フリーハンドの木の片口

フリーハンドで木の片口をつくりました。
少し厚めの栗の木をフリーハンドで彫って拭き漆塗りで仕上げました。
1合は十分に入る少し大ぶりな片口。
こんな片口を作りたいなと思ったイメージをかたちにしていくのは、面白いけどなかなか思い通りにいかなくて、難しい作業。
フリーハンドとは言え、おおよその輪郭を材に鉛筆で書いて彫っていきます。立体的になってくれば、後はイメージにまかせて、彫っていきます。
イメージ通りにできる時もあれば、そうでない時もあり、これまでいろんな駄作もたくさん作りました。
写真の片口が、良いかどうかは、使い手の方の評価によっても変わるかと思いますが、自分ではイメージに近いものができたかなと思っています。

木の片口

 

 

 

 

 

 

2016年9月7日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

棗を彫る

時折、お客様から茶道具の制作のご依頼をいただくことがあります。
この度は、棗のご依頼をいただきました。
お客さまから、おおよその大きさと、ラフスケッチをいただいて、ご要望をお聞きして制作しています。
茶道具は、大変奥の深い世界で、簡単なものではないことは十分理解はしているのですが、私の作品作りにご理解をいただいてのご依頼と言うことで、私なりの作品の個性と茶道具への解釈をいれさせていただいて、いくつか作らせていただいています。
この度は、栗の木を手刳りして、面取りやしのぎを施しています。
棗といえば、木製の茶道具の代表的なもので、一般的には高度な木工ろくろ技術により作られるものがほとんどですが、私は自身のスタイルとして手彫りにより制作しています。
蓋の収まり具合などを考えると、ろくろ整形されたものとほぼ同じ形状になっているので、手で彫って作ることにどれだけの意味があるのかと思われるのですが、手で彫った微妙なゆらぎやゆがみが、私の作品の表情といえるのかもしれません。

DSC05719DSC05733

 

 

 

 

 

2016年8月28日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

栗の木の豆皿の使用について

販売させていただいている、栗の木で作った豆皿について、よくお尋ねいただくのが、料理などを入れてシミや匂いが残ったりしませんかと言うご質問。
確かに栗の木は、杢目のはっきりしている野生味のある木で、正確に言えば大きな導管が年輪に沿って並ぶ環孔材なので、どうしても食べ物のシミや匂いが残りやすい印象があります。
私の制作している豆皿は、栗の木の質感を損なわず、こうしたことに対応するために、植物性オイルとウレタンで作られた、食品衛生法に基づく器具及び容器包装規格試験をクリアーしたオイルをしっかり浸透させ、その後クルミオイルを塗布して仕上げています。
実際に少し極端な使用状況を想定して、お刺身などで使う濃いめの醤油を直接、豆皿に入れて2時間放置して使用してみました。
2時間経過後、薄い中性洗剤で洗浄しましたが、ほとんどシミは見られす、匂いも残っていませんでした。
豆皿は、ある程度底を平らにして、コースターとして使用できるようにもしているので、同様に日本茶、コーヒーを豆皿に入れて2時間放置した後、洗浄してみました。
いずれも、シミや匂いはほとんど感じられませんでした。
ただ、経年の使用によるオイル成分の劣化等も考えられるため、こうした品質の保証を約束するものではありません。
使用後は時折植物性オイルを塗布するなどのオイルメンテナンス等をしていただくことにより、栗の木の豆皿は良好に長く使っていただけるのではないかと思います。

DSC05274DSC05278

 

 

 

 

 

 

2016年8月5日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

豆皿のネット販売のお知らせ

この度、栗の木で制作した豆皿をネットショップにて販売いただくことになりました。
料理レシピ情報サイトのクックパッド株式会社さんが運営されておられる、アンジェweb shopにて販売をいただいております。
販売いただいているのは、栗の木を彫った、ほぼ10センチサイズの豆皿4種類です。
栗の木は比較的個性の強い木ですが、料理の中に野生味を取り入れるのもおもしろいのではないかと、制作している豆皿ですが、web shopでは実際に使用していただいた写真をたくさん使って紹介していただき、料理との相性も良い感じになっているのがとても嬉しく思います。
よろしければ、アンジェweb shopをご覧ください。

DSC05211

 

 

 

 

 

 

 

木のおもちゃ作り

普段は、どちらかと言えば渋い味わいの木の器が好きで作っているのですが、何故か木のおもちゃも好きで、時々作っています。
いろいろな素材で作られるおもちゃですが、とりわけ木でつくられたおもちゃに魅力を感じます。
何かアイデアが浮かぶと、どうしてもかたちにしたくなります。
私が作るおもちゃは、からくりやゲーム的なもではなく、ほとんど所謂「ごっこ遊び」のスタイルのもの。
小さな子供のころは、たいしたおもちゃも無く、わずかな板切れや端材で、船や自動車に見立てて、それでも一日中遊ぶことができました。それは、わずかな板切れから作ったものに、想像力を膨らませることで、遊びの世界に浸ることができたのだと思います。
そのころの思いのままで作っている私のおもちゃで、今の子供たちが遊んでくれると、嬉しいなという思いです。
今制作しているおもちゃは、かつて、私が好きだった工業デザイナーの故 秋岡芳夫氏が審査委員長をされておられた、木のおもちゃのコンクールに応募したいと思っています。なので現在制作中のおもちゃの部品の一部のため、ぼんやりした写真での紹介で申し訳ありません。

DSC05528

 

 

 

 

 

 

2016年7月30日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

長方形隅切盆と豆皿

定番で作っていた栗の木の長方形隅切盆のもう少し大きなサイズをお店から依頼され、制作しています。
サイズは、36×26センチ厚さ2センチ。隅切盆と言う名前ですが、このサイズになると、お盆と言うよりいわゆる折敷として使用するためのものになるようです。
サイズが判りにくので、栗の木で制作した3寸(9センチ前後)の豆皿を載せてみました。
隅切盆は、拭き漆塗りで仕上げるのですが、いつも作品作りを紹介している写真は、彫りたて無塗装のものが多いような気がします。
塗り上がった完成品の写真がどうも少ないのは何故か、と考えていると、
いつも漆塗りは夜の仕事で、昼間はほとんど彫り作業と言うわけで、漆が塗り上がると、漆室か室内で漆が安定するまで保管して、納期が来ると夜に発送作業。
と言うような状況で、ほとんど完成品は夜に扱うので、写真を撮るのに適した昼間は、彫り作業が終わった木地の状態のものが多くなってしまったようです。
まるで、絶え間なく注文作業をこなしているように見えますが、そんなことでもないので、これからはもう少し塗り上がった完成品の作品を紹介していきたいと思います。
ちなみに豆皿はオイル仕上げで完成品です。

栗の木 隅切盆 豆皿

 

 

 

 

 

2016年7月5日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

梅雨に豆皿を彫る

6月の工房定期Openの3日間日が終わりました。
梅雨の時期とあってか、お客様も少なく、ひたすら栗の木で豆皿を彫っていました。
それでもOpen最終日は雨も上がり、晴れ間こそ出ませんが、雑木林を渡る風が梅雨の湿度を払い、とても心地よい気分にさせてくれます。
お客様とお茶を飲みながら、お互いに「風に揺れる木を見ているのは飽きないですね」と。
工房の土地に自生していたシバグリやコナラの木は、今だ成長を続け10メートルを超えるものもあります。ゆったりと風になびく枝や葉を見ていると、地球の大気が動いているのを感じるようで、本当に時が経つのを忘れそうになります。
工房にお越しいただいたお客さまありがとうございました。

DSC05215DSC05218

 

 

 

木製のミルクピッチャーをつくる

カフェを開業される方からのご依頼で、木製のミルクピッチャーを作っています。
以前に私が作った小さな木製の片口を使っていただいて、カフェのミルクピッチャーにはこれがいいとのお話をいただきました。
栗の木を彫って、まだ塗りは途中ですが、漆塗りで仕上げています。
最近は、ブラックで飲む機会が増えたコーヒーですが、以前はよくミルクを入れていました。
ミルクピッチャーの素材は、陶器、ガラス、金属などが一般的ですが、注ぐミルクのキレの悪さから、垂れたミルクでテーブルやソーサーを汚すものが、時折あるのが気になっていました。
木製の漆塗りミルクピッチャーは、小さなものですが、少しはその点を意識して作っていますので、使い勝手の良いものになっていればと思います。
コーヒーは好きで、いろいろなところでコーヒーを飲みましたが、木製のミルクピッチャーを使っているところには、まだ出会ったことがありません。
いろいろ細部にまでこだわられたカフェのようですが、どんな素敵なカフェになるのか楽しみです。

木製ミルクピッチャー

 

 

 

 

 

 

2016年6月15日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

飾り台をつくる

日頃は、木の器を中心に制作していますが、時々飾り台も制作しています。
木との一期一会みたいなものがあって、器用の材木を買いに行ったときに、これは飾り台の方がいいだろうと思う時が時々あります。
飾り台は、あくまで脇役で、飾るものを引き立てて、それでいて存在感のあるものであることが求められると思うのですが、単に木の質感だけではなく、かたちや表現の仕方も重要だと思います。
この木の質感は、きっと飾るものを引き立ててくれるだろうと感じる時は、飾り台に作ります。
写真の飾り台は、永い年月の間、地中に埋もれて独特の色合いになった神代楡の木を使ったもの。
左の無塗装のものと、右側のオイル仕上げのもの、いづれも木の質感を生かしながら、飾るものを引き立てるようシンプルなかたちに仕上げました。

DSC04544

 

 

 

 

 

 

2016年5月31日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

しのぎ片口の仕上がり

ここ最近の投稿を振り返ってみると、展示会とワークショップの報告がほとんどだったような気がします。
実際、ゴールデンウィーク前後は、展示会を中心に活動し、思いがけずワークショップのご依頼をたくさんいただいたこともあって、あまり制作時間が取れていなかったことも確かです。
それでも漆塗りだけは、ほぼ毎日続けています。
どんなに忙しくても、漆を塗り重ねることで美しく表情をかえていく木の器を見ているのは、楽しく嬉しい時間です。
写真は、塗り上がった栗の木で彫ったしのぎ片口です。
口の広い片口なので、料理を入れてもいいかなと思います。
ふたつ作ったのですが、すぐに一つは、気に入っていただいたお客様のもとへ行きました。
そろそろ制作モードへ切り替えて頑張ろうと思うのですが、いろいろあってなかなか落ち着かない日々です。

木の器 しのぎ片口

 

 

 

 

 

2016年5月26日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ