予てより、漆塗り作業をしていた、内錫彩角鉢が出来上がりました。
漆を内と外を塗り分けたりしながらの作業で、出来上がるまでにかなり時間がかかりました。
とりわけ角鉢は、丸い鉢に比べると、彫るのに倍ぐらいの時間がかるので、木地の制作からだと、完成までに相当の時間を要していると思います。作業効率的なことを考えると、ほとんど楽しみで作っているような感じです。
角鉢の内側だけに錫粉を蒔いて、今回はあまり研ぎ出さないで、金属的な質感を控えめにして、少しマットな感じにしました。
角鉢特有の、面で構成された内外それぞれの面が光の当たり具合で、表情が違って見えるのが面白く感じますが、はたして料理を盛った時にどのようになるのか、気になるところです。