厚さ3センチの栗の木で、26センチ角の正方形の角皿を彫っています。
直線と平面で構成された器ということで、この場合、出来上がりとしては、きれいな直線で表現された、きりっとした雰囲気の器になると思うのですが、私は、器の内側は、ほとんど丸鑿でざっくり彫っているので、微妙に歪んだ直線で、まったりとした角皿になっています。
指物的なシャープな作品は、あまりうまくないので、自分なりの器表現のテクスチャーとして、丸鑿を多用していると言えるのかもしれません。
仕上げは、拭き漆塗りにする予定です。少し大きめの角皿で底を広くしたので、ちょっとしたお盆やトレーとしても使っていただけたらと思います。