隅切盆を彫る

栗の木で隅切盆を彫っています。
隅切盆と言えば、少し改まった場で使われることが多い印象がありますが、今彫っているのは、32×22センチ程の長方形の隅切盆。ちょうどカフェトレーなどのサイズに近いサイズで、カジュアルに色々な場面で使っていただけることを想定して、作っています。
彫りは、ざっくりと鑿跡を残して、仕上げは、栗の木の個性を生かしながら、少し黒っぽい漆で仕上げたいと考えています。
焼締の器や白磁の器などが映える盆になれば、と思っています。

栗の木の隅切り盆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年7月1日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

綿の栽培 本葉

綿の栽培も、双葉が出て1ヶ月、ようやく本葉も大きくなり成長をはじめました。
綿は、双葉が出て10センチ位になったところで、根の成長に時間がかかるので、1ヶ月近くはほとんど大きくなりませんが、梅雨の時期に入り、本葉が勢いよく伸び始めました。
種類などにより、成長にばらつきがあるものの、30センチ程度に成長し、例年どおりの成長となっているようです。
これから夏の日差しを受けて、背丈を伸ばして行くと思います。
今年の4月下旬に、工房で展示会をさせていただきた時、何名かのお客様が、綿の栽培に興味を持っておられ、綿の種を分けてほしいというご希望がありましたので、差し上げました。
新しい土地でも順調に育ってくれていればよいのですが。

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2014年6月28日 | カテゴリー : 綿の栽培 | 投稿者 : えらむ

クラフトで乾杯!乾杯を愉しむ公募展

久しぶりに応募した公募展に、入選しました。
最近は、ほとんど公募展には応募していなかったのですが、募集要項を送っていただいた公募展は、乾杯をテーマに、乾杯に纏わるあらゆるクラフトを対象とする内容に興味を持って、応募してみることにしました。
応募させていただいた「クラフトで乾杯!乾杯を愉しむ公募展」は、会場を札幌芸術の森として、主催は、札幌市立大学・朝日新聞北海道支社・公益社団法人札幌芸術文化財団で、特別協賛が、サッポロビール株式会社のクラフト展です。以前「ビアマグランカイ」と言う同会場で、ビールジョッキやグラスのクラフト展が実施されていましたが、2012年に終了したことで、その公募展の流れを汲んで、新たに乾杯をテーマに開催されたものではないかと思われます。
今回は、応募総数311点より、入賞16点を含む入選作品122点で展示されることになりました。
私は、栗材とウォールナットを使って、刳り物で聖火をモチーフにした盃を作り、プリミティブな雰囲気にしました。残念ながら入賞はできませんでしたが、久しぶりに応募した公募展で、なんとか入選できたことを嬉しく思います。
展示会は、7月5日からです。機会がありましたら、会場にお立ち寄りいただければと思います。

クラフトで乾杯!ホームページ

会期 2014年7月5日〜8月31日  9:45〜17:30 会期中無休 入場無料

会場 札幌芸術の森 工芸館  札幌市南区芸術の森2丁目75番地

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2014年6月20日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

展示会作品の製作

先のブログでお知らせしましたとおり、来月16日から、「木工ふたり展」の開催を予定しています。
国登録有形文化財の旧家の蔵をお借りしての、展示会と言うことで、普段あまりご紹介していない、一点物の作品としての器などを中心として、展示をしていきたいと考えています。
展示会まであまり時間がないのですが、普段製作している定番の作品以外の作品を、新たに製作しています。
定番品などをたくさん製作していると、木を単なるマテリアルとしてしか、扱ってないのではないかと思う時があります。今回の展示会に向けては、少し立ち止まって、 じっくりと木と向き合って、できるだけ木の個性を生かした、作品を作っていければと思っていますが、会場となる旧家のレベルと比べると恥ずかしい限りです。
まだ製作途上の状態しかご紹介できませんが、出来上がった作品はは、展示会場でご覧いただければと思います。

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2014年6月16日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

木工ふたり展 温故知新

来月、7月16日から、兵庫県西脇市の木工家 藤田幸平さんと「木工ふたり展 温故知新」をさせていただくことになりました。
藤田さんは、雑木を曲げての椅子製作、雑木類を生かした轆轤による器を製作されている、自然派志向の木工家の方です。
会場は、兵庫県西脇市の国登録有形文化財 旧来住家住宅の蔵を会場にさせていただきます。
旧来住家住宅(きゅうきしけじゅうたく)は、大正7年に建設された個人の住宅ですが、当時の最高級の用材と最高の技術を用いて建てられた建物です。
高級用材の銘木を、華美に走らず、さりげなく生かした住宅は、施主と建築家の粋を感じさせてくれる、素晴らしい建物です。そんな会場の蔵をお借りしての展示会ということで、木の心を生かす先人に学び、私たちは、どう木をいかしたものづくりをしていくのかとして、テーマを「温故知新」として展示会としたいと思います。
入場無料で駐車場もございますので、お気軽にご覧いただければと思います。

期間 2014年7月16日(木)〜7月30日(水) 10:00〜18:00   休日 22日・28日

会場 国登録有形文化財 旧 来住(きし)家住宅 蔵   兵庫県西脇市西脇394-1
TEL    0795-22-5549

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2014年6月12日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

鍛冶でっせ!に行ってきました

工房から車で20分のところにある、かじやの里メッセみきで開催された「鍛冶屋博覧会 第3回 鍛冶でっせ!」に行ってきました。
会場の駐車場には、兵庫県以外のナンバーの車がずらりと並び、県外からも大勢の方が、関心を持って来られているようでした。
会場は、鍛冶屋さんや、刃物メーカーさんのブースも賑わっていましたが、それ以上に各種の実演や競技が熱気を帯びていました。
年々内容が、マニアックな内容になってきているように感じるのですが、そうした手仕事への興味や関心を持つ人が多くなっているということは、大変よいことではないかと思います。
「はつろう会」でっせ!では、鉞(まさかり)釿(ちょうな)で丸太がはつられている姿は、なかなかの迫力。逆に、鉋薄削り大会では、鉋の調整に神経をとがらせている姿が対照的でした。
その他に、鉋の台打ち、鑿の柄付け、鋸の目立て等、どれもごく日常的に行われている仕事なのですが、そのよどみない職人技は、いくら見ていても飽きないものです。
ゆっくり見ていたかったのですが、最近仕事場を離れることが多くなったので、早々に切り上げて工房に戻って来ました。

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納品・木材購入・展示会

日頃は、交通量の少ない田舎道を、のんびりと軽トラックで走っている日々なのですが、材料の仕入れの時だけは、やむを得ず、軽トラックで大都会の大阪へ。
今日は一日フル回転。神戸のお店「ギャラリー住吉倶楽部」さんへ作品の納品。その後、大阪で材木を購入。そして市内の百貨店とギャラリーで開催中の知り合いの木工家の展示会へと。
親しくしていただいている、木工家、想像工房の奥田守保さんから、大阪のギャラリーでアコースティックギターデュオの「ゴンチチ」のチチ松村さん主催の企画展に出展しているとのこと。そして同時期にうめだ阪神百貨店で、展示会をしていると連絡をいただいたので、見てきました。
阪神百貨店7階では、「キノシゴト店」(6月3日まで)というタイトルで、想像工房ワールドが、なごやかな空間を創っているのが印象的でした。
大阪市中央区にあるカフェギャラリー「The 14th MOON」で、チチ松村さんの企画による「やさしく かわいく おかしな インド店 展」(6月2日まで)は、インドをテーマにいろいろなアーティストが作品を持ち寄り展示しています。漫画家のグレゴリ青山さんをはじめ、それぞれの作家の方の解釈でインドを表現していますが、奥田さんの作品が一番笑えました。
チチ松村さんは、ほぼ毎日、14時ぐらいにギャラリーに来られているとのことでしたが、今回は、私の時間がなく、お会いできませんでした。
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材木は、いつも栗材を購入させてもらっている、大阪市西区の橘商店さんへ、栗材・名栗加工の専門店として、創業100年の老舗材木店。
なかなか栗の良材が少なくなっている状況の中で、良い栗材を購入でき、材木について、とても親身に対応していただける、大変ありがたい材木屋さんです。
今回は、栗の薄板を中心に買って、無事帰路につきました。

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自転車で工房を訪問

知人のSさんは、いつも自転車で工房にやって来られる。
トレーニングということで工房の前を走られるときは、時々工房に立ち寄ってくださる。
私たちが、もの作りを職業とする以前から、時々工房を覘いていただいて、いろいろな話をしながら、楽しい時間を過ごさせていただいています。
特に脱サラで、もの作りを仕事にした私たちを気遣って、いろいろアドバイスやらアイデアをいただけるのが、とてもありがたいです。
Sさんは、仕事で時々アメリカに行かれ、特にアメリカ、ニューメキシコ州サンタフェを訪れられた時の話は、とても興味深いものがありました。
サンタフェには、美術館、ギャラリー、アートやクラフトの作家の集まった地域があって、とても美しいおしゃれな街とのこと。地域の特性を生かしながら、沢山のアートやクラフトが生み出され、興味が尽きない素晴らしい街になっており、多くの人が訪れているとのことでした。
現地で購入されたクラフトを見せていただき、素材を生かしながら地域の中で、どのように作品作りをしていくか、そんな話はとても参考になりました。

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2014年5月27日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : えらむ

北斎 ボストン美術館浮世絵名品展

神戸市立博物館で開催されている。「北斎 ボストン美術館浮世絵名品展」を見てきました。
海外で保管されている、浮世絵の大きな規模の作品展を見るのは初めてであること、そして何より究極のエコロジー文化の時代である、江戸時代の生活ぶりや風景を感じ取ることができる機会として、見てきました。
江戸文化は、何と言っても化石エネルギーや電気を一切使わない社会が作り上げた、すばらしい文化社会。そしてどこか神秘を帯びた、人間社会。
北斎の版画は、そんな時代に生きる人物像を、随処に登場させています。そして、美しい日本の原風景をさらにデフォルメして表現し、江戸時代がいかに素晴らしい時代であったかを表現しているように思います。
北斎の版画には、江戸時代にあって、外国の絵も意識して、絵の中の表題を、ひらがなを横書きするなど、斬新な表現をしている作品もありました。
強い探究心をもった、時代の先端をゆくアーティストであったことを感じさせてくれました。

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鍛冶屋博覧会 鍛冶でっせ!

5月31日(土)、6月1日(日)の二日間、金物の町 兵庫県三木市で鍛冶屋博覧会「第3回 鍛冶でっせ!」が開催されます。
工房のある小野市の隣町は、日本有数の金物の町。とりわけ木工道具、大工道具、左官、園芸、調理用具を製造するメーカーや鍛冶屋さんが沢山あります。
刳り物の木の器を作っていると、良い手道具に巡り合うことが、とても重要なことになりますが、隣町が木工道具職人さんの町と言うのは本当にありがたいことです。
「鍛冶でっせ!」は、メーカーや鍛冶屋さんのブースが並ぶだけでなく、左官体験や天然砥石を鍛えるワークショップ。鉋薄削り大会なども行われます。
またプログラムでは、「はつろう会」でっせ!と言う実演披露もあり、丸太の原木を鉞(まさかり)釿(ちょうな)で古式製材実演。昨年明石で発足した「はつろう会」、全国からハツリストが結集とあり、非常に興味のあるイベントが行われます。
興味のある方はいかがでしょうか。会場は、国道175号線にある「道の駅みき」の隣にある「かじやの里 メッセみき」です。

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