しのぎの皿を彫る

木工旋盤を導入して、しばらくは旋盤に夢中になっていたのですが、ふと我に返って手鑿で器を彫ると、やはり長年慣れ親しんできたスタイルが、しっくり体に馴染む気がします。
木工旋盤は、腰痛に悩まされることも無く、時間を忘れて夢中になってしまうのですが、手鑿でこつこつと木の固まりを彫っていくと、木との相性がじかに手に伝わって来て、その感触が、安らぎのようなものを感じさせてくれます。
栃の木で、8寸ほどのしのぎの皿を彫っています。
栃の木の白い木肌がとてもきれいに感じるので、出来上がったら、漆塗りにしないで、オイル仕上げで、仕上げてみようかと思います。

木の器 しのぎ皿

 

 

 

 

 

 

 

2015年3月28日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

木工旋盤の導入

先日、工房に木工旋盤を導入しました。
サラリーマン時代に木の器を作り始めてから25年以上経過しているのですが、始めた当初から木工旋盤を使って器を作ってみたいと思っていました。当時、家庭でも使えるような小型の機械を探していたのですが、まだインターネットもなく、なかなか情報も得難く、いろいろな会社に問い合わせをしたり、工芸家の方を訪ねたりしましたが、適当な機械が見つからなかったことから、今まで手で彫って木の器を作るに至っています。とは言っても実際は、いろいろな電動工具を使いながら木取り、荒彫りをしていますので、純粋に手彫りのみで製作していると言う訳ではありません。
今回、木工旋盤を使って木の器はもちろん、それ以外のいろいろなものを製作してみたくなったことと、木工旋盤に詳しい木工家の方に知り合えたことから導入することにしました。
導入初日は、西洋木工旋盤に詳しいFさんに来ていただいて指導を受けることにしました。そしてFさんかた聞いたと言って、日本伝統工芸展にしばしば入選されているTさんが来られて、練習用にと沢山の欅の板を差し入れてくださいました。そして何か胸騒ぎがしたのか、たまたま近くを通ったからと言って、建具職人のMさんもやって来て、賑やかな導入初日となりました。
しばらく特訓の日々ですが、手彫りと木工旋盤の良さを生かして、新たな作品作りを行っていきたいと思います。

DSC01021

 

 

 

 

 

 

 

2015年3月25日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

しのぎの酒器の仕上がり

一ヶ月ほど前に彫り上げた、しのぎの酒器の漆塗りが終わり、出来あがりました。
栗の木を彫って作った片口とぐい吞みに、少し黒くした漆で、拭き漆塗りで仕上げました。
漆を塗ったことで、全体的に落ち着いた雰囲気になったような気がします。
ゴールデンウィークに、酒造会社さんの酒蔵ギャラリーでのグループ展に参加させていただく予定にしていますので、そこに出品させていただこうかと思っています。

木の器 しのぎ 酒器

 

 

 

 

 

 

2015年3月16日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

角鉢の出来上がり

厚さ30ミリの栗の木を彫って作った、角鉢が出来上がりました。
今回のものは、木の表情を少し意識しながら、いろいろな大きさの角鉢の輪郭をフリーハンドで書いて、彫っていきました。
仕上げは、平面で構成されているので、あまり杢目がうるさくならないよう、漆を少し黒くして、拭き漆塗りで仕上げています。

木の器 角鉢

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年3月3日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

しのぎの酒器を彫る

昨年から、少しマイブーム的に彫っている鎬(しのぎ)で、酒器を作りました。
栗材に三分ほどの丸鑿で、鎬を入れた片口とぐい吞みを彫ってみました。
鎬を器のどこまで彫るかで、器の印象はかなり変わるようです。今回は、口あたりや手触りを考えて、器の口の少し手前で止めることにしました。
最終的には、漆を塗って仕上げる予定です。陶器に比べて、木の器の保温性、断熱性の高い特徴を生かした、使いやすい酒器になってくれればと思います。

木の酒器 鎬の器

 

 

 

 

 

 

 

2015年2月24日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

四角い器を彫る

私が、刳り物の器を作る場合、丸い形に彫っていく方が楽なので、どうしても丸い形の器が多くなっていく傾向があります。
そんな思いから、今回、四角い器を意識して彫ってみました。
器の角や平らな面を出して行くのは、結構面倒で時間がかかります。私の仕事は殆どフリーハンド的なので、角の器の本来直線や平面で構成されている部分が多少、曲線、曲面になっているところが、ご愛嬌というところでしょうか。
それでも丸い器とはまた違った雰囲気があって、楽しめます。そして四角い器は、板からの木取をする場合、丸い器に比べると、はるかに捨てる部分が少なくなるのが、良い点と言えるようです。

木の器 角鉢 角皿

 

 

 

 

 

 

 

2015年2月13日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

細かい鎬(しのぎ)の鉢

栗の木で、細かい鎬(しのぎ)のフリーハンドの鉢を彫りました。
昨年から、ちょっとしたマイブームのように、細かい鎬の器を作っています。
太い鎬だと、大きな深丸鑿を玄能で、ある程度ぐいぐい彫っていけるのですが、細かいとそうもいかず、玄能も使いますが、少々デリケートな作業になるので、手で彫る部分が多くなります。
当然、鎬の数も増え、かなり肩のこるしんどい作業になるのですが、何故かこの作業に取りつかれ、止めれれなくなり、こつこつと彫っています。
そして、やり終えた快感が、次の作品に向かわせるようです。

しのぎの器 木の器

 

 

 

 

 

 

 

2015年1月27日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

栗の木の銘々皿を彫る

厚さ2センチ、18センチ四方の栗の木の銘々皿を彫りました。
私の刳り物の器材は、いつも栗の木中心です。
栗の木は、個性のはっきりした木ではありますが、決して自己主張の強い木ではなく、まったりとした雰囲気が好みです。
私の作る器のような朴訥とした器とは、相性がいい木だと思います。
今回の銘々皿は、ほとんど1寸2分(36mm)の丸鑿で彫りました。
部分的には平鑿や細い鑿も使いましたが、幅の広い鑿中心で彫っていくと、手のひらの丸みや、指の形状に近い表情が、木に表現されていくような気がします。

木の器 銘々皿

 

 

 

 

 

 

 

2015年1月23日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

大皿をつくる

栗や欅の木は、ひとつひとつに個性がはっきりとしていて、おもしろい味のあるものがたくさんあります。
味のある木があると、できるだけその個性を生かして器にしたくなります。そんな木を切り刻んで、小さな器を作るのはどうも、もったいなくて、どうしても大きな器になってしまいます。
かと言って、あまり杢目ばかり強調すると、杢目のきれいな、大きい飾りもののような器になってしまうので、実用性を考えると、そのあたりが難しいところです。
以前、製作した大皿を購入いただいたお客様から、陶器の大皿はとても重くなるけれど、木の大皿は、軽くて扱い易いし、収納も食器棚の中の陶器の上に、どんと載せて置くこともできるし、場所がなければ隅に立てかけて置いておくこともできるので、便利とのことでした。
作ったのは、どちらも40センチ×30センチほどの大皿。
左は欅材に拭き漆の角皿。 右は栗材に拭き漆の楕円皿。

木の器 角皿木の器 だ円皿

 

 

 

 

 

 

 

2015年1月17日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

一点ものの作品作り

日頃の刳り物による木の器作りは、とてもスローな手作業中心で、木とじっくり向き合いながらの製作になります。
刳り物には、個性を持ったいろいな木との出会いを楽しみながら、どう器としてかたち作っていくのか、考えを巡らし製作する、まさに一点ものの作品作りの面白さがあると思います。
今回、屋久杉のなんとも個性的な、板のような塊のような木から、何か器を作ってほしいと言う依頼をいただいて、製作しました。
節もあり、入り皮もあり、樹皮ある難題です。個性的な木ほど、考えを巡らせる楽しみもあるのですが、さすがにすぐにかかれず、2ヶ月位考えてようやく器にしました。仕上げは漆塗りにして、実用的な器に仕上げる予定です。
機会があれば、捨てられない木、思い出の木や旧家の廃材など、いろいろな木にチャレンジしていきたいと思います。
こんな木で器はできませんか、と言うお問い合わせ、ご依頼も歓迎いたします。

(写真上段は加工前の屋久杉材の表裏・下段は加工後の器の表裏)

DSC09523DSC09526

 

 

 

 

 

 

DSC09601DSC09605

2015年1月13日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ