日頃は栗の木で器を彫っていることが多いが、栃の木も好きな木のひとつ。
今回は、栃の木で角鉢を彫った。
できるだけフリーハンドで、気分に任せて彫っていく。
栃の木は一見おとなしい木の印象があるが、内に秘めた個性の強い木だと思う。
その実、拭き漆を施すと、その個性が現れる。特別なことはなにもしない、ただ漆が木にまかせて染み込んでいくだけ。
その表情には、地味なものから派手なものまでさまざま。どんな表情と出会えるのか、そこが楽しみで栃の木を彫っているような気がする。
先月のアートクラフトフェスティバルinたんば2013で出会った陶芸家 大杉康伸さんが、兵庫県篠山市で「陶ふたり展」をされると教えていただいたので、見に行ってきました。
大杉さんは先日、私たちの工房に来られて、お互いの製作活動についていろいろ話をさせていただき、とても参考になりました。
「陶ふたり展」は、篠山市の備前焼陶芸家の青木有利子さんのご自宅での合同展です。
会場の青木さんのご自宅と窯場は、篠山市郊外の京都府にほど近い、山間のなんともしっとりとした、雰囲気のよいところでした。
大杉さんは、備前と伊賀で修業してこられた方で、実用性を重視した、落ち着いた雰囲気が私の好みの作風です。
最近では、糸井重里さんのホームページ「ほぼ日刊イトイ新聞」のサイトでも紹介され、多くの方の人気を得ています。
展示場で見せていただいた、お茶碗や湯飲みの作品は、使いやすく、表情もおだやかで、とても親しみのもてる作品でした。
11月2日、3日と開催される「三木金物まつり2013」の初日に行ってきました。
例年どおり非常に多くの来場者が会場を埋め尽くしていました。
お目当ての木工道具類を販売するメーカーさん、鍛冶屋さんの屋内ブースが、今年は2会場に別れたことから、屋内会場は比較的ゆったりしていて、混雑が少なくなっているように感じました。
例年は、三木勤労者体育センターにすべてのメーカーブースが入っていたのですが、今年は、鋸、鑿、鉋、鏝のブースは少し離れた三木市体育館に分けて設けられています。
親しくさせていただいている鑿の鍛冶屋さんのブースを伺ったところ、ご主人は今、屋外の「金物古式鍛錬」の公開製作の方に行かれているとのことで、直接、道具のお話をすることはできませんでしたが、「金物古式鍛錬」の会場で職人の顔を拝見させていただきました。
11月2日(土)3日(日)は、工房の隣町の三木市で「三木金物まつり2013」が開催されます。
会場では、木工に必要な道具類が調達できるので、毎年訪れています。
日本の金物の一大産地のひとつである、三木市のほとんどの鍛冶屋さんや製造メーカーが来られ販売ブースを設けられるので、道具選びには非常に便利な機会です。
ただ近年、三木金物まつりの人気の高まりもあって、全国から非常に沢山の来場者があり、会場周辺は非常に混雑しています。
特に会場へ直接車で行こうとすると、会場隣接の駐車場はすぐ満車状態になり、遠方へ誘導され、かなり歩くことになるのでお勧めできません。
私の経験からすると、会場周辺に無料巡回バスに乗れる駐車場がいくつか設けられるので、午前中の早い時間帯に周辺駐車場に駐車して、巡回バスに乗るのが、意外と早く会場に着けます。それも遅くなると、満車状態となり、駐車場探しに時間がかかることになります。
遅くなった方に穴場の駐車場なのが、国道175号線沿いにある「道の駅みき」。ここは終日満車になることが少ないので、ここから出る巡回バスに乗るのが、確実な手段。ただ会場までのバスの乗車時間が少し長くなります。
当日の駐車場情報は、地元三木市のローカルFM局「FMみっきい」がリアルタイムで駐車場の情報を流しているので、これを参考にされるのがおすすめです。
工房が出来て間もないころ、先にブログで紹介させていただいた、「破方館」を利用されている、アーティストの方たちのアートパフォーマンスを、私たちの工房でしていただいたことがありました。
アーティストのおひとり、堀尾貞治さんは、かつての前衛美術家団体、具体美術協会の方で、最近は、ヨーロッパ、アメリカ等で「具体・GUTAI」の人気が高まっていることもあって、世界中を回っておられるようです。私も以前から、堀尾さんの絵付けされた陶器をギャラリーで買って、日々食事に使っている、ささやかなファンなのですが、工房でのパフォーマンスの機会をつくっていただき、得難い貴重な時間を過ごさせていただきました。
当日は「雨」をテーマにそれぞれのアーティストの方が、作品やパフォーマンスを披露していく趣向で、大小さまざまな作品やパフォーマンスが繰り出されました。堀尾貞治さんは、私たちの工房のガラスに一見無造作に紙を張り付けていき、工房の構造体と紙で連続する「雨」の文字を即興で表現されました。工房の構造を見事にとらえて、巨大な雨の文字を浮かび上がらせるパフォーマンスには、さすが!と脱帽でした。
工房のご近所さんで、工房から車で5分のところに芸術家集団の方が建てられたアトリエ「破方館(はほうかん)」があります。
建物すべてがアート作品と言う感じの場所。私の大好きな場所で、作品作りに行き詰ったり、気分転換に時々訪問しています。
平日は留守のことが多いですが、日曜日にはアーティストの中島 勉さんが創作活動されています。
ともかく建物も建築物ではなくて、巨大なキャンバスと言う感じで、いろいろなアーティストの方が手を入れられて、訪問する度にその表情を変えています。
展示されている、廃材や金属などいろいろな素材で表現された、立体や平面作品のどれもアトリエと一体化していて、私の好みの作品ばかり。時として繰り広げられる、アートパフォーマンスもまた楽し。
私の創作活動のパワースポット「破方館」での興味は尽きません。
伊丹市立工芸センターで開催されている「栗本夏樹 漆造形展 いのちの再生」を見てきました。
栗本夏樹さんは、漆の現代的な作品を製作する造形作家の方です。
会場には、大きな漆塗りのオブジェや、車のボンネットに螺鈿などの多様な漆装飾を施された作品が、伝統的な作品が多い漆塗りの世界で、強いインパクトを放っていました。
また、樹皮や段ボール紙に漆を施した作品など、一般的に漆塗りの対象とはされなかったものに、漆を施し変容する素材の美しさも、とても興味を覚えました。
私も、漆の美しさに魅せられて、刳り物の器に漆を施しているのですが、その技法は拭き漆の範囲を出ないので、多様な技法を駆使して漆の可能性を追求される作品には非常に魅力を感じます。
展覧会は、10月27日(日)までです。
昨日は、午後から「町屋に集うクラフト」の2度目の会場当番。午前中は、会場近くに工房がある、お世話になっている先輩木工家の想造工房さんを訪問して来ました。
想造工房さんは、木工家の奥田守保さんとイラストレーターの奥田千珠さんが主宰されている工房で、最近、京都府綾部市の築100年の古民家から兵庫県伊丹市内の3階建てのビルに引っ越されました。
新しい工房を訪問するのは初めてだったので、楽しみに伺いました。以前の山間の古民家も田舎暮らし大好きな私にとっては、あこがれの工房だったのですが、今度訪問した工房は、都会のビル空間で、おしゃれな工房に魅せられました。
ビルの屋上には、たくさんの果樹や野菜の鉢植えがあって、自然とスローにかかわりながら暮らしておられるのが印象的でした。
工房で木工談義に花を咲かせて、楽しいひと時を過ごさせていただきました。
工房は、「町屋に集うクラフト」の会場となっている町屋や伊丹市工芸センター、美術館から南へすぐのところで、ビルの2階は作品を展示販売されているギャラリースペースになっています。今のところギャラリースペースは、日曜日のみのオープンとのことです。