先日、お餅を作っておられるお店の方から、おしゃもじオーダーをいただいて作らせていただきました。
これまで、市販の大きなしゃもじを使っておられたそうですが、日常的に使っていると、市販のものはすり減り方が早いので、できれば同じものをもう少し堅い木で作ってほしいとのご依頼でした。
今回は、灰汁などの出にくいサクラの木を使うことにして、その少し堅そうな部分で作ることにしました。
日常的に使い慣れておられるしゃもじなので、できるだけ忠実に同じ形にしましたが、せっかくのオーダーなので、そこに少し市販のものにない、滑らかなグリップ感を入れさせていただきました。
納品のためお店を伺い、実際のお餅つきの現場を見せてもらいました。
大きなケヤキの臼に自動の杵でつくのですが、つき始めの蒸して間もないもち米は熱いので、餅状なるまで、しゃもじでもち米を返すのだそうです。
つくらせていだだいたしゃもじは気に入っていただけて、帰りにお店のお餅をいただいて嬉しい限りです。