先日、栗の木で少し大きめの、縦横32センチ、厚さ2.5センチの隅切盆を2枚彫りましたが、漆塗りが終わり、出来上がりました。
栗の木の杢目と彫り目を活かして仕上げるために、拭き漆塗りをしていますが、隅切盆の少しフォーマルな雰囲気を出すために、漆に煤を加えて、真っ黒ではない、ほど良い黒さと感じる色合いに仕上げました。
1枚板の刳りものによるお盆は、少し重くなりましたが、木組みの物とは違った、重厚さと質感で、料理やお茶などを演出してくれるのではないかと思います。
以前ご購入いただいたお客様からの、2度目の追加での制作のご依頼によるものでしたが、この隅切盆の雰囲気を気に入っていただけたことを、とても嬉しく思います。