先日販売された雑誌「住む。78号 夏」に私の工房の地元、兵庫県小野市の多鹿治夫鋏製作所さんが紹介されました。
記事は、「ひとり問屋・日野明子、作り手の家を訪ねる 鋏職人 多鹿大輔さん」として「鋏を作り 鋏を使う家」という記事で掲載されました。
大変質の高いラシャ鋏を製造されておられ、「TAjiKA」と言うブランド名でも人気の、新しい鋏を製造されておられます。
私は、工房をお訪ねしたこともお会いしたことも無いのですが、地元でも意外と知られていない地場産業を堅実に守り、非常にクオリティの高い鋏を作られている方と、スタイリッシュで洗練されたお住まいがあることを知ることができたことをとても嬉しく思います。
余談ですが、この記事の取材の折、編集長の伊藤さんが、取材が終わって時間があったら帰りに工房えらむに寄りますと連絡があって、今回は取材とは関係なく、まったくプライベートに工房に、日野さん、カメラマンさんとともに、東京に戻る忙しい中、工房に立ち寄ってくださいました。
私の工房は、材木と山積みの段ボール箱で、ごじゃごじゃ状態。2階の工房ギャラリーもほとんど、場末の古道具屋状態で、多鹿鋏製作所さんとのギャップに戸惑われたことと思います。
この時、日野さんがNHKワールドのテレビ番組で、日本の金継ぎを紹介する番組に関わっておられて、番組中で金継ぎをする草刈正雄さんが使用する金継ぎ用の道具入れを探しておられて、工房で販売していた古道具のブリキの缶を、これが使えそうだと購入したいただきました。
後日、日野さんからテレビ番組の案内をいただき、見せていただいたところ、ほんの少しですが、購入いただいた古いブリキ缶が映っており、少しはお役に立てたのかなと思いました。