台風一過のコナラの実

2022年9月、昨夜、大型の台風14号が兵庫県沖の日本海を通過して行きましたが、私の工房付近では、かなりの強風がありましたが、幸い目立った災害もなく、通過していきました。
全国的には、災害に遭われたところもあり、災害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。
台風の接近に伴い、工房の木々が激しく揺れ、工房の正面にある、10メートルはあるコナラの大木から、コナラの実が、大量に降って来ました。
まるで、映画の「となりのトトロ」のワンシーンを見ているような雰囲気です。
通常なら、茶色く熟したドングリが落ちてくるのですが、強風に揺さぶられ、未熟な青いドングリが沢山落ちてきて、ちょっと珍しい雰囲気に思わず拾いあげてしまします。
クルミの木を彫って漆を塗った豆皿に入れて、ちょっと記念撮影。

 

2022年栗の収穫の季節

田舎の工房を離れ、大都会東京で、9日間ほど過ごしている間に、工房の季節は進んで、栗の収穫のピークを迎えています。
お盆過ぎから収穫している、早生品種の丹沢の収穫は、すでに終わっていて、大丹波や銀寄の収穫時期となっていました。
例年より全体的に少し大粒の栗が多くなっているように思いますが、虫の入りも多くなって、収穫量は昨年より少なめ。栗の収穫も年ごとの気象に応じていろいろ変化があるようです。
早速、栗ご飯や渋皮煮で美味しく栗をいただいています。
やはり季節の移ろいとともに、ゆっくりしたペースで生活するのが性に合っていると感じる日々です。
巨大な台風が接近しているようです。強風で未熟な栗の実もほとんど振り落とされるのではないかと思います。
いづれにしても、すべてにおいて、台風の被害がでないことを祈るばかりです。

2022年9月18日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

日本橋高島屋での展示会が終了しました

2022年9月7日より13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、コウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展が終了しました。
13日夜に撤収を終え、14日に兵庫県に戻りました。
私にとっては、あまりご縁のなかった東京ですが、思いがけず沢山の方にお出でいただき、作品を手に取っていただけましたこと、とても嬉しく思います。
過去に私の作品をオーダーいただいた方、ご購入いただいた方、SNS のフォロワーの方、親しくしていただいている作家の方、ギャラリーの方、お取引の企業の方等々、お立ち寄りいただき心より感謝しております。
また、初めての慣れない会場での展示販売に不安もありましたが、親切丁寧に対応していただいた、高島屋の皆様にも心よりお礼申し上げます。
人気作家の市野吉記さんの作品が、一瞬にして完売する様子を目の当たりにし、市野さんが苦労してこうした作品作りにたどり着いた経過などをいろいろ教えていただき、大変勉強になりました。
また、お客様とのお話は何よりの励みとなりました。
搬入と撤収を含めて9日間の東京滞在で、少々疲れましたが、いろいろ学ぶことも沢山あり、今後の製作活動に生かして行きたいと思います。

2022年9月15日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

東京日本橋高島屋展が始まりました

昨日、9月7日より13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展が始まりました。
開店と同時に、市野吉記さんの器を求めて、大勢の方が来店され、お一人様10点までと言う販売制限を設けられましたが、午前中で完売状態。
私の作品は、静かに粛々と販売開始。
ゆっくり沢山ご覧いただけますので、機会がございましたらお立ち寄りください。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
営業時間は10:30~19:30(最終日は17:00まで)です。

2022年9月8日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

日本橋高島屋展への搬入

昨日は、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展への搬入。
台風の接近で心配された、神戸から東京行の飛行機も無事予定通りのフライトで、東京に着くことができました。
初めての場所での搬入に手間取りながらも、無事展示が完了しました。
コウホ窯 市野吉記さんの人気の作品もたくさん並びます。
期間中は在店していますので、機会がございましたら、お立ち寄りください。
2022年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : えらむ

桧と栗のキャニスター

桧と栗の木で作ったキャニスターです。
蓋の部分は桧を使用し、容器の部分は水に強い栗材を黒めの拭き漆塗りで仕上げています。
蓋の部分の桧も栗の器の漆も抗菌作用があると言われています。
最近は、抗菌作用のあるいろいろな商品がありますが、私は食品のための自然素材による抗菌作用のある、優しいキャニスターを提案してみました。
もう6~7年前に日本クラフト展の作品として製作して提案したのですが、作るのが面倒で、なかなか登場する機会がなかったのですが、久しぶりに展示会用に用意しました。
製作は、ルーターなどを使用していませんので、日頃の刳りものの要領で、手彫りの少々ゆるい容器になっています。
茶筒のような密閉性はありませんが、食卓にそのまま置いておいても良いような、気軽に使える容器になればと言う思いで製作しました。
この作品は、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がございましたらお立ち寄りください。

シンプルな6・7・8・9寸皿

クルミの木で、シンプルなお皿を彫りました。
サイズは、お皿として標準的な4サイズ。
6寸(18センチ径)、7寸(21センチ径)、8寸(24センチ径)、9寸(27センチ径)。
特に意匠的な彫跡はなく、シンプルにお皿の中心に向かって彫っています。
塗装は、ウレタン含有の植物性オイル(オリオ2)を塗布しています。食品衛生法をクリアーした安全な塗料で、ほとんど色移り、匂い移りがないので、料理のいろいろなシーンで使うことができると思います。
陶製の器と組み合わせて、食卓のコーディネートを楽しんでいただければと思います。
この作品は、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がございましたらお立ち寄りください。

神代たもの板皿

神代たもの木で、板皿を作りました。
神代木と言われる木は、約1000年~2000年もの間、火山の噴火や洪水によって、土や川の中に埋まって、腐らずに地中の成分などの作用によって変色した木のことを言います。
今回使用したのは、神代木のたもの木。
おとなしい杢目ですが、長い年月が作り出した、神代木らしい、こげ茶色の落ち着いた色合いです。
部分的に劣化が進んでいるので、シンプルに板皿にしました。
塗装は、劣化を抑えつつ耐水性をもたせるために撥水セラミック塗装にしました。古い木なので、セラミック成分がしっかりしみ込んで、ほとんど無塗装の風合いです。
1000年以上経過している木と思われますが、削り出した神代たもの木からは、たもの木特有のにおいが、今だしっかり出ていて、ちょと料理の邪魔をしそうなので、プレートとして使った方が良さそうです。
この作品は、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がありましたらお立ち寄りください。

栗の大椀

栗の木で大きなお椀を作りました。
直径13センチ、高さ7.5センチで、一般的なお椀にすると少し大きく、丼鉢にすると少し小ぶり。
お椀と丼鉢の中間ぐらいの大きさ。
最近なぜか、このサイズのお椀を欲しいとおっしゃる女性の方が多くなったような気がします。
お椀と丼鉢の兼用として、お汁もの、丼もの、麺類など、少なめの程よい量を食べるのにいいようです。
丼鉢だと大きくて、ちょっと重くて、がっつり感がありますが、このサイズのお椀だと、気軽に使えるようです。
木製なので、陶製に比べると軽くて、熱さも伝わりにくい点も好まれるところです。
木工ろくろは使用せず、ゆるやかにフリーハンドで彫り上げて、拭き漆塗りで仕上げています。
この作品は、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がありましたらお立ち寄りください。

栗の木の丸盆を彫る

栗の木で丸盆を彫りました。
直径35センチで、私が彫るお盆の中では、一番大きなサイズ。
厚さ2センチの栗の板目の板で、軽くて板目の杢目がきれいなお盆ができたかなと思っています。
どうしても薄くて広いお盆にすると反りが気になるところですが、この木は長く養生していても、なぜかほとんど反らない優秀な木。
木工ろくろは使用せず、バンドソーで丸くカットして、手で彫っています。端正なきれいな丸ではありませんが、私はこの少しゆるい感じが好き。
薄いお盆は、持ちにくくなるので、縁に少し丸く段差を付けています。
塗装は、ウレタン含有の植物性オイル(オリオ2)を塗布しています。食品衛生法をクリアーした安全な塗料で、ほとんど色移り、匂い移りがないので、食品を直接盛り付けることもできます。
塗装しても浸透性が高いので、塗膜を作らず自然な木の質感が良い感じです。
9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮しの工芸にて開催の、丹波焼のコウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による、「陶と木のある食卓」展で展示販売の予定です。
期間中は、終日在廊予定にしています。(不在の場合もありますので、その際はご了承ください)
機会がありましたらお立ち寄りください。