美術家 向井修二氏のご自宅を訪問

ご縁をいただいて、「アートプランおの」の代表で彫刻家の井上 直さんと美術家の向井修二 氏のご自宅・アトリエを訪問させていただきました。
向井修二さんは、元 具体美術協会の会員で現在も素晴らしい活動されておられる美術家の方。
ルイヴィトンのニューヨーク ソーホー店の店内装飾やシャネル銀座並木店において店舗にアートワークスを施されたり、作品は海外の美術館に収蔵されていたりと、現在も国内外で活動されておられます。
ご自宅・アトリエは自然に囲まれた、大変美しい場所で、室内も白を基調とした大変落ち着いた、そして少し緊張感漂う素敵な空間でした。
私たちを魅了する作品は、この空間から生まれるのだなと妙に納得。
「アートプランおの」の活動について助言をお願いすると、気さくにそして、とても真摯にいろいろな助言をいただくことができました。
日頃、私が感じることのない、目から鱗の貴重なお話を伺うことができ、本当に良い時間を過ごさせていただきました。

いただいた名刺の裏側には直筆の記号。

 

 

 

 

 

 

2018年4月2日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

木の抹茶茶碗の納品

昨年末に制作のご依頼をいただいた、木の抹茶茶碗3点を先日納品させていただきました。
折に触れて、木の抹茶茶碗を作っているのですが、この度の木の茶碗は、ご依頼者方より具体的に細かな仕様のご希望がありましたので、それに基づいて、私なりの個性を出しながら作らせていただきました。
何度かご依頼者の方と打ち合わせをさせていただいて、栗の木を彫って、漆で仕上げ、平茶碗、筒茶碗、馬盥茶碗の3点が出来上がりました。
お茶碗は、大変難しいものなので、ご希望に添うものができたか心配だったのですが、先日、納品させていただきましたところ、気に入っていただけたようで、ほっとしています。
この度は、細かいお茶碗の仕様をご指定していただいたおかげで、お茶碗というものの奥深さを再確認させせていただき、とても勉強になりました。
木のお茶碗をお使いになる方は、まだ少ないようですが、このような木のお茶碗の制作の機会をいただけましたことを嬉しく思います。

木の抹茶茶碗木の抹茶茶碗 高台

 

 

 

 

2018年3月27日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

パン皿を作るワークショップ

今日は、以前に兵庫県多可町のカフェ チャッタナの森で開催したワークショップにご参加いただいた方より、工房でのワークショップのご予約をいただき、パン皿を作るワークショップをさせていただきました。
みなさん、カフェでのワークショップで作られた、お皿などを自宅で彫りを加えられるなどして、さらにグレードアップして楽しんでおられる、彫るのが大好きな方々。
彫りを加えられて、素敵に変身したしずくのお皿を見せていただき、本当に楽しんでおられる様子がよくわかりました。
今回は、ご要望により少し材料費をご負担いただいて、20センチ角のパン皿を作りを行いました。
さすがに20センチ角のお皿を15ミリ幅の彫刻刀で彫るのは大変です。
馴れた手つきで着々と彫り進められましたが、もっともっと彫ってみたいので、この楽しみは自宅用にもとっておきたいとのことで、それぞれ完成は、もう少し先のお楽しみと言うことになりました。
木と彫ることが大好きと言いう方々と、私も本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。
ご参加いただいた皆さんありがとうございました。
そして私のおこなっている、小さなワークショップが、いろいろな展開をみせながら、ささやかに根付いていっていることを、とても嬉しく思いました。


 

 

 

大きなお盆の納品

先日、長方形の少し大きめのお盆のオーダーを複数枚いただき納品させていただきました。
コーヒーカップなどがゆったりとのせられる、少し大きめのお盆の制作のご依頼をいただき、栗の木で縦25センチ×横43センチ×厚さ2センチの漆塗りのお盆を作りました。
このサイズと厚みになると、反りやねじれが心配になるので、栗の木の柾目を使いましたが、盤面が広い分、柾目の杢目が少し単調に感じられるので、全体に細かい彫り目を入れてみました。
また、たくさん食器などをのせても、卓上から持ち上げやすく安定して支えられるように、指のかかる彫り込みを入れ、実用性にも配慮しました。
オーダーいただきました方には、気に入っていただけて良かったです。

栗の木のお盆栗の木のお盆

 

 

 

 

 

 

 

2018年3月20日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

ミミズクのお皿を作るワークショップ募集

いつもワークショップをさせていただいている、兵庫県多可郡のカフェ チャッタナの森で、ミミズクのお皿を作るワークショップをさせていただきます。
いつものワークショップと少し趣向を変えて、カフェ チャッタナの森のオリジナルデザインのミミズクのお皿をクルミの木で作ります。
現在、参加者を募集中です。お申し込みは下記までお願いします。
お気軽にご参加ください。

【日 時】3月31日(土) 14:00~17:00
【〆 切】3月29 日(木)
【対 象】中学生以上
【参加費】3,500 円(材料代、ドリンクを含む)
【定 員】10名
【持 物】なし
【協 力】多可町観光交流協会
【集合受付】 chattana の森受付で開始時刻の15 分前から
【駐 車 場】 北播磨余暇村公園の駐車場をご利用ください。
【主  催】 chattana(ちゃったな)の森
【申込方法】 chattana の森までお電話か、直接お申込みください。
【問合・申込先】
TEL 0795-32-4111
〒679-1103 兵庫県多可郡多可町中区牧野817-41
chattana の森( ココロン那珂)
※ご不明点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
※キャンセルの場合には必ず事前にお電話ください。


 

 

 

 

 

 

栗の厚板を求めて材木店へ

3寸厚の栗材が必要になり、1年ぶりに親しくしていただいている大阪の材木店さんへ軽トラックで行きました。
3寸、約9センチ厚の栗の乾燥材で2メートル分程度の量が必要になったのですが、一般的には入手の難しいサイズです。
いつもお世話になっている、栗材の専門店、大阪市西区にある有限会社 橘商店の社長さんにあらかじめ電話してサイズのこと、値段のことなど相談させていただきました。
電話では難しい注文だと言われましたが、行ってみると、いくつか予算に合う候補の材を用意していただいて、気に入った材を購入することができました。
それも、ほぼ希望サイズの、歩留まりの良い無地の材で、大変助かりました。他に、お盆の制作などに必要な、栗の柾目の薄板や格安にしていただいた端材などを購入しました。
歩留まりの良い材を必要な分だけ購入できるのは、とても経済的で助かります。
そして小さな個人工房にも、親身に対応していただける社長さんに感謝です。


 

 

 

 

 

 

2018年3月7日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

パスタ皿を作る

最近は、オーダーでのご依頼で木の器を作ることが多く、なかなか自由に作品を作ることが少なくなりました。
なので、少し以前に作ったパスタ皿のこと。
杢目の美しさにほれ込んで購入したメープル材、10年近く工房の片隅に眠っていたものを引っ張り出してきて、作ったのがパスタ皿。
メープル材の杢目と言うより、模様、あるいは墨絵のようなこの美しさを生かした器を作りたいと思って作ったのがパスタ皿。
今回は、滑らかな曲線のお皿にして、彫りの跡をサンドペーパーで磨いて、表面を滑らかにし、木の表情を引き出すことにしました。
ウレタンオイルを浸透させながら、耐水ペーパーで研いで仕上げました。
思っていた表情のお皿ができたと思います。
パスタを盛付けて、自然の表情とともに味わうことができれば、より美味しく感じてもらえるのではないかと思います。
木は、1枚分しかなかったので、残念ながら1点ものです。


 

 

 

 

 

2018年3月3日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

神保町の古本屋にて

先日、東京ドームで開催されたテーブルウェアフェスティバル2018の開催日前日の受賞者招待展示の設営が終わって、夕方少し時間があったので、東京ドームのある水道橋からお茶の水方面へぶらり散歩。
久しぶりに神保町の古本屋街に立ち寄りました。
神戸市内の古本屋をめぐるのが結構好きだったのですが、最近では硬派な古本屋はめっきり減って、大手のチェーン店ばかりになってしまいました。
神保町の古本屋街は、まだまだ硬派な古本パラダイスで、すっかり入り込んでしまいました。
今回買ったのは、小谷方明 著「大阪の民具・民俗志」昭和59年版、著者のサイン入りを1000円(税別)で、もう1冊は、雑誌「季刊 銀花 第61号」1985年を200円(税別)で購入しました。
「大阪の民具・民族志」は、詳細な記述が面白くて、たぶんもうこんな本は出版されることは、まずないだろうと思われる、私には貴重な本。
「季刊 銀花 第61号」は、かつて1990年頃から2010年に161号で廃刊になるまで定期購読していたとても好きだった雑誌。1990年以前のバックナンバーを折に触れ買い集めていますが、かつては古本でも1冊800円ぐらいだったのが、状態の良い古本が200円でありました。もうこの本に興味を持たれる方も少なくなったのでしょうか。この雑誌は、日本の暮らしの豊かさとは、安らぎとは、などを教えてくれる本のような気がします。
私のものづくりに多大な影響を与えてくれた雑誌で、今でも時折ページを開いています。
神保町の古本屋で買った2冊の本は、どちらも文化出版局の本だったのも不思議な縁を感じます。

 

 

 

 

 

 

まいまい堂での展示会に在廊

2018年2月13日から3月3日まで、京都府福知山市のカフェギャラリーまいまい堂で、陶芸家の大杉康伸(閑心窯)さんと工房えらむの合同展示会「春を感じて 器と織」展を開催しています。
今日は午後から、陶芸家の大杉康伸さんと工房えらむの夫婦で会場に在廊してきました。
期間中は、同じ会場で、福知山市在住の漫画家でアニメーション映画「この世界の片隅に」のアニメを描かれたことで有名な、こうの史代さんが手がけられた、宮部みゆきさんが新聞に連載された小説「荒神」の挿絵の原画が展示されています。
まいまい堂のある商店街は、シャッターの下りた商店が多く並ぶ、とても静かな商店街なのですが、このまいまい堂さんだけは、お客様が途切れることなく来られます。
こうの史代さんの画のファンも多く来場され、人気の高さがうかがえます。
展示会もあと1週間となりました。お時間ございましたらご来場ください。

まいまい堂 京都府福知山市下新26
2018年2月13日(火)〜3月3日(土)11:00〜18:00
(最終日は16:00まで)
休日  2月 26日(月)

 

 

 

2018年2月24日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

工房でのご予約ワークショップ コーヒーメジャーとお皿

今日は、工房でのご予約によるワークショップをさせていただきました。
昨年末にワークショップにご参加いただいた方より、楽しかったので再度、ご予約いただきました。
楽しかったので、またやりたいと言っていただけると、本当に嬉しく思います。
今回は、前回に続き六角のお皿を作られる方と、コーヒーメジャーを作ってみたいと言うご要望により、これまでなかったメニューとして、初めてコーヒーメジャー10g仕様に挑戦していただきました。
私のワークショップは、特殊な道具は使わず、だれでも購入できる彫刻刀2本と小刀で作れるものと言うことにしていますので、口径が小さく深いコーヒーメジャーは、なかなか大変なのですが、器用に道具を使っていただいて、見事に完成されました。
六角のお皿も2度目となると、大変要領よく作られて、意匠的に残された彫り跡が美しく、大変素晴らしいお皿ができあがりました。
また近く参加したいと思いますと言う言葉をいただきました。
ご参加いただいた皆さんありがとうございました。