加東市 ステラパーク

工房から車で20分ほどのところの、兵庫県加東市社町に、ステラパークと言う公園があります。
円形の芝生の公園には、12星座をモチーフにした石彫刻作品が、12基設置されています。
これらの石彫作品は、1993年に兵庫県 旧加東郡社町が、「やしろ星の彫刻国際シンポジウム」を開催し、公開製作により設置されたものです。
海外からの作家を含め、12名の彫刻家の方が、加東郡社町に滞在し、それぞれ12の星座をモチーフに石彫作品を製作するもので、製作現場は公開され、自由に見学することができました。
まだ私たちが、小野市に移り住んで間もないころ、新聞で、この彫刻国際シンポジウムのことを知り、記事を読んでいると、製作されている彫刻家のおひとりは、私たちのすぐご近所にお住まいの方のようなので、すぐに現場を訪問しました。
そのとき初めてお会いしたのが、彫刻家の井上 直さんでした。井上直さんは、てんびん座をモチーフに花崗岩で彫刻作品を製作しておられました。訪問をとても喜んでくださり、以来親しくお付き合いをさせていただくことになりました。ご近所なので、お会いする度に、いろいろアートな話を聞かせていただいてり、個展会場を訪問したり、また、私たちの展示会に足を運んでいただいたりと、アートなご近所さんに出会えたことを、とても嬉しく思っています。
ステラパークは、見晴らしのよいシンプルな公園です。設置されている石彫は、ベンチとして座ることもできるものもあり、彫刻を身近に感じることができます。夏場は、木陰が少ないので、ちょっと暑いですが、とてもいいところです。

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夏はレゲエ

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レゲエは、ジャマイカ生まれの音楽ですが、暑さの中で聴くと、なぜか心地よく、暑さもすっきりと過ごせる。私にとっては、風鈴のようなもの。
レゲエを始めて聞いたのは、確か1970年の終わりごろ、NHKのラジオ番組で「若いこだま」と言うのがあって、上田正樹さんがDJをしていた時に、ジャマイカで流行っている音楽と言うことで、レゲエを紹介していたのが最初でした。最近のようにCMでも頻繁に流れるような時代ではなかったので、その後は、私はあまり意識することなく過ごしていたのですが、1990年にひとりでインドネシアのジャワ島を旅していた時に、タクシーの中で出会うことになりました。ジャワ島は南緯5度、ほぼ赤道直下にあって、日中は猛烈な暑さでしたが、たまたま乗ったタクシーから流れている音楽が、その暑さの中で、なんて心地よい音楽なのだろうと、タクシー運転手に何の音楽?と聞いたところ、レゲエだと言う。その日から暑い日、夏にはレゲエと言うパターンが出来上がってしまいました。かと言ってレゲエに詳しくて、ラスターカラーのファッションが好きと言う訳でのないのですが、夏は風鈴のようにレゲエを聴き流して、暑さを快適に過ごしています。

兵庫県小野市、私たちの住まいの、すぐご近所出身のレゲエアーティストJING  TENGさんは、素敵な数少ない日本人レゲエアーティスト。朗々と伸びやかな声で歌う日本語のレゲエは、とっても心地いい。

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島本契司 木のしごと土のしごと展

作品の納品の帰りに、親しくしていただいている作家の島本契司さんの「木のしごと 土のしごと 展」を見てきました。
7月29日〜8月3日まで、神戸市中央区の「ギャラリーあじさい」で開催されています。
島本さんも私も、以前から、木工作品を日本クラフト展や朝日現代クラフト展に何度か応募していて、お互い兵庫県在住者として、名前と作品を目にする機会が度々ありました。
島本さんの作られる作品は、とてもユニークでストーリー性があっておもしろいものが多く、どんな方だろうかととても気になっていたのですが、昨年、私が所属している公益社団法人 日本クラフトデザイン協会に島本さんが入会され、お会いする機会を得ることができました。
島本さんも私のことが気になっていたそうで、お互いにお会いできたことで、親しくさせてもらっています。ただお互いに描いていた作家イメージとは全く違っていたのが、笑えます。
今回の島本さんの作品は、木と陶の器を中心に展示されていますが、特にフリーハンドで手彫りされた木の器は、フリーハンドのおおらかなラインが自然で、木の表情にも味わいがあって、とても素晴らしい作品に感じました。
機会がありましたら是非ご覧いただければと思います。

会場 ギャラリーあじさい  兵庫県神戸市中央区三宮町1-9-1 センタープラザ東館2F
期間 7月29日(火)〜8月3日(日) 11:00〜18:00 (最終日は17:00まで)

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2014年7月29日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

納品・木材購入・展示会

日頃は、交通量の少ない田舎道を、のんびりと軽トラックで走っている日々なのですが、材料の仕入れの時だけは、やむを得ず、軽トラックで大都会の大阪へ。
今日は一日フル回転。神戸のお店「ギャラリー住吉倶楽部」さんへ作品の納品。その後、大阪で材木を購入。そして市内の百貨店とギャラリーで開催中の知り合いの木工家の展示会へと。
親しくしていただいている、木工家、想像工房の奥田守保さんから、大阪のギャラリーでアコースティックギターデュオの「ゴンチチ」のチチ松村さん主催の企画展に出展しているとのこと。そして同時期にうめだ阪神百貨店で、展示会をしていると連絡をいただいたので、見てきました。
阪神百貨店7階では、「キノシゴト店」(6月3日まで)というタイトルで、想像工房ワールドが、なごやかな空間を創っているのが印象的でした。
大阪市中央区にあるカフェギャラリー「The 14th MOON」で、チチ松村さんの企画による「やさしく かわいく おかしな インド店 展」(6月2日まで)は、インドをテーマにいろいろなアーティストが作品を持ち寄り展示しています。漫画家のグレゴリ青山さんをはじめ、それぞれの作家の方の解釈でインドを表現していますが、奥田さんの作品が一番笑えました。
チチ松村さんは、ほぼ毎日、14時ぐらいにギャラリーに来られているとのことでしたが、今回は、私の時間がなく、お会いできませんでした。
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材木は、いつも栗材を購入させてもらっている、大阪市西区の橘商店さんへ、栗材・名栗加工の専門店として、創業100年の老舗材木店。
なかなか栗の良材が少なくなっている状況の中で、良い栗材を購入でき、材木について、とても親身に対応していただける、大変ありがたい材木屋さんです。
今回は、栗の薄板を中心に買って、無事帰路につきました。

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水上村・川のほとり美術館

久しぶりに姫路市にある「水上村 川のほとり美術館」に行ってきました。
「川のほとり美術館」は、姫路市在住の版画家 岩田健三郎さんご夫妻が建てられた、私設の小さな美術館です。
国内外のフォークアートを中心とした、展示も興味深いものがあるのですが、むしろ喫茶のコーナーで、のんびりと岩田さんご夫妻やご家族とおしゃべりをしながら過ごすのが、何より楽しいので、時々出かけています。
版画家 岩田健三郎さんを知ったのは、ちょうど20年前、もう今はありませんが、神戸市内のギャラリーでたまたま見かけた木版画展が、ものすごく面白くて、2度見に行きました。どちらの日にも版画家の岩田さんは在廊されておられなかったのですが、2度目に気に入った小さな版画を購入しました。そして気になったのが、ギャラリーの片隅に置かれていた、すべて手書き原稿を印刷した冊子「ヘラヘラつうしん」。それがなんと80ページもある冊子で、小さな手書き文字と挿絵がびっしり、そして内容もへらへらと書き綴ったと言われていますが、骨のある文章。それにまた感動して、すぐ夜自宅から岩田さんのご自宅に電話して、定期購読を申し込みました。
「ヘラヘラつうしん」から岩田さんの人柄や活動を知るにつれ、その魅力に引かれていきました。そんな岩田さん夫妻が、1999年に姫路市の、むかし高瀬舟の行き交った旧水上村 船場川のほとりに小さな美術館を建てられました。
久しぶりに訪れた美術館。この日は岩田さんご夫妻はおられませんでしたが、娘さんの旦那さんに、今展示中の中国金山の農民画の画集を見せてもらったり、以前ここで教えてもらった、女性の靴作家の方に作ってもらった靴の話などをしながら、楽しい時間を過ごさせてもらいました。

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2014年5月13日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

木工家の訪問

親しくしている木工家のKさんが、工房を訪ねて来られました。お土産に畑で採れた大根と白菜を持って。
木工ろくろを得意としているKさんの作品は、独創的でとても面白い。
時に、足踏み式の木工ろくろを自作して作品を作られたりと、いつも新しいことに挑戦されていることに刺激を受けます。
今度は、あまり一般的にはやられていないスタイルでの家具作りに挑戦されているとのことで、どんな作品ができるのか楽しみです。
お互いのペースが合うせいか、仕事を忘れてつい長話になってしまいます。
写真はKさんが持ってきてくれた独楽。子供でも老人でも廻せる独楽。長い軸が大人は片手で、子供や老人は両手で回せるように作っているとのこと。そういえばこんな独楽は、あまり見たことがないような気がします。何気ない作品だけど、しっかりした造りとデザインが、堅実なもの作りぶりを物語っているような気がします。

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2014年2月20日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

第12回 くらしの工芸展

神戸で開催中の「くらしの工芸展」を見てきました。
兵庫県民芸協会が後援されている作品展で、初回のころから、機会あるごとに訪れています。
特に今年は、出展作家で木漆芸家の辻本知之さんから、今年は実行委員長を任されているのでと、早々に案内パンフレットをいただきました。知り合いの作家の方もおられるので、ささやかな広報も兼ねて見てきました。
会場には、民芸を基調とした、木工、陶磁器、織・染色、ガラス等の作家の方の作品が展示販売されています。民芸を基調とした、落ち着いた味わい深い作品は、どれも魅力的なものです。
お客さんも多かったのですが、知り合いの作家の方たちと、作られた漆塗りの椅子に座らせていただき、つい長話をしてしまいました。

くらしの工芸展
2013年12月5日(木)〜12月10日(火)
10:00〜20:00 (最終日18:00)
会場  さんちかホール 神戸市中央区 三宮駅地下街

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2013年12月6日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

彼谷利彬 乾漆の器展

今日は、「賑々しくお正月迎え展」でお世話になるギャラリー住吉倶楽部さんへ、納品に行ってきました。その延長で、親しくしていただいている漆芸家、彼谷利彬さんの作品展「乾漆の器展〜自由なかたちと表情」を大阪梅田の阪神百貨店へ見に行ってきました。
乾漆の器は、木で作った木地に漆を塗るものと違い、あらかじめ粘土などで器の型を作って、その上から漆を塗った麻布を重ねていく作業を何度も繰り返して、丈夫な器の素地をつくります。彼谷さんは、この工程だけで約3か月かかるそうです。そして出来上がった素地に漆を繰り返し塗っていくことで仕上げていかれます。この工程にさらに約3か月。一つの乾漆の器を完成させるのに6ヶ月かかるそうです。乾漆の作業は、根気いる作業ですと仰っておられました。
そして、何より普段使いの丈夫な器づくりを心がけておられるそうです。
彼谷さんの乾漆の作品は、手間を惜しまず、丁寧に根気よく続ける作業の中から表現される自由なかたちと、とても柔らかいフォルムが印象的でした。
彼谷さんの作品展は、大阪 阪神百貨店梅田本店7階で11月26日(火)までです。

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青木有利子さん大杉康伸さん「陶ふたり展」

先月のアートクラフトフェスティバルinたんば2013で出会った陶芸家 大杉康伸さんが、兵庫県篠山市で「陶ふたり展」をされると教えていただいたので、見に行ってきました。
大杉さんは先日、私たちの工房に来られて、お互いの製作活動についていろいろ話をさせていただき、とても参考になりました。
「陶ふたり展」は、篠山市の備前焼陶芸家の青木有利子さんのご自宅での合同展です。
会場の青木さんのご自宅と窯場は、篠山市郊外の京都府にほど近い、山間のなんともしっとりとした、雰囲気のよいところでした。
大杉さんは、備前と伊賀で修業してこられた方で、実用性を重視した、落ち着いた雰囲気が私の好みの作風です。
最近では、糸井重里さんのホームページ「ほぼ日刊イトイ新聞」のサイトでも紹介され、多くの方の人気を得ています。
展示場で見せていただいた、お茶碗や湯飲みの作品は、使いやすく、表情もおだやかで、とても親しみのもてる作品でした。

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堀尾貞治さんらと工房でアート

工房が出来て間もないころ、先にブログで紹介させていただいた、「破方館」を利用されている、アーティストの方たちのアートパフォーマンスを、私たちの工房でしていただいたことがありました。
アーティストのおひとり、堀尾貞治さんは、かつての前衛美術家団体、具体美術協会の方で、最近は、ヨーロッパ、アメリカ等で「具体・GUTAI」の人気が高まっていることもあって、世界中を回っておられるようです。私も以前から、堀尾さんの絵付けされた陶器をギャラリーで買って、日々食事に使っている、ささやかなファンなのですが、工房でのパフォーマンスの機会をつくっていただき、得難い貴重な時間を過ごさせていただきました。
当日は「雨」をテーマにそれぞれのアーティストの方が、作品やパフォーマンスを披露していく趣向で、大小さまざまな作品やパフォーマンスが繰り出されました。堀尾貞治さんは、私たちの工房のガラスに一見無造作に紙を張り付けていき、工房の構造体と紙で連続する「雨」の文字を即興で表現されました。工房の構造を見事にとらえて、巨大な雨の文字を浮かび上がらせるパフォーマンスには、さすが!と脱帽でした。

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