タモの木の皿仕上がり

先日作っていた、タモの木の皿の漆塗りが終わりました。
美しい杢目のタモの板があったので、木工ろくろは使わず、かんなで削り出してざっくり仕上げています。
美しい杢目のお皿ですが、あまり杢目が強すぎると食器として使いにくいところもあるので、拭き漆塗りの色合いを調整して、落ち着いた雰囲気に仕上げることにしました。
このタモの木の力のある杢目の美しさを残しつつ、料理が映える皿として、杢目が目立ちすぎないように、漆に煤などを調整しながら混ぜ、拭き漆塗りを重ねていきました。
果たして意図した通りになっているかと言うと、評価が分かれるところかもしれませんが、自分なりに表現したいお皿になったかと思っています。
このお皿は、9月7日~13日に東京 日本橋高島屋7F 暮らしの工芸で開催予定の、コウホ窯 市野吉記さんと工房えらむ田中陽三の二人による「陶と木のある食卓」展に出品予定です。