重曹染めによる木の器

2018年1月6日~1月14まで第57回日本クラフト展が東京六本木の東京ミッドタウン・デザインハブで開催されています。
公益社団法人 日本クラフトデザイン協会が主催しているクラフトの公募展ですが、私は協会会員作品というかたちで作品を出展しています。
私の今年の作品は、「重曹染めの器」と題して、栗の木で作った細長い器に、重曹で模様を染めた器を出品しています。
栗の木のタンニンと料理であく抜きなどに使う調理用重曹、いわゆるタンサンを水で溶いて、重曹のアルカリ成分とを反応させて、茶色い染め模様をつけたものです。
模様付けには、白木の栗の器に和の雰囲気を出してみたいと言う思いで、竹の繊維を細かく裂いて作った竹筆を使い、重曹液を弾力のある竹筆で勢いよく模様を入れてみました。
模様が消えないよう食品衛生法に適合したウレタン含有の植物油を主成分としたウレタンオイルを浸透させています。
食品用で濃度の調節がしやすい重曹を使ったはじめての試みですが、模様の付け方や表現の仕方など、まだまだ改善の余地があると感じました。
日本クラフト展は、全国から素晴らしい作品がたくさん集まっています、機会がございましたらご覧ください。

重曹で染めた栗の木の器

 

 

 

 

 

 

2018年1月9日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

仕事始めは木の抹茶茶碗づくり

今年の仕事始めは、木の抹茶茶碗づくりからスタートしました。
昨年末に、木の抹茶茶碗を作ってほしいというご依頼をいただいて、1月2日の午後から工房入りして、準備作業に入りました。
これまで木の抹茶茶碗は、いくつか作って納品させていただいたことはあるのですが、いずれも私の創作オリジナルで作ったものでしたが、今回は、種類や細かい仕様のご希望があり、かなり緊張する作品づくりになります。いつも仕事中に聞いているFMラジオの放送も封印して、茶碗づくりに集中することにしました。
制作には轆轤は使わず、10センチ前後の栗の厚板を手彫りし、陶芸で言うところの手びねり感覚で制作します。
なかなか思った形にならず、すでに作り直したり、うまく漆塗りで表情を仕上げることができるかなど、お客様に納得いただけるものをお届けできるよう、まだまだこれからが正念場です。
新年最初の仕事がお茶碗づくりということで、とてもありがたい仕事をさせていただいたことに感謝の気持ちです。

木の抹茶茶碗

木の抹茶茶碗

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年1月5日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ