隅切盆を彫る

栗の木で隅切盆を彫っています。
隅切盆と言えば、少し改まった場で使われることが多い印象がありますが、今彫っているのは、32×22センチ程の長方形の隅切盆。ちょうどカフェトレーなどのサイズに近いサイズで、カジュアルに色々な場面で使っていただけることを想定して、作っています。
彫りは、ざっくりと鑿跡を残して、仕上げは、栗の木の個性を生かしながら、少し黒っぽい漆で仕上げたいと考えています。
焼締の器や白磁の器などが映える盆になれば、と思っています。

栗の木の隅切り盆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年7月1日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

展示会作品の製作

先のブログでお知らせしましたとおり、来月16日から、「木工ふたり展」の開催を予定しています。
国登録有形文化財の旧家の蔵をお借りしての、展示会と言うことで、普段あまりご紹介していない、一点物の作品としての器などを中心として、展示をしていきたいと考えています。
展示会まであまり時間がないのですが、普段製作している定番の作品以外の作品を、新たに製作しています。
定番品などをたくさん製作していると、木を単なるマテリアルとしてしか、扱ってないのではないかと思う時があります。今回の展示会に向けては、少し立ち止まって、 じっくりと木と向き合って、できるだけ木の個性を生かした、作品を作っていければと思っていますが、会場となる旧家のレベルと比べると恥ずかしい限りです。
まだ製作途上の状態しかご紹介できませんが、出来上がった作品はは、展示会場でご覧いただければと思います。

DSC08094DSC08105

 

 

2014年6月16日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

納品・木材購入・展示会

日頃は、交通量の少ない田舎道を、のんびりと軽トラックで走っている日々なのですが、材料の仕入れの時だけは、やむを得ず、軽トラックで大都会の大阪へ。
今日は一日フル回転。神戸のお店「ギャラリー住吉倶楽部」さんへ作品の納品。その後、大阪で材木を購入。そして市内の百貨店とギャラリーで開催中の知り合いの木工家の展示会へと。
親しくしていただいている、木工家、想像工房の奥田守保さんから、大阪のギャラリーでアコースティックギターデュオの「ゴンチチ」のチチ松村さん主催の企画展に出展しているとのこと。そして同時期にうめだ阪神百貨店で、展示会をしていると連絡をいただいたので、見てきました。
阪神百貨店7階では、「キノシゴト店」(6月3日まで)というタイトルで、想像工房ワールドが、なごやかな空間を創っているのが印象的でした。
大阪市中央区にあるカフェギャラリー「The 14th MOON」で、チチ松村さんの企画による「やさしく かわいく おかしな インド店 展」(6月2日まで)は、インドをテーマにいろいろなアーティストが作品を持ち寄り展示しています。漫画家のグレゴリ青山さんをはじめ、それぞれの作家の方の解釈でインドを表現していますが、奥田さんの作品が一番笑えました。
チチ松村さんは、ほぼ毎日、14時ぐらいにギャラリーに来られているとのことでしたが、今回は、私の時間がなく、お会いできませんでした。
img015img016
材木は、いつも栗材を購入させてもらっている、大阪市西区の橘商店さんへ、栗材・名栗加工の専門店として、創業100年の老舗材木店。
なかなか栗の良材が少なくなっている状況の中で、良い栗材を購入でき、材木について、とても親身に対応していただける、大変ありがたい材木屋さんです。
今回は、栗の薄板を中心に買って、無事帰路につきました。

DSC07991

 

 

花型の皿を彫る

工房の周辺もだいぶ暖かくなり、春めいてきました。
いろいろな花も咲き始め、最近彫っていなかった、花型の皿を彫ることにしました。
まだ、蕾もある、のんびりと工房の片隅で咲いている梅の花をモデルにして、新しいかたちの皿を彫ります。
銘々皿として、茶托としても使えるものにしました。
栗の板をこつこつと彫っていくのですが、皿の内側より外側に時間がかかって、なかなかはかどりません。
それでも、少し数がある方が花らしいと、頑張って彫ってみました。

花型の皿DSC07302

 

 

2014年3月27日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

手刳り椀の漆塗り

1ヵ月ほど前に、栗の木で彫っていたお椀が出来上がったので、拭き漆塗りをしました。
栗の木は、とても個性のある木で、同じ樹種でもその表情は、すべて異なります。
私の作品のほとんどは拭き漆で、木の表情をできるだけ生かして、木の個性や味わいを大切にしたいと思って作品作りをしています。
フリーハンドで手繰りのお椀の、ざらりとした彫り跡に、少し色を加えたり、違う漆を塗り重ねるなどしながら、杢目と合わせて、器がよりおもしろいものになることをめざして拭き漆をしています。
陶芸で言えば、手びねりや手回しロクロで作った器を、薪窯で焼いたような味わいが出せればと思いながら、作っているのですが、意図したとおりには、なかなかならないようです。

DSC07100

 

 

 

2014年3月12日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

木のおもちゃ

木の器づくりを職業としていますが、以前から販売目的ではなく、木のおもちゃも好きで作っていました。
私の作る木のおもちゃは、できるだけシンプルで、木の質感を楽しめるもの。
使う子供が想像力を膨らませながら、自由に遊べるおもちゃをコンセプトに作っていました。
最近の子供たちは、コンピューターによるロールプレイングゲームが主流で、これらは、あまりになにかも環境が整いすぎた遊びで、豊かな子供の感性や想像力が入り込む余地があまり無いように感じます。
私たちの世代は、いわゆる「ごっこ遊び」が楽しかった世代。わずかなおもちゃや、何かに見立てたもので、世界を膨らませて、時間を忘れて遊ぶことができたように思います。
写真のおもちゃは、木のおもちゃの公募展「丹波の森ウッドクラフト展」で奨励賞をいただいた作品です。
抽象的な何かを連想させるようなかたちの木のパーツを40個ほど作って、おもちゃ箱に入れたもの。子供たちが自由に想像力を膨らませて、いろいろな世界や場面を作って遊んでくれれば、と言う思いで作りました。

DSC07072

 

 

2014年2月28日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

お椀を彫る

栗の木でお椀を彫っています。
刳り物なので、厚さ2寸の板だとフリーハンドで、およそ4寸径のお椀に彫っていきます。
私にとっては正直なところ、このくらいのお椀を彫るのが、一番大変な作業かなと思います。
深い器を彫る場合、大抵ドリルでおおまかに穴を開けて彫っていきます。
大きな鉢だと、鑿を玄能で叩きながら、勢いよく彫っていくことができるのですが、 お椀くらいの口径と深さだと、玄能も使いますが、最終的には、手で彫ることの方が多くなります。底をさらえるのにも力が入り、結構大変な仕事です。
そして、お椀のフォルムは、見た目も重要ですが、使い勝手に大きく影響するので、こうしたフリーハンドのお椀を作るのは、かたちが一定ではないので、なかなか納得のいくものができません。

DSC06985

 

2014年2月9日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

廃材のコラージュ

木の器を作っていると沢山の廃材がでます。
木と言う素材は、当然のように自然なものなので、割れや節があったり、腐っていたり、虫が食っていたりするところがあります。せっかくなので、できるだけそんな部分も生かして器にすることもしていますが、大方、器に向かない部分は除いて使います。
しかし、この除いた部分になかなか味のある表情があって、捨てられない。
そんなことから始めたのが、廃材のコラージュ。
面白そうな廃材と、小さくて使い道の無くなった木を組み合わせて、絵のようなものを時々作っています。
アクリル絵の具で少し色を付けたりして、また違った木の表情を表現できればと、楽しんでやっています。

DSC06944

 

DSC06948

 

 

2014年1月30日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

朽ちたブナの木の器

もう10年ほど前なりますが、ブナの木を使った家具やクラフトのコンペがあり、応募しました。
その時、私は朽ちたブナの木で器を作りました。
器は、いわゆるテッポウ虫と呼ばれる、虫が穴を開け、そして一部は朽ち、ひび割れたブナの木をなんとか器にし、腐りかけた部分を漆で固めて作ったものでした。もちろん穴が開いていますので実用的とは言えません。
最近ではあまり話題にならなくなりましたが、当時は、ブナの森の保全が叫ばれ、保水力の高いブナの森を守る運動が高まっていたころだったように思います。たまたま、手元にあった朽ちかけたブナの木を見ていると、水と関係の深いブナの木は。どの木よりも倒れると、朽ちて土に帰っていくのが早いのではないかと思い、危ういブナの木の姿をそのままを器にして、応募することにしました。
コンペではもちろん入賞することはなく、ひとりよがりの作品で、主催者の方はきっと困惑されたのではないかと思います。
昨年の工房での展示会の時に、久しぶりに朽ちたブナの木の器を展示しました。多くの方が興味を示して手に取って見てくださり、「この器は、穴が開いているから使えないね」と言う方は、なぜかほとんどおられませんでした。

DSC04862 (1)

 

 

2014年1月15日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

蓮弁の皿を彫る

蓮弁の皿を彫っています。
蓮の花は、仏教の象徴的な花として大切にされ、 蓮弁は、仏像の台座や光背、装飾に用いられています。
器とは言え、蓮弁を彫るのは、少し厳かな行為として、他の器を彫っている時と気持ちが違うような気がします。
私なりの表現として、栗の板を丸鑿でざっくりと彫って、普段使いの器として、漆で仕上げようと思っています。
この皿が、こころ穏やかに、癒しのひと時の一助になればと思います。

DSC06893

 

 

2014年1月11日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ