栃の木で胴張りの角皿を作りました。
厚さ2㎝、16㎝角のお皿で、皿の見込みは、四方反りの豆かんなで仕上げました。
私好みの、滲んだような栃の木の模様を、漆塗りで生かすよう、表面をある程度滑らかにしながらも、表面がきれいになりすぎないように、豆がんなだけでざっくり削って、削り跡をしっかり残しました。
かんな削りで出した表面のテクスチャーが、いまいちですが、拭き漆塗りをすると、栃の木の表情と相まって、多少意図した感じになったかなと思います。
陶芸で言えば、ざっくりと轆轤でひき上げた器に、釉薬を付けずに、薪窯で焼き締めただけの器の表情に近いものができればいいなと言う感じです。
陶芸のこんな表情が、木の器でも出せればいいなと、常々思っているのですが、未熟なテクニックでは、なかなか難しいです。