栗の木でスプーンを彫りました。
ほぼ定番にしている、ちょっとぽってりとしたスプーンです。
これから漆を塗って仕上げます。
最近は、木のスプーンを作られる方も増え、金属のスプーンと見紛うほどのスタイリッシュなスプーンを作られる方もおられますが、私のものは、まったく正反対の朴訥としたスタイルのものです。
私は、スプーンの柄の部分が多少太いものが持ちやすいと思っていて、柄を太くしています。
テニスやバドミントンのラケット、ゴルフのクラブにしてもグリップの太さは非常に重要で、スプーンの柄も適度な太さがある方が、持ちやすいのではないかと思っています。
金属のスプーンで、柄を太くすると、すごく重くなってしまうのですが、柄の太いスプーンも木で作るとほとんど重さは感じません。
私の作るものは、ほとんどフリーハンド的に作っていますので、持ちやすさを計算されたフォルムとは言い難い朴訥としたスプーンですが、このスプーンが使いやすいと、こよなく愛用していただいている方もおられ、とても嬉しく思います。