お椀を彫る

栗の木でお椀を彫っています。
刳り物なので、厚さ2寸の板だとフリーハンドで、およそ4寸径のお椀に彫っていきます。
私にとっては正直なところ、このくらいのお椀を彫るのが、一番大変な作業かなと思います。
深い器を彫る場合、大抵ドリルでおおまかに穴を開けて彫っていきます。
大きな鉢だと、鑿を玄能で叩きながら、勢いよく彫っていくことができるのですが、 お椀くらいの口径と深さだと、玄能も使いますが、最終的には、手で彫ることの方が多くなります。底をさらえるのにも力が入り、結構大変な仕事です。
そして、お椀のフォルムは、見た目も重要ですが、使い勝手に大きく影響するので、こうしたフリーハンドのお椀を作るのは、かたちが一定ではないので、なかなか納得のいくものができません。

DSC06985

 

2014年2月9日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ