造形、表情など、奥が深く、私が作るお茶碗は、評価に値しないものかとい思いますが、いつかもう少しいいものができないだろうかと言う思いで、作り続けていきたいと思います。
そして茶碗と言う一点もの作品を探求していくのは、とても面白いものです。
最近は、アウトドアブームもあって、気軽に野点を楽しまれる方も増えているようです。
軽くて壊れにくく、持ち運びしやすい木の茶碗の魅力も伝えていきたいと思います。

木の抹茶茶碗

2021年12月21日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

刳りもの重箱の仕上がり

栗の木を彫って作った重箱の漆塗りが終わり、出来上がった状態です。
コンパクトな5寸(15センチ角)二段重箱と、7寸(21センチ角)一ケ重箱。
最近は、あまり大きな重箱より、少し小さめのものを好まれる方が多いようです。
拭き漆塗りで、少し黒目の方が、料理が映えるように感じて、少し黒っぽくしています。
写真が良くないので、全体的に真っ黒な感じに見えますが、栗の木の杢目の感じはしっかり味わえる感じにしています。
市販のおせち料理も、手作り感満載の刳りもの重箱に盛り付けていただけると、また雰囲気も、味わいもひとしおかなと思います。

刳りもの重箱

 

2021年12月11日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

チャリティー展の出品作品

2021年12月4日から19日まで、兵庫県姫路市のギャラリー「ルネッサンス・スクエアー」で開催される、第34回 チャリティーのためのミニアチュール展に2点出品しています。
出品された作品を入札形式で、最高額の方にお譲りするオークション形式で、入札額の一部がチャリティーとして寄付されます。
私の出品作品は、小さなだ円箱。
栗の木を彫って作ったの器部分に、栃の木で作った蓋を載せて、拭き漆塗りで仕上げています。
大きさは、縦8×横14×高さ5センチのものと、縦9×横12×高さ5.5センチの小さなものです。
蓋の栃の木は、少し杢目模様の面白いものを選びました。
ちょっとした小物入れやアクセサリー入れに、もちろん食品を入れても衛生的です。
最低落札価格3.000円からのスタートにしています。ギャラリー会場でもインターネットでも入札できますので、よろしければチャリティーにご協力ください。

ギャラリー ルネッサンス・スクエアー
兵庫県姫路市三左衛門堀西の町205-2 ㈱パナホーム兵庫1F

チャリティー展インターネットサイトは → click

重箱を彫る

日差しぶりに、栗の木を彫って重箱を作りました。
コンパクトな5寸(15センチ角)二段重箱と、7寸(21センチ角)一ケ重箱。
時節柄、この時期になるとご要望の多い重箱ですが、私が作るのは、厚板を彫って作る手刳りの重箱のため、とても時間がかかる重労働なので、最近はあまり作っていませんでした。
以前は、三段重なども苦も無く作っていましたが、さすがに最近は、作り控えるようになってきました。
それでも、重箱の蓋や重ねた器が、ぴったりと収まった時の快感が楽しくて、また作ろうかなという気にさせてくれます。
漆を塗って仕上げますが、もうすでに現物は仕上がっていて、先日の書道家の方との展示会でお披露目の後、納品予定先への納品が決まっています。

2021年11月30日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

手刳りのお椀

最近、お客様などからのご要望もあって、お椀を作ることが多くなりました。
私のお椀は、木工ろくろを使わない手刳りによるお椀なので、少々いびつなお椀ではあるのですが、私が思うところの使いやすく、かたちの良いお椀とはと言う思いで作っています。
今回作ったのは、直径13.5センチ、高さ10センチの栗の木を彫った少し大ぶりなお椀で、たっぷり入る多用途なお椀です。
お椀と一口に言いても、数百年前から使われ、多種多様な形状のものが存在するだけに、理想のかたちとはを考えるほどに、そのシンプルにして奥の深さを感じずにはいられません。
今、私が理想と感じるお椀を、手の中から刳り出したのが現在のお椀です。

木のお椀

2021年11月2日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

珈琲とぱんに纏わる物語 展

兵庫県加古郡稲美町にある、てしごと日日さんで10月28日から開催される「珈琲とパンに纏わる物語」展に出品させていただきます。
てしごと日日さんは、器を中心としたてしごとのお店で、とても落ち着いたブロカントな雰囲気のお店で、今年2周年を迎えられます。
珈琲とパンに纏わる道具をテーマに、いろいろな作家の方の作品が集められています。
私は、オーナーさんの希望を取り入れた、作りおろしのパン皿を出品させていただきました。
栗の木を彫って、彫り跡をそのままに蒔地の漆塗りのお皿です。
オーダーはいただいたものの、正直ちょっとパン皿とは、かけ離れたイメージがあったのですが、オーナーさんが早速コーディネートして使っていただくと、この地味な皿が、なんともしっくり馴染むので、オーナーさんのセンスに脱帽でした。
とても雰囲気のあるお店ですので、ぜひお訪ねください。

てしごと日日   Instagram → click
兵庫県加古郡稲美町国岡550-13
TEL 090-8524-1144
基本Open、水木金曜、時々土曜。
10時半〜16時

栗の板皿

栗の木の、少し面白い杢目の板を使って作った板皿を、拭き漆塗りで仕上げました。
なかなか味わい深い杢目だけに、上手くいかして作品をと言う思いで、単純ですが板皿にしてみました。
縦21×横13×厚さ1.2センチサイズ。
あまり杢目を強調しすぎるのもどうかと、表目は、四方反りの豆かんなでラフに仕上げています。
漆を塗ると、そこそこ杢目と相まって味わい良い雰囲気になったかなと思います。
サイズ的には、板皿としても、湯呑とお菓子をのせたりして、銘々皿的に使うのも面白いかと思います。
いい杢目の板を使うと、それなりにいい雰囲気の作品が出来ますが、杢目頼みでもいけないと思います。とは言え、木の作品作りの魅力は、自然が創り出す木の表情を生かすことにあると思います。

2021年10月24日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

木の丼鉢

最近、木の丼鉢を作ることが多くなりました。
なぜか丼鉢を求められる女性の方が多くなって、作る機会も増えました。
ひとつは、口径14㎝で高さは10.5㎝、もう一つは口径16㎝で高さは9㎝、見た目は丼鉢らしくないやや狭い口径で、深いお椀の感じです。
口径は広くないですが、深いのでたっぷり入りますので、ご飯ものも、麺類などの汁物にも使えます。
木で作っていますので、軽くて持ちやすく、熱さも伝わりにくいです。
木工ろくろは使わず、手刳りなので、少々いびつですが、これが意外と手にフィットします。

木の丼鉢