小物作品の製作

毎年、年末になると増えるのが、豆皿や小鉢などの小物作品の製作。
小さな器は、注文いただく数も多くなるので、ひたすら同じものを作り続ける日々が多くなります。
沢山ご注文いただけることは、とてもありがたいことですが、ちょっと単調で、いかにモチベーションを維持しながら、質を落とさないようにするかが課題です。
最近は、音の良いブルートゥーススピーカーを購入して、スマホの音楽アプリで、あらゆるジャンルの音楽を聴きながら仕事をしています。
以前は、手持ちのCDを繰り返して聴いたり、FM放送を聴いたりしていましたが、段々それも飽きてしまうので、スマホの音楽アプリはとても便利です。
時には、音楽以外に英会話学習、落語、小説の朗読などなど何でも聴けるので、便利な時代になりました。
早く小物作品の製作を終えて、フリー製作に入りたいなと思います。

2023年12月6日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

寄物陳思 冬じたく展にて

今日は、2023年11月21日から26日に、兵庫県姫路市の姫路市書写の里・美術工芸館内 交流庵で開催されている、お茶会にまつわる展示会「寄物陳思 冬じたく」に行ってきました。
書写の里・美術工芸館 交流庵は、竹林に囲まれた大変趣ある場所で、この度の展示会にぴったりの場所でした。
いろいな素材の作家により、それぞれの解釈と技法で表現されたお茶道具は、とても見ごたえのある作品展でした。
展示会は、11月26日までです。
ぜひ機会がございましたら展示会にお越しください。

期間 2023年11月21日(火)~26日(日)  休み 24日(金)
10:30~16:30(初日は13:00から、最終日は15:00まで)
会場 姫路市書写の里・美術工芸館内 交流庵  兵庫県姫路市書写1223番地

茶道具の納品

2023年11月21日から26日に、兵庫県姫路市の姫路市書写の里・美術工芸館内 交流庵で開催される、お茶会にまつわる展示会「寄物陳思 冬じたく」に出品するお茶道具を、主催されておられる「ギャラリーとーく」へ納品してきました。
ギャラリーのオーナーさんは、茶道と布仕事に精通されておられる方で、今年、国宝や重要文化財の工芸品などを収蔵されておられる藤田美術館が企画された、掌茶箱と道具の仕覆の製作に関する仕事を担当され、苦労されて収められたその充実した思いを繋いで、この度の展示会「寄物陳思」を企画されたそうです。
私は、茶道具や茶箱のことをいろいろ教えていただきながら、茶道具を製作させていただきました。
ギャラリーにお持ちして、作った茶箱に、オーナーさんがお持ちのいろんな道具を、箱に収めてみながら、あれがいい、これがいいと楽しい時間を過ごさせていただきました。
私は、小さな茶箱にいかに茶道の世界観を楽しく収めるかと言う、茶箱遊びの魅力にすっかり魅せられました。
ぜひ機会がございましたら11月21日からの展示会にお越しください。

期間 2023年11月21日(火)~26日(日)  休み 24日(金)
10:30~16:30(初日は13:00から、最終日は15:00まで)
会場 姫路市書写の里・美術工芸館内 交流庵  兵庫県姫路市書写1223番地

茶箱と茶道具を作る

2023年11月21日から26日に、兵庫県姫路市の姫路市書写の里・美術工芸館内 交流庵で開催される、お茶会にまつわる展示会「寄物陳思」展に出品するお茶道具を作りました。
「寄物陳思」展は、いろいろな素材で製作している作家が、それぞれの解釈や個性で作られた茶道具を持ち寄っての展示会となります。
もちろんお茶会も開催されます。
私が製作したひとつは、「茶箱あそびのすすめ」のテーマに沿って、栗の木を刳り抜いて作った茶箱。
主催される「ギャラリーとーく」のオーナーさんのご希望で、栗の木を彫って、無塗装で仕上げた利休形のコンパクトな茶箱。縦18.5㎝、横16㎝、高さ12.5㎝。箱の深さは10.5㎝ありますので、コンパクト故、彫り抜くのに苦労しました。
専用の細身で小さめの茶筅に合わせた茶筅筒も栗と山桜で作って、漆塗りで仕上げました。
お茶用のお盆なども製作してみました。
その他に、茶巾筒、茶入れ、小皿なども出品予定です。
これまでは、木のお茶碗を中心に作ってきましたが、今回、ギャラリーのオーナーさんからいろいろな茶道具の製作依頼をいただいて、お茶道具をつくる面白さに、すっかり魅せられてしまいました。

硯の蓋とお椀

お寺の住職さんからのご注文で、硯の蓋とお椀を作らせていただき、お寺へ納品に行ってきました。
硯は、自然石を硯に加工したおおきなもので、かなり重量のある、少しいびつな形状のものですが、形状に合わせて栃の木を削り出して作らせていただきました。
栃の木の美しい模様を生かして、拭き漆塗りで仕上げました。
お椀は、栗の木を彫って、直径17センチ、高さ7.5センチの少し大ぶりなお椀です。
彫り跡を残したのもと、ある程度表面を滑らかに研いだものの2タイプで、拭き漆塗りで仕上げました。
どちらもそれなりの表情があって、良い感じになったかと思います。
住職さんには気に入っていただけて良かったです。

 

2023年10月5日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

2023年の栗の収穫

2023年の栗の収穫が始まりました。
工房の敷地内には、4種類の栗の木があって、工房に自生している野生の「しば栗」、収穫用に植えた早生品種の「丹沢」、甘みの強い「銀寄」、地元品種の「大丹波」。
今年はちょっと遅めの早生品種の「丹沢」から栗の実が落ち始め、最近は、{銀寄」「大丹波」の収穫も始まりました。
猛暑続きのせいか、今年は少々例年とは異なる、収穫のタイミングとなりました。
さっそく栗ご飯や渋皮煮をいただき、仕事場で栗の木をひたすら彫る、栗三昧の日々を送っています。
栗の木を彫った輪花盆にイガ栗を入れてみました。

ハイジのお椀

親しいお客様から、欠品していた長方形の角鉢と、ハイジの使っていたようなお椀を作って欲しいと、ご注文をいただきました。
ハイジの使っていたお椀とは、アルプスの少女ハイジのアニメに登場してくる、食事用のお椀のことだと私は思って、軽い気持ちで引き受けました。
当然現物は私も見たことがなく、詳しい希望のサイズも聞かないまま、私がアニメで見たことがあるような、イメージだけで作らせてもらいました。
栃の木で、コロンとしたお椀を彫って、拭き漆塗りで仕上げました。
そもそも1800年代後期のスイスに、漆器など無かったと思いましたが、あまり気にせず実用性を考えて漆塗りにして、ちょっと違うかもしれないけどと、お客様に渡しました。
お客様からは、見かけも手に取った感じも、ハイジのミルク椀でした!と。かなりひいき目なような印象もありますが、嬉しい感想をいただき、ほっと胸をなでおろしました。
後日、お客様からメールで、お客様の所へ来られた方に、何も説明せずこのお椀を渡したところ「ハイジが山羊の乳を飲んでいたお椀みたい」と呟かれて驚いたと、思いがけない知らせをいただきました。
ハイジのお椀とは何だろう。よし!今度は漆塗りにはせずに、これぞハイジのお椀と言うのを作るぞと、思いを新たにしました。

 

2023年9月6日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

お椀をひとつ彫る

栗の木の手彫りのお椀を、一つご注文いただきました。
お客様のご希望の、おおよそのサイズをお聞きして、あとはおまかせしますとのこと。
お椀をひとつのご注文は、集中して思い入れをかたちに出来るとても嬉しいご注文。
私自身のこれまでお椀を作ってきた経験を生かして、一球入魂ならぬ、一椀入魂の思いで、お椀を彫っていきます。
彫って作りますので、時間はかかりますが、微妙な手の感覚の、ここを彫れと言う声を聴きながら、お椀をかたち作っていきます。
少々いびつなお椀ではありますが、手彫りが醸し出す味わいを感じていただけるお椀を目指します。
拭き漆塗りで仕上げます。

 

2023年9月1日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

板皿に模様を描く

昨年から、職業病と思われる肩こりがひどく、手で彫る仕事が少々辛い日が出てきました。
そんな訳で、彫らないでできる作品もいろいろ作ってみるようと試行錯誤しています。
昨年辺りから、製作しているのが、板皿とそれに模様を描いた作品。
写真の板皿は、ナラの板に漆刷毛や筆で模様を描いたもの。
ナラの板は、裏側を持ちやすいいように面取りをして、いろんな漆を何度も塗り重ねて、納得いく表情が出るまで塗り重ねています。
漆の板皿のキャンバスが出来上がったところで、気の向くままに刷毛で模様を描いていきます。
模様に意味はなく、ほとんど勢いだけで描いています。
こんな板皿ですが、食器として使っていただける方がいらっしゃると嬉しいのですが。

2023年8月26日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

抹茶茶碗と棗

最近少しですが、木の抹茶茶碗や道具を作らせていただく機会が増えました。
茶道具は、とても奥の深い難しい世界ですが、私のつくるものは、木と言う素材で表現した、気軽に使っていただけるものです。
老舗の木工芸店さんから、木の抹茶茶碗と合わせて棗の製作もご依頼いただきました。
棗も栗の木を彫って作りました。
棗は、木工ろくろで製作されるのが一般的ですが、私の製作スタイルでは、手で彫った表情を味わいとすると言ったところでしょうか。
小さなものなので、薄く繊細な彫りを求められます。
オーソドックスな棗ですが、少しは木工ろくろと違った表情が出せたかと思います。

2023年8月18日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ