岡山県勝山市にあります、勝山文化往来館ひしおホールで開催されていた、伊藤俊 展「六月の夜の空」を見てきました。
伊藤俊さんは、私がかつて協会の解散まで所属してた日本クラフトデザイン協会の会員のお一人で、その作品のメカニカルな美しさと、表現の素晴らしさにとても心ひかれる方でした。
伊藤さんは、かつて私も大好きな日本を代表するダンサーの勅使河原三郎氏に指示されておられたこともあり、動きのある作品は、メカニカルな作品でありながら、どこか自然の空気感や人間の動きに近いところもあり、長く見ていてもまったく見飽きることはありませんでした。
会場には、伊藤俊さんが在廊しておられ、作品の動きや表現の美しさに感動しながら、いろいろお話をさせていただき、その作品の素晴らしさを堪能させていただきました。
だ円の大きな鉢を彫る
栃の木でだ円の大きな鉢を彫りました。
縦50㎝、横17㎝、高さ6㎝と言う大振りなもの。
かたちは、私の好きな舟のような形。
テーブルの上に置いて、料理を盛るには少し工夫がいりますが、その分斬新な盛り付けや演出ができそうです。
料理を入れなくても、季節の果物や野菜、ドライフラワーなどを入れて、テーブルコーディネートを楽しむのも良いかなと思います。
陶器でこの大きさは、重さが気になりますが、木で作るととても軽量で気軽にお使いいただけます。
キャッシュトレイを作る
ご注文をいただいて、お店で使用するキャッシュトレイを作らせていただきました。
お客様からのご要望で、細身でスリムなだ円のキャッシュトレイを、栗の木を彫って作りました。
キャッシュトレイと言えば、一般的な長方形の形をイメージしがちですが、細身のだ円のトレイもかっこいいものだなと、作りながら感じました。
私の提案で栗の木を使用して、あえて塗装せず仕上げています。
このキャッシュトレイがお店の繁栄とともに、味わい深く変化していくことを願いたいと思います。
真木香さんの「夏帯と茶箱」展
テキスタイル作家の真木香さんが、東京南青山のギャラリー「Itonosaki」にて6月11日から15日まで開催中の真木香「夏帯と茶箱」展に出品されている茶箱の組みに、工房えらむの私が製作した茶箱もご使用いただいています。
この度、ご縁をいただいて私が栗の木を刳り抜いて作った茶箱を、いくつか組まれている茶箱のひとつとしてご使用いただきました。
真木さんが、お道具それぞれの美しい作品から閃いた布を仕覆に手掛けられた茶箱です。
私の茶箱をご使用いただいた組みは、
『茶箱・伍』 仲秋(藍の花)・藍のかわり織り 一式
茶箱アイテム一式:
茶箱、茶碗、茶入れ、振り出し、茶筅筒、茶布筒、茶杓、仕覆布、仕覆仕立て
◎茶箱 ・田中 陽三(木工・栗)
◎茶碗 ・菱田 賢治(陶器)
◎茶入れ ・谷 恭子(木工・茶筒:ウォールナット)
◎振り出し ・森下 真吾(陶器・器) FUTAMONOーYA
・清水 泰(木工・蓋) FUTAMONOーYA
◎茶筅筒 ・藤井 慎介(漆器)
◎茶布筒 ・藤井 慎介(漆器)
◎茶杓 ・谷 恭子(木工・ウォールナット)
◎仕覆 ・真木 香(布・染め布&織り布)
◎仕覆 ・新田 好(おしふく仕立て)
・ギャラリーとーく(おしふく仕立て)
ケヤキの小鉢とグミ
ケヤキの木を彫って、拭き漆塗りで仕上げた小鉢に、赤く熟したグミの実を入れてみました。
ケヤキの小鉢は手で彫って作っています。
丸い鉢ですが、手で彫った微妙な歪みやいびつさが、私には自然なものとの相性が良いように感じています。
工房の敷地に自生する大きなグミの木の実が、しっかり熟して真っ赤になりました。
この赤い色も自然が作り出した、なんとも言えない美しい赤色に感じます。
野生のグミですが、田植えグミとも呼ばれるとおり真っ赤に熟すと、工房周辺の水田は一斉に田植えが始まりました。
この自然の営みを静かに感じながら、作品づくりをしていきたいと思います。
スープカップを作る
ご注文をいただいて、栗の木でスープカップを作りました。
日々、具沢山のスープを召し上がられるそうで、容量大き目のスープカップをオーダーいただきました。
栗の木を彫って、口径12.5㎝、高さ7㎝の少し大きめのものを作りました。
陶器製ですとこのサイズになると少し重くなりますが、木製ですとほとんど気にならない重さです。
それでも具だくさんのスープをたっぷり入れると少し重くなりますので、取っ手は指2本が入ってしっかり持てるものにしました。
ご要望で、ナチュラル塗装で、一つは少し色を付けて欲しいとのことでしたので、栗の木を重曹(食用タンサン)で衛生的に軽くこげ茶色に染めて塗装しました。
木製のスープカップは軽く、熱さも気にならないので、オーダーいただいて初めて私もその良さを気づかされました。
DEAR YOU 表参道店での個展終了しました
5月1日から15日まで、Zakka+Sake Bar DEAR YOU 表参道店(東京都渋谷区神宮前4丁目9−1)にて開催しておりました個展が終了いたした。
遅くなりましたが、会場にお出でいただいたお客様、会場の DEAR YOU 表参道店の皆様、大変ありがとうございました。
インスタグラムの投稿を見ていただいて、楽しみにしていましたと遠方からお出でいただいたお客様、この作品の雰囲気が気に入りましたとご購入いただいた海外からのお客様等。
初めての会場で、来場されるお客様のほぼ半数は外国人の方という所で、作品を手に取っていただけるか不安でしたが、 DEAR YOU 表参道店の皆様に、大きなポスターを何種類も作っていただいたり、きれいにディスプレイしていただいたり、英語、中国語も対応したいただき、私にはとても素晴らしい個展をさせていただいたと思っています。
お世話になりました皆様には心よりお礼申し上げます。
JIMOTO select いちいち新規オープン
兵庫県小野市の国宝 浄土寺のそばにできた、小野市の特産品や工芸品、雑貨等を販売される「JIMOTO select いちいち」が2025年5月11日に新規オープンしました。
この度ご縁をいただいて、私の作品も販売していただいています。
オープンから少し落ち着いたところで、お店を訪問させていただきました。
オーナーさんが足を運んで選ばれた、小野市を中心に北播磨地域の地場産業のもの、特産品の雑貨や食品、地元作家の工芸品や布製品などが展示販売されています。
地元にこだわられた、素晴らしいセレクトショップです。
お店のすぐそばにある鎌倉時代に創建された国宝 浄土寺 浄土堂と、堂内に祀る阿弥陀三尊もぜひ参拝していただければと思います。
「JIMOTO select いちいち」
兵庫県小野市浄谷町3294-1 10:00~17;00
定休日 火曜日、第2・4月曜日
駐車場有
木の抹茶茶碗を個展で販売
5月1日から15日まで、Zakka+Sake Bar DEAR YOU 表参道店(東京都渋谷区神宮前4丁目9−1)にて開催しております個展に出品中の木の抹茶茶碗です。
栗の木を彫って作って、杢目を生かしながら拭き漆塗りで仕上げています。
見込みの部分は、手彫りの跡に抹茶が残らないようにするためと、茶筅で漆が剥げやすくなるので、溜め漆塗りで仕上げています。
時節柄、野点をされたり、アウトドアでお茶を楽しんだりされる時に、木の抹茶茶碗は軽くて壊れにくいことから、気軽にお使いいただけると思います。
よろしければ会場で手に取ってご覧ください。
期間 2025年5月1日(木)~15日(木)11:00~19:00
会場 Zakka+Sake Bar DEARYOU 表参道店 東京都渋谷区神宮前4丁目9−1
https://dearyou.jp/
JIMOTO select いちいち へ納品
2025年5月11日に、兵庫県小野市の国宝 浄土寺の前にオープン予定の、小野市の特産品や工芸品、雑貨等を販売される「JIMOTO select いちいち」に私の作品を納品させていただきました。
オーナーさんのもっと兵庫県小野市のモノをPRし、地域活性化につなげたいと言う思いをかたちにされたセレクトショップです。
小野市を中心に北播磨地域の地場産業のもの、特産品の雑貨や食品、地元作家の工芸品や布製品などオーナーさんがセレクトされた、商品が販売されます。
これまで、こうした商品を販売されるところがあまりなかったので、素晴らしい非常に楽しみなショップです。
納品時は、まだオープンに向けての内装工事の追い込み中でしたので、お店の外観のみの写真で紹介させていただきます。
お店のすぐそばにある鎌倉時代に創建された浄土寺 浄土堂と堂内に祀る阿弥陀三尊は仏師快慶の作でともに国宝に指定されいます。
堂内に西日が差し込むと、阿弥陀三尊が幻想的に浮かび上がり、荘厳な現世の浄土を顕わすことで全国的に有名です。
5月11日のオープンの際は、ぜひお訪ねください。
「JIMOTO select いちいち」
兵庫県小野市浄谷町3294-1 10:00~17;00 定休日 火曜日、第2・4月曜日