素のかたち 三人展が終了しました

2022年2月11日より、兵庫県明石市の「ギャラリー風来(ふうき)」さんにて開催されておりました「素のかたち 三人展」が修了いたしました。
ガラス作家の音堂多恵子さん、金属アルミによる器制作者の森下シゲキさんと、木の器の田中陽三の3人による展示会でしたが、それぞれの個性を生かした表現を多くの方に楽しんでいただけたようです。
寒さ厳しく、コロナ禍で外出のしにくい日々ですが、沢山のお客様にお出でいただくことができ、無事三人展を終了させていただくことができました。
私としましても、沢山のお客様との出会い、異素材の作家の方との出会いで、今後の作品作りへの活力をいただきました。
お出でいただいた皆様、ギャラリーのオーナー様、スタッフの方、ご一緒いただいた作家の方には心よりお礼申し上げます。
ガラス作家の音堂多恵子さん、金属アルミによる器制作者の森下シゲキさんの作品につきましては、引き続き同ギャラリーで3月中まで展示されることになりました。木の器の私の作品は、来月より広島で個展をさせていただくことにより、作品は引き揚げさせていただきました。音堂さん、森下さんの作品は同ギャラリーでお楽しみください。

2022年2月20日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

栗の5寸皿

写真は、栗材、拭き漆塗りで作った5寸皿(15センチ径)です。
木の器作りを仕事にしたころから作り始めて、定番にしているものです。
お皿の底をおおよそ平らにしているので、湯飲みなどをのせても安定しますので、茶托としても使えます。
シンプルなお皿ですが、私の定番として生き残り、もうなん百枚作ったかわかりません。
栗材の味わいを生かしながら、ざっくりと彫り上げ、拭き漆塗りで仕上げています。
以前は、黒色を強く仕上げていたのですが、最近は、栗の木の杢目の味わいを生かすようにして、黒色を薄くして、仕上げています。
意外とこの淡く黒い感じを出すのに苦労しています。
この5寸皿は、現在、兵庫県明石市の「ギャラリー風来(ふうき)」さんにて開催されている「素のかたち 三人展」に出品しています。よろしければ手に取ってご覧ください。

会場 「ギャラリー風来」 兵庫県明石市天文町1-7-9
期間 2022年2月11日(金)~2月20日(日) 11:00~18:00 (最終日は17:00まで) 会期中無休

素のかたち 三人展が始まりました

2022年2月11日より20日まで、兵庫県明石市の「ギャラリー風来(ふうき)」さんにて開催される「素のかたち 三人展」が始まりました。
ガラス作家の音堂多恵子さん、金属アルミによる器制作者の森下シゲキさんと、木の器の田中陽三の3人による展示会です。
コロナ禍で外出のしにくい日々ですが、開場と同時にお客様にお出でいただいて、楽しく一日を過ごさせていただきました。
音堂さんのガラス作品は、金属をガラスに取り入れるなど、自由でのびやかな作品が、とても魅力的です。
森下さんのアルミの器などの作品は、アルミの金属の冷たさを感じさせない、どれも使ってみたくなる作品ばかりです。
私も日々、日常的に使いたくなる器等を作って出品しています。
展示会は2月20日まで開催されます。新型コロナウイルスの感染拡大が気になるところですが、無理のない範囲で会場へお立ち寄りいただけますと幸いです。

会場 「ギャラリー風来」 兵庫県明石市天文町1-7-9
期間 2022年2月11日(金)~2月20日(日) 11:00~18:00 (最終日は17:00まで) 会期中無休

2022年2月11日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

欅しのぎ大皿

以前に欅(けやき)の木で作った鎬(しのぎ)の大皿です。
おおよそ縦25センチ、横45センチの美しい杢目の欅の板に、ざっくりと鎬と呼ばれる彫を斜めに入れています。
以前にこのよう陶製の板皿を見たことがあって、いつかいい板が見つかったら、木の大皿を作ってみたいと思っていました。
焼き締めの陶器のような表情が出せると思われる欅の板が見つかり、ざっくりと彫り上げてみました。
漆を塗ると、板の表情が豊かになり、いい雰囲気の板皿ができたように思います。
このサイズの陶製の板皿ですと、かなりの重さになるのですが、木で作るとずいぶん軽く、取り回しも、収納も楽になります。
この皿に料理をざっくりと盛り付けて、野趣あふれる雰囲気を味わってみたいものです。

2022年2月9日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

素のかたち 三人展 ギャラリー風来

2022年2月11日~20日まで、兵庫県明石市の「ギャラリー風来(ふうき)」さんにて開催される「素のかたち 三人展」に出展いたします。
ギャラリー風来さんでは、2020年に「木金土 三人展」は、陶芸家の伊藤 慎さん、金属アルミによる器制作者の森下シゲキさんと木の器の田中陽三の3人による、展示会をさせていただいたのですが、今年は、陶芸家の伊藤さんに代わって、ガラス作家の音堂多恵子さんとともに三人展をさせていただきます。
それぞれ、各素材で素晴らしい作品を作られている方ですので、いろいろ刺激をいただき、ご一緒させていただくことを楽しみにしています。
私もできるだけ新作を交えて作品を展示したいと思っています。
新型コロナウイルスの感染拡大が気になるところですが、ギャラリーでは、感染対策をしっかりして展示会を開催いただきますので、無理のない範囲で会場へお立ち寄りいただけますと幸いです。

会場 「ギャラリー風来」 兵庫県明石市天文町1-7-9

期間 2022年2月11日(金)~2月20日(日) 11:00~18:00 (最終日は17:00まで) 会期中無休

2022年2月4日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

2月1日よりButton Inspiration vol.16始まります

東京・銀座のACギャラリーさんで、本日2月1日より、ボタン作品の合同展示会「Button Inspiration vol.16」が始まりました。
陶器やガラス、布、木などさまざまな素材で創作活動されている、50名の作家により作られたボタンが、展示販売されます。
それぞれの作家の方が、既製のボタンの概念にとらわれず、自由な感性で作られた、本当に楽しく素敵なボタンが集まります。
私は木を素材とした、木のさまざまな表情を表現した、いろいろなボタンを出品しています。昨年も出品させていただきましたが、各作家の方のボタンに関する発想のユニークさや面白さ、そして美しさは、非常に勉強になります。
新型コロナウイルスの感染拡大が気になるところですが、どうか無理のない範囲で、ご高覧いただけましたら幸いです。

会場 ACギャラリー 東京都中央区銀座5-5-9 岡崎ビル4F
期間 2022年2月1日(火)~2月6日(日) 11:30~19:00 最終日は17:00まで

ACギャラリーでの会期後は、2月17日~19日まで横浜大さん橋ホールで開催されます、「素材博覧会2022」に巡回します。

欅の大鉢を彫る

欅の木を彫った大鉢です。
大きな塊のような欅の木を、思いのままフリーハンドで刳り抜いて作っています。
杢目も複雑で、節のような穴もありますが、どこをどう彫るのか、木と向き合って彫る輪郭を決めていきます。
とても厚くて固い木なので、正直手ですべて彫ることはできないので、ディスクグラインダーに取り付けた、ディスクカービングで、おおよそ彫り込み、手で形を整えていきます。
手彫りと言う表現を、私自身よく使っていますが、大方はこのような作り方です。
なので、純粋な手彫りとは言えません。
とは言え、木の塊を前にして、機械の手助けを得ながらも、どう彫り抜くかという、木と向き合う思いに変わりはない思っています。
木との一期一会の器作りは、楽しく魅力的です。

2022年1月29日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

栃の輪花盆

栃の木で輪花盆を作りました。
普段あまり作ることのなかった輪花型のお盆ですが、海外からのお客さんのご注文で、作らせていただきました。
直径34センチと大きめのお盆ですが、ちょうどいい栃の板があって作ってみましたが、拭き漆塗りで仕上げると、墨絵のようなにじんだ景色の、とてもいい感じのお盆ができました。
栃の木は、木によってかなり個性のある木ですが、この度の栃の木は、輪花型のお盆の雰囲気を盛り上げてくれる、私としてはベストマッチの板でした。
幅の広く薄いお盆を作ると反りが気になるところですが、この板は時間を置いても、反りも捻じれも生じず、そう言った意味でもとても良い板でした。
何かきっかけがないと、新しい作品はなかなか生まれないのですが、とても良い機会をいただきました。

2022年1月25日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

端材の端材

先日、朽ちかけた端材で作った板皿のことを書きましたが、その板皿を作った端材が捨てられず、さらに小さな板皿の作品を作りました。
杢目が結構気に入っていたので、一定の大きさの板皿は、4枚しか取れませんでしたが、その残りを捨てるのが惜しまれて、小さな不定形な板皿を2枚作りました。
小さいなりに、小さな飾りの敷板や茶托として使えそうです。
捨ててしまうのは簡単ですが、まだ何か出来ないかと考えるのも面白いことです。
こんなことをいつまでも考えているので、端材が捨てられず、大量の段ボール箱が、工房中にあふれ、作業スペースをどんどん狭くしている状況です。
材料のどこで、捨てる端材としての一区切りをつけるか、悩ましい問題です。

2022年1月22日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

端材への思い

最近工房内の材料がとても多くなったこと、そして製作後に出来た端材が捨てられず、大量に溜まってきたこともあって、保管場所が無くなってきので、工房の片隅に仮設の材料置き場を作りました。
整理をしていると、小さかったり、薄かったりして捨てられず、いつか使うこともあるだろうと、ただため込んで忘れてしまった材料が大量に出てくる。
そんな中から出てきた、朽ちかけた栗の薄板。虫穴はあるし、部分的に腐っている。それでも杢目がなんとも魅力的。いっそこれをそのまま生かして、何かできないかと思って、小さな板皿が4枚できました。
朽ちかけた板も漆を塗ると杢目の表情が生き生きとして、朽ちた部分が漆で固まって真っ黒になって、表情にコントラストがついて、いい感じになってくれました。
虫穴も人為的でない表情が面白い。
私なりにいい板皿ができてうれしい限りです。だから端材が溜まってしかたがないのかもしれません。

 

2022年1月19日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ