ぶなのスポルテッドの大皿を作る

木の器作りを仕事にして、これまでで一番大きな器を作りました。
予てより、お客様から大切にしている気に入った木を持っているので、これを器にしてほしいと言うご依頼をいただいておりました。
古いぶなの木で、長い年月の間に木材を腐らせる菌糸などが広がって、スポルテッドと呼ばれる、独特の染みや色の変化が美しい景色を作っている個性的な木です。
この模様を生かして、できるだけ大きなお皿を作ってほしいとのご要望で、これまでで一番大きな、縦76㎝、横45㎝、厚さ4㎝と言う大皿の制作を行いました。
いわば朽ちる寸前の木で、なかなか扱いの難しい木でもあり、ともかく大いこともあって作業は大変ですが、これだけの大物はある意味やる気をかきたてられ、道具を駆使して、なんとか仕上げることができました。
オイルを塗って仕上げると、宇宙の広がりを感じさせるような模様の皿が出来上がりました。
お客様には、とても喜んでいただけて、嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

2019年4月10日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ