四角い器を彫る

私が、刳り物の器を作る場合、丸い形に彫っていく方が楽なので、どうしても丸い形の器が多くなっていく傾向があります。
そんな思いから、今回、四角い器を意識して彫ってみました。
器の角や平らな面を出して行くのは、結構面倒で時間がかかります。私の仕事は殆どフリーハンド的なので、角の器の本来直線や平面で構成されている部分が多少、曲線、曲面になっているところが、ご愛嬌というところでしょうか。
それでも丸い器とはまた違った雰囲気があって、楽しめます。そして四角い器は、板からの木取をする場合、丸い器に比べると、はるかに捨てる部分が少なくなるのが、良い点と言えるようです。

木の器 角鉢 角皿

 

 

 

 

 

 

 

2015年2月13日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

細かい鎬(しのぎ)の鉢

栗の木で、細かい鎬(しのぎ)のフリーハンドの鉢を彫りました。
昨年から、ちょっとしたマイブームのように、細かい鎬の器を作っています。
太い鎬だと、大きな深丸鑿を玄能で、ある程度ぐいぐい彫っていけるのですが、細かいとそうもいかず、玄能も使いますが、少々デリケートな作業になるので、手で彫る部分が多くなります。
当然、鎬の数も増え、かなり肩のこるしんどい作業になるのですが、何故かこの作業に取りつかれ、止めれれなくなり、こつこつと彫っています。
そして、やり終えた快感が、次の作品に向かわせるようです。

しのぎの器 木の器

 

 

 

 

 

 

 

2015年1月27日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

栗の木の銘々皿を彫る

厚さ2センチ、18センチ四方の栗の木の銘々皿を彫りました。
私の刳り物の器材は、いつも栗の木中心です。
栗の木は、個性のはっきりした木ではありますが、決して自己主張の強い木ではなく、まったりとした雰囲気が好みです。
私の作る器のような朴訥とした器とは、相性がいい木だと思います。
今回の銘々皿は、ほとんど1寸2分(36mm)の丸鑿で彫りました。
部分的には平鑿や細い鑿も使いましたが、幅の広い鑿中心で彫っていくと、手のひらの丸みや、指の形状に近い表情が、木に表現されていくような気がします。

木の器 銘々皿

 

 

 

 

 

 

 

2015年1月23日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

大皿をつくる

栗や欅の木は、ひとつひとつに個性がはっきりとしていて、おもしろい味のあるものがたくさんあります。
味のある木があると、できるだけその個性を生かして器にしたくなります。そんな木を切り刻んで、小さな器を作るのはどうも、もったいなくて、どうしても大きな器になってしまいます。
かと言って、あまり杢目ばかり強調すると、杢目のきれいな、大きい飾りもののような器になってしまうので、実用性を考えると、そのあたりが難しいところです。
以前、製作した大皿を購入いただいたお客様から、陶器の大皿はとても重くなるけれど、木の大皿は、軽くて扱い易いし、収納も食器棚の中の陶器の上に、どんと載せて置くこともできるし、場所がなければ隅に立てかけて置いておくこともできるので、便利とのことでした。
作ったのは、どちらも40センチ×30センチほどの大皿。
左は欅材に拭き漆の角皿。 右は栗材に拭き漆の楕円皿。

木の器 角皿木の器 だ円皿

 

 

 

 

 

 

 

2015年1月17日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

一点ものの作品作り

日頃の刳り物による木の器作りは、とてもスローな手作業中心で、木とじっくり向き合いながらの製作になります。
刳り物には、個性を持ったいろいな木との出会いを楽しみながら、どう器としてかたち作っていくのか、考えを巡らし製作する、まさに一点ものの作品作りの面白さがあると思います。
今回、屋久杉のなんとも個性的な、板のような塊のような木から、何か器を作ってほしいと言う依頼をいただいて、製作しました。
節もあり、入り皮もあり、樹皮ある難題です。個性的な木ほど、考えを巡らせる楽しみもあるのですが、さすがにすぐにかかれず、2ヶ月位考えてようやく器にしました。仕上げは漆塗りにして、実用的な器に仕上げる予定です。
機会があれば、捨てられない木、思い出の木や旧家の廃材など、いろいろな木にチャレンジしていきたいと思います。
こんな木で器はできませんか、と言うお問い合わせ、ご依頼も歓迎いたします。

(写真上段は加工前の屋久杉材の表裏・下段は加工後の器の表裏)

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2015年1月13日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

細かい鎬(しのぎ)の器

最近、木の器に細かい鎬(しのぎ)を入れた作品を作っています。
鎬紋とは、本来は、刀剣の刃と峰の間に貫いて走る稜線のことを言うようですが、陶芸などの技法としては、素地(きじ)の表面に、凹みを付けて模様にするものです。凹みは放射状や、平行線で、連続して削ずり、その境は凸状の筋になります。この筋を鎬と言います。
これまで、鎬を入れた作品は作っていましたが、どれも比較的太い鎬でした。最近、杢目に逆らって、細かい鎬を彫って見たところ、鎬の奥に現れる杢目が何となく面白くて、ちょっとしたマイブーム的に作っています。
細い彫刻刀や丸鑿で彫るのですが、細かい分、彫る数が増えるので、時間と労力がかかるのが大変です。それでも年輪を重ねた杢目の数のように、人の手を加えていく作業もまた感慨深いものを感じます。
1月10日から東京ミッドタウン・デザインハブで始まる、第54回日本クラフト展の作品も、栗材に細かい鎬を入れた器を出品しています。機会がございましたら、ご高覧いただければと思います。

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2015年1月6日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

コナラの器

最近、近所の方からコナラの板を頂きました。
コナラは、工房の周辺地域にたくさん自生している木で、ずっと以前に伐採したコナラの木を製材して、納屋に保管しておられたようですが、もう使うこともないので、ということで頂きました。
2メートル少々の板ですが、厚さが6〜7センチもあると一人では持ち上げられないほど重量があります。
これまでほとんど使ったことのない木ですが、十分乾燥しているとは言え、緻密で堅く、とても重たい木です。
27センチ径の器を作ってみましたが、彫るのも堅く、なかなか一苦労でした。工房周辺の雑木林に多く自生している木の、野生の逞しさのようなものをひしひしと感じます。
仕事場の正面にあり、毎日ながめている、工房最大の木もコナラです。出来上がった器と工房のコナラを、無理やり重ねて写真を撮ってみました。
最初に作ったこの器は、木を頂いたご近所さんにプレゼントしようかと思っています。

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2014年12月19日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

飾台をつくる

日頃は、木の器を中心に作っていますが、お正月の時期が近付くと、いろいろな置物や花瓶などを飾る台を製作しています。
特に定番化して製作している訳ではなく、工房の中にある材料の中から気に入ったものを選び出してつくる、一点物がほとんどです。
この時の材料選びがなかなか楽しいもので、個性的な木の方がいろいろ創作意欲をかきたてられます。ひびや節のある材も器には向かなくても、飾台にはそれなりに味のある景色を創ってくれるので、どう表現するか、そこが面白いところです。
あくまで飾るものをひきたてるものであるので、シンプルにうるさくないように作るようにしています。
写真の作品は、楕円のものは栗材を使って、長方形のものは欅を使って漆塗りで仕上げています。

飾台飾台

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年12月11日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

刳り物の重箱の仕上がり

ギャラリー住吉倶楽部さんでの、お正月用品の合同企画展「賑々しく正月迎え展」用に製作している刳り物の重箱。
納品も真近となり、漆塗りから、乾きも十分時間を取り、随時仕上がってきました。
すべて栗の木を彫って作った重箱に、拭き漆で仕上げています。
仕上がりの一部として、きれいな木目を蓋にした7寸の一ヶ重と、黒くつや消し漆で仕上げた7寸二段重。
おせちが映えるよう、シンプルなデザインと色使いにしています。

刳り物重箱刳り物重箱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年11月18日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

豆皿をつくる

栗の木を彫って豆皿を作りました。
もう11月ともなり、もうすぐお正月、少しおめでたい雰囲気の和文様をモチーフに豆皿を作りました。
ひとつは松。もう一つは木瓜(もっこう)。
京都の老舗、緑寿庵清水の金平糖があったので、入れてみました。
黒く拭き漆をしていますので、いろいろなものを入れて楽しむことができればと思います。
今後、もっと豆皿のバリエーションを増やしたいと思います。

木の豆皿

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年11月4日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ