端材への思い

最近工房内の材料がとても多くなったこと、そして製作後に出来た端材が捨てられず、大量に溜まってきたこともあって、保管場所が無くなってきので、工房の片隅に仮設の材料置き場を作りました。
整理をしていると、小さかったり、薄かったりして捨てられず、いつか使うこともあるだろうと、ただため込んで忘れてしまった材料が大量に出てくる。
そんな中から出てきた、朽ちかけた栗の薄板。虫穴はあるし、部分的に腐っている。それでも杢目がなんとも魅力的。いっそこれをそのまま生かして、何かできないかと思って、小さな板皿が4枚できました。
朽ちかけた板も漆を塗ると杢目の表情が生き生きとして、朽ちた部分が漆で固まって真っ黒になって、表情にコントラストがついて、いい感じになってくれました。
虫穴も人為的でない表情が面白い。
私なりにいい板皿ができてうれしい限りです。だから端材が溜まってしかたがないのかもしれません。

 

2022年1月19日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ