工房 えらむ

木の器と手織の工房

16日

5寸丸鉢を彫る

昨年末に、お店の方から冬の鍋料理の取り鉢に使うような木の鉢を作ってほしいと言う依頼をいただいて、納品させていただいた栗の木の5寸丸鉢。
すぐ追加製作の依頼をいただいて彫っています。
5寸径(15cm)と言えば、鍋料理の取り鉢としては、少し大きめかと思いますが、大きな具材も出汁もしっかり取り込め、手に持った時熱くなく、保温性が良いことがいいのかもしれません。
そして器の底も少し平らにして、見込みを広くし、いろいろな料理を盛り付けやすくしています。
このような鉢だと、木工ろくろを使うと効率的に、端正な器ができるかと思いますが、どうも手で彫る方が性に合っているようで、 手で彫って作っています。
手彫り故に、ひとつひとつ微妙に形の違う鉢ですが、この陶芸で言う手びねりの感覚が好きなようです。
彫る際には、あらかじめドリルなどで、下穴を開けておきますが、やはり大半は手彫り作業で、一日数個しかできません。当然写真のものは、一日で彫った訳ではありません。
武骨な鉢ですが、しっかり拭き漆を施して、栗材の趣を生かした、堅牢な扱いやすい木の器にしていきます。

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