2021年3月の工房定期Open日

毎月、第3土曜、日曜、月曜の3日間、工房ギャラリーをOpenしています。(お休みをいただく月もありますので、ホームページでご確認ください)
2021年3月の工房Openは、3月20日(土)、21日(日)、22日(月)10:00〜16:00 の3日間です。
日頃製作しています木の器等の作品、織の作品と、あると楽しい古道具、古民具を展示販売いたします。
趣味の古道具販売は、少々マニアックな古民具などが増えています。特に古布、竹かご類が増えています。
工房の吉野桜のつぼみも、例年になく早く膨らんでいます。工房Open期間中の開花はさすがに望めないと思いますが、ほのぼのとした春の工房をお楽しみください。
4月、5月の工房定期Open日は、お休みさせていただき、ゴールデンウイークに工房展として少し長めに工房Openしたいと思います。詳細は、後日お知らせいたします。
3月の工房へお気軽にお立ち寄りください。

2021年3月15日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

台湾・日本交流企画展 「幸福工藝」に出品します

2021年3月16日より、台湾にあります国立台湾工芸研究発展センターで開催される、台湾・日本交流企画展「幸福工藝」展に出品いたします。
この度の交流展は、台湾国立工芸研究発展センター 台北ブランチと所属しております、公益社団法人 日本クラフトデザイン協会の共同企画・運営で実施されます。
両国の現在のクラフト作品を展示することにより、その共通点と相違点を比較するだけでなく、互いのクラフト文化への理解を高め、アジアに於ける新たなクラフトの発展へとつなげ発信していくことを目的としています。
幸福工芸というタイトルが表しているものは、「創る幸せ、使う幸せ」それは、工芸(クラフト)の原点と言えます。
展示内容につきましては、台湾、日本のそれぞれのキュレーターの方により、企画内容を決定していただきました。

台湾キュレーター 黄  世輝 國立雲林科技大學設計學院 教授兼図書館館長
日本キュレーター 唐澤 昌宏 国立工芸館 館長

会場:国立台湾工芸研究発展センター 台北ブランチ 4F企画展示室
(100 臺北市中正區南海路41號)

会期:2021年3月16日(火)~5月16日(日)

2021年3月8日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

器の底を彫る刃物

何故か、底の深い器を彫るのが好きで、とりわけ口径が小さくて、底の深い器を彫るのに、面白さを感じます。
よく同業者から、木工ろくろで荒彫りして、そこから彫り込めば楽なのにと言われます。
彫りによる刳りものを仕事としていると、妙なこだわりがあって、丸くないものや、ろくろの端正なかたちをなるべく出したくないと言う思いがあって、陶芸で言うところの手びねり感覚の木の器に魅力を感じています。
浅いものだと、曲りの丸ノミなどで、何とか彫ることができるのですが、口径が狭く深いと、それに対応する道具が必要になるので、どんな道具を使うかと言うところが、ポイントになります。
これなら彫れそうだと思う道具は、見かけるととりあえず買って使ってみるを繰り返しています。なので、そんな道具がいろいろ増えてきます。
実際に使ってみて、頻繁に使うもの、ほとんど使わないもの、あるいは形状に応じて細かく使い分けるものなどがあります。
何かパズルの謎解きのように道具使いをしていますが、よく考えると木工技術の無さと、不器用さの結果のような気もします。

 

2021年3月5日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

定番のお椀の出来上がり

栗の木を彫ったお椀の拭き漆塗りが終わり、出来上がりました。
口径は11.5センチ、高さ6.3センチです。
親指と中指でお椀の縁を持って片手で持ち上げられて、もう片方の手を添えれば、楽に口元へ運べるようにと、少し小ぶりな大きさにしたお椀です。
私が、一番使いやすいと思い定番にしているサイズです。
それでも、女性の手では、少し大きいかもしれません。
私のものは、陶芸で言うところの手びねりに近い作り方ですので、ひとつずつが微妙に違っています。
なので、持った感じや、飲み口の感じもそれぞれ異なります。それも持った位置によって、また違ってくると言うことになります。
私が考えて、使いやすいようにと思って作ったお椀の個性が、使い手の方にうまくマッチングして、しっくりとなじむマイ椀として使っていただけるようになればと思います。

手彫りのお椀手彫りのお椀

2021年3月2日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

私の好きな旅の本 その1

コロナ禍で、海外はもとより、国内も自由に行き来することが困難な昨今ですが、とても旅に出たくなります。
ずっと以前に読んだ旅の本ですが、本で少し旅心地を味わってみてはと、私の個人的お勧めの本を紹介します。本は、「ごめんねパパ 泣き虫アコの冒険旅行」著者:三保 明子(トラベルジャーナル社、1992年発行)
イギリスの旅行会社の企画する、ほぼ世界最長のバスツアーに参加する女性の体験談。
トラックの荷台を改造したバスに、世界中から集まった参加者とともに、イギリスからアフリカ経由でネパールを目指してテント泊と自炊をしながらのバス旅。
イギリス・ロンドンを出発しヨーロッパを南下、地中海を渡ってアフリカ・モロッコへ、アフリカ大陸を南下し、サハラ砂漠を超えてニジェールから中央アフリカへ、ザイールからアフリカを横断し、タンザニア、ケニアを経由してアフリカを北上、エジプト、ヨルダン、イスラエルからアジアへ、トルコ、イラン、パキスタン、インドそして終着のネパール・カトマンズと言う超長旅。
キャンプも経験のない筆者が、途中脱落者も出る長旅を、しなやかに旅する姿が印象的。
それにしても、コロナ禍で、海外との行き来は、ほとんど不可能となり、今では、政治不安や民族紛争で往来の難しい国々を颯爽とバスが走り抜ける、過去の良い時代もうらやましい。

 

アセビの花の季節

工房の建物のすぐそばに自生している、アセビの木の花が満開です。
アセビは、馬酔木と書き、「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになる「木」という所から付いた名前であるとされているそうです。
有毒成分を含む木ですが、花はとても可憐で、白いすずらんのような花をたくさん付けて、早春の寒空のもと、花の少ない季節に、目を楽しませてくれます。
昨年は、あまり咲かなかった印象があり、話題にすることもなかったのですが、今年はたくさん元気に咲いてくれました。
野生の木々は人間以上に敏感に、気候の変動などを感じ取っているのだろうかと思います。
小さな小さな工房の雑木林ですが、いろいろな種類の木が自生していて、アセビの花から始まって、四季折々咲く木々の花を愛でるのが、工房でのささやかな楽しみです。

2021年2月24日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

栃の木のお椀を彫る

栃の木を彫ったお椀です。
おおよその口径を決めて、ほとんどフリーハンドで彫っています。
今回彫ったのは、おおよそ口径13センチ、高さ6センチのものです。
容量的には、沢山は入るので、お汁ものやいろいろな料理を入れて楽しむことができると思います。
日頃は、栗の木を中心に彫っているのですが、栃の木も大変魅力的な好きな木です。
きめの細かい木質が作る柔らかい表情、そして漆を塗ると思いがけない表情を見せるのが何とも面白いところです。
実用性を考慮して、しっかり拭き漆塗りをして仕上げます。どんな表情になるのか楽しみなところです。

手彫りのお椀

 

2021年2月20日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

2021年2月の工房Open日

毎月、第3土曜、日曜、月曜の3日間、工房ギャラリーをOpenしています。(お休みをいただく月もありますので、ホームページでご確認ください)
2021年2月の工房Openは、2月20日(土)、21日(日)、22日(月)10:00〜16:00 の3日間です。
日頃製作しています木の器等の作品、織の作品と、あると楽しい古道具、古民具を展示販売いたします。
兵庫県は、新型コロナウイルスの感染拡大回避のための、緊急事態宣言中ではありますが、感染者の減少傾向もあり、感染対策にも注意しながら、工房Openをしたいと思います。
最近は、オーダー品を中心に製作しているため、新作が少ない状況ですが、恥ずかしながら趣味の古道具販売は、古布、竹かご、お盆類が増えて、けっこう充実してきています。
工房はどんなところにあるの、廃材で建てた建物はどうなっているのなど、見学大歓迎です。
2月ともなり、日差しもすこし暖かくなりました。今日は、工房で今年初めて、ウグイスの鳴き声を聴きました。工房のサクランボの木も蕾が大きくなり春を迎える準備が始まっています。
相変わらずのコロナ禍の日々ですが、風通しの良い郊外の静かな工房へ、お気軽にお立ち寄りください。

2021年2月16日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

世界一周ヨットレース・ヴァンデ・グローブ2020ゴールへ

昨年11月のブログに投稿して、応援していた世界最難度のヨットレースが最終章を迎えました。
2020年11月8日に、フランスの港をスタートして、単独無寄港無補給世界一周ヨットレースVendée Globe 2020(ヴァンデ・グローブ)は、80日目にトップのセーラーがゴールしました。個人的に多少の縁あって、我がことのように応援していた、DMG MORI SAILIN TEAMの白石康次郎さんは、レース序盤にメインマストが嵐で破れるなどのアクシデントを乗り越えて、2月11日に、16位/出場全33チーム(内途中棄権8艇)、記録:94日21時間32分56秒で無事ゴールされました。
コロナ禍で、世界中を自由に行き来することがままならない状況下で、地球一周を舞台に展開されるレースのなんと爽快な事よとばかりに、3ヶ月間、ほぼ毎日ヴァンデ・グローブ2020のホームページを見ていました。各ヨットから送られてくる、リアルな映像にコロナ禍での閉塞感を癒してもらいました。
レースは、まだ続いていますが、33艇中8艇が、故障や破損、転覆でリタイヤするなど、スポーツとは言え、命を懸けた冒険にほかなりません。順位にかかわらず、厳しい航海を乗り越えて、ゴールの港に帰還したヨットを迎え入れるシーンは、とても感動的でした。
地球の風、潮流、気象条件を頼りに、世界一周をすると言う至って原始的な行為と、いかに航海を上手くコントロールするかと言う、頭脳的戦略に魅せられた3ヶ月でした。

Button Inspiration vol.15 のオンライン展は3月1日まで

東京・銀座のACギャラリーさんで、2月1日よりボタン作品の合同展示会「Button Inspiration vol.15 」が開催されていましたが、2月7日をもってギャラリーでの展示販売は終了いたしまた。
コロナ禍で外出のし難い期間でしたが、ギャラリーにお出でいただいた皆さまには、お礼申し上げます。
ギャラリーでの展示販売は一旦終了いたしましたが、引き続き、同ギャラリーのオンライン展として3月1日まで、展示販売されます。
陶器やガラス、布、木などさまざまな素材で創作活動されている、49名の作家により作られた、非常にバリエーション豊かで、ボタンの既成概念を超えた自由な発想のボタンが集まっています。
引き続きこちらの方もご覧いただければと思います。
Button Inspiration vol.15 オンライン展 → click

 

2021年2月8日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ