漆塗りのしのぎ鉢をつくる

栗の木でシンプルな7寸のしのぎ鉢が出来上がりました。
厚さ5センチで、直径21センチの鉢にしのぎと呼ばれる彫り溝を丸のみで器の側面に彫り込んだ鉢です。
比較的使いやすい大きさと深さを少し意識してつくりました。
鉢には、しっかりと漆を拭き漆塗りをしています。栗の木の杢目を生かしながらも、杢目が目立ち過ぎず、料理が映えるように、少し漆を黒めにして塗っています。
漆塗りをすると、汁物や熱いものなど、どんな料理も盛ることができ、使用後の洗浄も大変楽で、使い勝手も良くなります。
漆には、抗菌作用がありますので、高温多湿のこの時期も多用途に使えるのではないかと思います。

しのぎ鉢 栗の木

 

 

 

 

 

 

2017年7月28日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

ひとり盆を彫る

栗の木で長方形のひとり盆を彫りました。
26センチ×16センチ、厚さ2センチの小さな一人用のお盆です。
漆を塗って仕上げますので、小さなトレイとしても、直接料理やお菓子を盛りつけるお皿としても使っていただけるようにしています。
栗の木を使っていますが、小さなお盆とは言え、反りや歪みが出にくいように、出来るだけ目の積んだ柾目の板を使っています。
このような材料だけを求めようとすると、なかなか難しいので、栗の木に関しては、親しくしていただいている、大阪市西区の栗の木を中心とした老舗の材木店、橘商店さんで購入しています。
吟味された良材は、歩留まりも良く、狂いもなく助かります。
私は、あまり機械を器用に使う方ではないので、ほとんど手彫り中心の作業です。それもほぼ丸のみだけで彫っています。
写真のお盆は、一日ですべて彫った訳ではありません。何日かかったのかは恥ずかしいのでナイショです。

栗の木のお盆栗の木のお盆

 

 

 

 

 

 

2017年7月19日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

しゃもじのオーダー品をつくる

先日、お餅を作っておられるお店の方から、おしゃもじオーダーをいただいて作らせていただきました。
これまで、市販の大きなしゃもじを使っておられたそうですが、日常的に使っていると、市販のものはすり減り方が早いので、できれば同じものをもう少し堅い木で作ってほしいとのご依頼でした。
今回は、灰汁などの出にくいサクラの木を使うことにして、その少し堅そうな部分で作ることにしました。
日常的に使い慣れておられるしゃもじなので、できるだけ忠実に同じ形にしましたが、せっかくのオーダーなので、そこに少し市販のものにない、滑らかなグリップ感を入れさせていただきました。
納品のためお店を伺い、実際のお餅つきの現場を見せてもらいました。
大きなケヤキの臼に自動の杵でつくのですが、つき始めの蒸して間もないもち米は熱いので、餅状なるまで、しゃもじでもち米を返すのだそうです。
つくらせていだだいたしゃもじは気に入っていただけて、帰りにお店のお餅をいただいて嬉しい限りです。


 

 

 

 

 

2017年6月16日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

タモの隅切盆を彫る

お客様からのオーダーで隅切盆を彫りました。
縦横33センチ、厚さ2.5センチの少し大きなサイズのお盆です。
お客様との打ち合わせでは当初、栗の木で作らせていただく予定にしていましたが、幅の広い手ごろなサイズの板がなかったため、ちょうど手持ちのタモ材におもしろい杢目の幅広の板があったので、タモで作らせていただきました。
お客様のご要望で、オイル仕上げにしました。
和風と洋風の入り混じった面白い雰囲気の隅切盆が出来たのではないかと思います。

隅切盆

隅切盆

 

 

 

 

 

2017年6月2日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

細かいしのぎの皿を彫る

杢目の細かい柾目の栗の木で、5寸のお皿を手彫りして、そこに細かい鎬(しのぎ)を入れました。
ろくろ引きではないので、少々いびつなお皿の面に、細い丸のみでしのぎを入れます。
器にしのぎを入れるとどちらかと言えば和風になるようですが、細かくなると少し洋風な雰囲気が感じられるような気がします。
これまでで、一番細かいしのぎの彫り作業なのですが、最近どうもこう言う仕事があまり苦にならなくなってきました。
しかしながら、気持ちがそのまま映し出されて、しのぎのラインも少々いびつ。
でも、何か自然でいいかなと。
漆やオイルでいろいろな雰囲気に仕上げたいと思います。

しのぎの木の皿

 

 

 

 

 

 

2017年4月13日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

端材の贈り物

Facebookで友達になっていただいている木工家の方から、家具製作で不要になった端材が沢山あるのだけど、要りませんかと言うメッセージをいただきました。
ご連絡をいただいた木工家の方は、まだ直接お会いしたことのない県外の方で、Facebook上のお付き合いなのですが、私のこまごまとした木の器の投稿を見られて、端材でも何か作れるようでしたら、差し上げましょうと言うありがたいご連絡をいただきました。
昨日、大きな段ボール箱いっぱいの端材が届きました。
私にとっては、十分使える、ケヤキ、クリ、キハダ、ケンポナシなど、大変ありがたい贈り物です。
まだお会いしたことがないにもかかわらず、私の作品の投稿をよく見ていただいて、材料をプレゼントいただいたことには本当に感謝です。
とかくSNSでのお付き合いは、淡白な人間関係に過ぎないとよく言われますが、とりわけ同じ方向を目指す者同士は、どこか親密につながっていくものだなと感じます。
端材を送っていただいた、素敵な家具を作られている木工作家の方とは、お会いして直接お礼を言わなければと思います。


 

 

 

 

 

 

2017年4月7日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

豆鉢を彫る

最近、 ご注文をいただいて吉祥模様をモチーフにしたかたちの木の豆皿をよく彫っています。
試みに 豆皿に少しボリュームをもたせる雰囲気で、栗の木で豆鉢を彫ってみました。
大きさは、豆皿とほぼ同じ9~10センチ程度で、厚みを3センチ程度にした鉢です。
「豆鉢」と言う響きは、どうも植木鉢の小さいものの印象があったり、さりとて「小鉢」では手のひらにそっとのる程度の鉢より大きいものをイメージしてしまうなどと、妙なことを考えてしまうのですが、今回は、豆皿の対にある鉢と言うことで「豆鉢」と言う表現の器にしたいと思います。
豆鉢を彫るのは、豆皿に比べると、かなり時間と手間がかかるのですが、少し立体感のある器は、出来上がるとまた違った楽しい気分になります。
いくつか彫ってみたのですが、かたち的には、もう少し遊び感覚とフリーハンド感を入れた方が楽しくなるかなと感じました。
豆皿はオイル仕上げがほとんどだったのですが、豆鉢は、しっかりと漆を塗って、いろんな料理に対応できる、味わい深い鉢となるように仕上げたいと思います。

木の豆鉢

 

 

 

 

 

 

2017年4月3日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

オーダーのお椀を彫る

小さな子供さんがいらっしゃるご家族からお椀のオーダーをいただきました。
子供たちには、これからはしっかり味わってご飯を食べてもらいたいと言う思いから、家族みんなが、しっかりとしたお椀で食事をしようと言うことで、家族4人分を私の作るお椀にオーダーをいただきました。
ご要望により、子供さんでも使いやすいように、口径は11センチ、高さは7センチで、高台を少し広めにして安定感を持たせるようにしました。そしてお汁がこぼれにくいかたちを意識しました。
栗の木を手彫りによるお椀ですが、今回はのみ跡はない方がご希望ということで、できるだけ滑らかな表情に仕上げました。
このようなお椀だったら、木工ろくろで作れば、ほぼ同じかたちの端正なお椀ができると思うのですが、あくまで手彫りで作らせていただきました。
手彫りなので、完全な丸椀ではないし、それぞれ持った感じも、口当たりも微妙に違うものになっていると思います。家族それぞれが自分のお椀を使うと言う意味で、ひとつひとつ個性を感じるお椀があってもいいのではないかと思います。
個性のあるお椀が、使う人にとって、飲んだ感じや、持った感じが次第に馴染んでいくことで、食事をさらに味わうことにつながればいいなと思います。
お椀は、しっかり拭き漆塗りにて仕上げます。


 

 

 

 

 

 

2017年3月28日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

焼酎用ぐい呑みの納品

オーダーいただいていた焼酎用ぐい呑みの漆塗りが出来上がり、しばらく寝かせて、ほぼ漆の匂いも消えたところで納品させていただきました。
この度のオーダーは、九州の方からのご依頼で、おおよそのサイズなどの打ち合わせはさせていただいたのですが、あとはおまかせしますとのことで、私なりの思いで作らせていただきました。
写真のぐい呑みは、ケヤキの木を手彫りして、面取りをしたもの。
とりわけ、九州も焼酎の産地の方だったので、気に入っていただけるか心配していました。
納品後しばらくしてからメールで、ぐい呑みについておたずねしたところ、ご本人からお電話にて、雰囲気も使い勝手もとてもいいですとご連絡をいただきました。
気に入っていただけてほっとしました。

木のぐい呑み 焼酎用

 

 

 

 

 

 

2017年3月2日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

栃の木で片口を彫る

栃の木で片口を彫りました。
栃の木は、白くすべすべした肌合いの木で、杢目そのものは、はっきりしないのですが、漆を塗ると時として、思いがけない美しい模様が浮かび上がります。
もちろん栃の木は、もとから美しい杢模様が見えているものも多くあるのですが、意外と表面的におとなしい表情の木から、漆の浸透具合で、思いもよらない表情が浮かび上がってくるのが、なかなかドラマチックで面白いです。
ただ、ほとんど表情のないことも多々あります。
ちょうど、薪窯で焼く、焼き締めの陶器のような感じに似ていると思います。
私は、できるだけ黒くした漆を薄めて浸透させ、黒と白のコントラストを付けて塗っていくのが、好きなやり方です。
栃の木の柔らかい雰囲気の片口を彫りました。
漆を塗ると、どのような表情になるのか楽しみです。

木の片口

 

 

 

 

 

2017年2月13日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ