端材の贈り物

Facebookで友達になっていただいている木工家の方から、家具製作で不要になった端材が沢山あるのだけど、要りませんかと言うメッセージをいただきました。
ご連絡をいただいた木工家の方は、まだ直接お会いしたことのない県外の方で、Facebook上のお付き合いなのですが、私のこまごまとした木の器の投稿を見られて、端材でも何か作れるようでしたら、差し上げましょうと言うありがたいご連絡をいただきました。
昨日、大きな段ボール箱いっぱいの端材が届きました。
私にとっては、十分使える、ケヤキ、クリ、キハダ、ケンポナシなど、大変ありがたい贈り物です。
まだお会いしたことがないにもかかわらず、私の作品の投稿をよく見ていただいて、材料をプレゼントいただいたことには本当に感謝です。
とかくSNSでのお付き合いは、淡白な人間関係に過ぎないとよく言われますが、とりわけ同じ方向を目指す者同士は、どこか親密につながっていくものだなと感じます。
端材を送っていただいた、素敵な家具を作られている木工作家の方とは、お会いして直接お礼を言わなければと思います。


 

 

 

 

 

 

2017年4月7日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

豆鉢を彫る

最近、 ご注文をいただいて吉祥模様をモチーフにしたかたちの木の豆皿をよく彫っています。
試みに 豆皿に少しボリュームをもたせる雰囲気で、栗の木で豆鉢を彫ってみました。
大きさは、豆皿とほぼ同じ9~10センチ程度で、厚みを3センチ程度にした鉢です。
「豆鉢」と言う響きは、どうも植木鉢の小さいものの印象があったり、さりとて「小鉢」では手のひらにそっとのる程度の鉢より大きいものをイメージしてしまうなどと、妙なことを考えてしまうのですが、今回は、豆皿の対にある鉢と言うことで「豆鉢」と言う表現の器にしたいと思います。
豆鉢を彫るのは、豆皿に比べると、かなり時間と手間がかかるのですが、少し立体感のある器は、出来上がるとまた違った楽しい気分になります。
いくつか彫ってみたのですが、かたち的には、もう少し遊び感覚とフリーハンド感を入れた方が楽しくなるかなと感じました。
豆皿はオイル仕上げがほとんどだったのですが、豆鉢は、しっかりと漆を塗って、いろんな料理に対応できる、味わい深い鉢となるように仕上げたいと思います。

木の豆鉢

 

 

 

 

 

 

2017年4月3日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

オーダーのお椀を彫る

小さな子供さんがいらっしゃるご家族からお椀のオーダーをいただきました。
子供たちには、これからはしっかり味わってご飯を食べてもらいたいと言う思いから、家族みんなが、しっかりとしたお椀で食事をしようと言うことで、家族4人分を私の作るお椀にオーダーをいただきました。
ご要望により、子供さんでも使いやすいように、口径は11センチ、高さは7センチで、高台を少し広めにして安定感を持たせるようにしました。そしてお汁がこぼれにくいかたちを意識しました。
栗の木を手彫りによるお椀ですが、今回はのみ跡はない方がご希望ということで、できるだけ滑らかな表情に仕上げました。
このようなお椀だったら、木工ろくろで作れば、ほぼ同じかたちの端正なお椀ができると思うのですが、あくまで手彫りで作らせていただきました。
手彫りなので、完全な丸椀ではないし、それぞれ持った感じも、口当たりも微妙に違うものになっていると思います。家族それぞれが自分のお椀を使うと言う意味で、ひとつひとつ個性を感じるお椀があってもいいのではないかと思います。
個性のあるお椀が、使う人にとって、飲んだ感じや、持った感じが次第に馴染んでいくことで、食事をさらに味わうことにつながればいいなと思います。
お椀は、しっかり拭き漆塗りにて仕上げます。


 

 

 

 

 

 

2017年3月28日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

焼酎用ぐい呑みの納品

オーダーいただいていた焼酎用ぐい呑みの漆塗りが出来上がり、しばらく寝かせて、ほぼ漆の匂いも消えたところで納品させていただきました。
この度のオーダーは、九州の方からのご依頼で、おおよそのサイズなどの打ち合わせはさせていただいたのですが、あとはおまかせしますとのことで、私なりの思いで作らせていただきました。
写真のぐい呑みは、ケヤキの木を手彫りして、面取りをしたもの。
とりわけ、九州も焼酎の産地の方だったので、気に入っていただけるか心配していました。
納品後しばらくしてからメールで、ぐい呑みについておたずねしたところ、ご本人からお電話にて、雰囲気も使い勝手もとてもいいですとご連絡をいただきました。
気に入っていただけてほっとしました。

木のぐい呑み 焼酎用

 

 

 

 

 

 

2017年3月2日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

栃の木で片口を彫る

栃の木で片口を彫りました。
栃の木は、白くすべすべした肌合いの木で、杢目そのものは、はっきりしないのですが、漆を塗ると時として、思いがけない美しい模様が浮かび上がります。
もちろん栃の木は、もとから美しい杢模様が見えているものも多くあるのですが、意外と表面的におとなしい表情の木から、漆の浸透具合で、思いもよらない表情が浮かび上がってくるのが、なかなかドラマチックで面白いです。
ただ、ほとんど表情のないことも多々あります。
ちょうど、薪窯で焼く、焼き締めの陶器のような感じに似ていると思います。
私は、できるだけ黒くした漆を薄めて浸透させ、黒と白のコントラストを付けて塗っていくのが、好きなやり方です。
栃の木の柔らかい雰囲気の片口を彫りました。
漆を塗ると、どのような表情になるのか楽しみです。

木の片口

 

 

 

 

 

2017年2月13日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

焼酎のぐい呑を彫る

以前から酒器を作るのが好きで、時々彫っていたのですが、日本酒を想定したものがほとんどでした。
私のホームページを見られた方から焼酎用のぐい呑を作ってほしいとのご依頼をいただいて、作らせていただきました。
私の酒器がいいねと言いていただいて、作らせていただくのは嬉しいかぎりです。
やはり焼酎となると、日本酒より容量が大きくなるので、私が普段作っているものよりひとまわり大きいサイズのぐい呑となり、おおよそのサイズのオーダーもいただきました。
かたちは、面取りしたものと、しのぎのものを気に入っていただいて、材は栗とけやきで彫りました。
もうすでに、漆塗りの作業に入っていて、ほぼ塗り上がりの状態になっています。
気に入っていただけるとよいのですが。

木のぐい呑み木のぐい呑み

 

 

 

 

 

2017年1月24日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

カッテイングボード作り

先日、親しくしているご夫婦から、カッテイングボードを作りたいのだけど、材料や作り方を教えてもらえませんか、と言うご要望をいただいて、工房でカッテイングボードをつくられました。
工房に在庫しているクルミの木の板に、奥様がデザインされたボードを私がカットと穴あけをした後、仕上げの要領を簡単に説明して、それぞれ作っていただきました。
私が、自分の仕事をしている間に、黙々と作業され、素敵なカッテイングボードが出来上がりました。
使いやすいデザインとクルミ材の節の部分なども、上手く取り込んで、料理の映えるカッティングボードになりました。
さっそく夕食のコーディネートに使用され、写真をSNSに投稿いただきました。
オリジナルのカッテングボードで今回は、スキレットをのせられたり、ランチョンマット風に使用されたコーディネートもなかなか素敵です。
また、準備がととのいましたら、カッティングボード作りのワークショップをやってみたいと思います。

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2016年12月24日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

栗材の購入

今日は、昨日走ったハーフマラソンの筋肉痛に耐えながら、予定していた栗材の購入のため、軽トラックを走らせて、大阪まで。
日頃は、ほとんど田舎道しか走らない軽トラックで、大都会大阪の中之島のすぐ南まで行くのはちょっと緊張するのですが、そこには期待通りの材があるので、頑張ってやって来ます。
栗材の購入は、いつも利用させていただいている、大阪市西区の材木店橘商店さん。栗材・名栗加工の専門店として、創業100年の老舗材木店。
材木の購入は、できるだけ自分の目で見て、自分の使いやすい木、興味をそそられる木など、自分が良いと判断したものを選びたいものです。
親しくしていただいている橘商店さんには、豊富な良材を在庫されていて自分でしっかり選ぶことができるので、よく利用させていただいています。
日頃、器などの小物を中心に製作している者にとっては、良く乾燥した、歩留りの良い材を、必要なだけ購入できることは、とても経済的なこととして、小さな工房にとっては非常に助かります。
最近では、著名な建築家の方も橘商店さんの材を使用されているとのことで、やはり材の質や名栗加工などの技術が評価されてのことではないかと思います。
なかなか栗の良材が少なくなっている状況の中で、良い栗材を購入でき、とても親身に対応していただける、大変ありがたい材木屋さんです。

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2016年12月5日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

100枚の板作品は次の会場へ

先日、「アートプランおの」(兵庫県小野市)が実施したアートイベント「草原上の造形 100枚の板」に参加し、1×4材(9×183×2㎝)100枚を使って制作した、モニュメント、インスタレーション作品を兵庫県小野市の「ひまわりの丘公園」に10月30日まで展示していました。
私は、広い芝生広場を渡る風を、板で作った16基の矢羽根状のオブジェで受けとめて、空気の流れを視覚的に感じてもらう、インスタレーション作品を作りました。
ご縁をいただいて、兵庫県内の多可郡多可町にある北播磨余暇村公園内の「チャッタナの森」に作品は引き取られ、場所を変えて引き続き展示していただけることになりました。
昨日、多可町の職員の方がトラックで作品の引き取りに来られました。
風を受けてささやかに動く作品ですが、当たり前のように、私たちのまわりに存在する空気の動きを視覚的にとらえてもらうことで、私たちが、大気と言う自然のなかに生かされていることを感じてもられればと思います。
また、新たな場所で作品を楽しんでいただける機会をいただけたことに、感謝いたします。

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「草原上の造形 100枚の板」プロジェクト進行中

「アートプランおの」(兵庫県小野市)が、実施するアートイベント「草原上の造形 100枚の板」プロジェクト進行中です。
1×4材(9×183×2㎝)100枚を使って、7名(グループ)がモニュメント、インスタレーション作品を兵庫県小野市の「ひまわりの丘公園」にて10月15日~21日まで公開制作し、展示するイベントです。
100枚の板を使った造形というと、木工作業色が強いイベントに思われるのですが、美術家グループの活動が始まると非常にアート色の強い雰囲気が漂い始め、とても面白い雰囲気になってきました。
田中陽三は、毎日お手伝いの方に応援していただいて、なんとか完成の目途がつきました。
お手伝い、見学に来ていただいた皆様ありがとうございました。
本業の木の器制作が少々忙しいので、現地での制作は、10月18日、19日はお休みして、10月20日(木)13:00~17:00の現地作業で作品完成の予定です。
期間中、私の制作見学を予定されておられた方には申し訳ございませんが、今日以降は、10月20日のみ会場 での制作をいたします。
21日(金)も会場にいませんのでよろしくお願いいたします。
なお、公開制作期間中10:00~17:00は、どなたかが制作していますので、よろしければお立ち寄りください。

会場 兵庫県小野市浄谷町「ひまわりの丘公園」(国道175号線沿い)
制作期間 2016年10月15日~10月21日
展示期間 2016年10月22日~10月30日

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