タモの美しい杢目の皿

タモの木の美しい杢目の板があったので、シンプルなお皿を彫りました。
木工ろくろは使わず、削り出してかんなで仕上げています。
私が、器作りを始めた30年ほど前は、大工さんや建具職人のおじさんたちが、これはいい杢でているだろうと、杢目のきれいなお盆や指物を自慢げに見せてくれる人が沢山いました。
その頃は、杢目がきれいと言うのは何となく分かるのですが、あまりこだわりや興味はなかったように思います。
何年もかけて、いろいろな木の器を沢山作るようになると、杢目の美しさに魅かれるようになりました。
この美しい杢目を生かして器にしてみたい、漆を塗るとどうなるだろうと、美しい杢目の木を使って器を彫るのが、わくわくするようになりました。
最近は、節やひび割れなどの、木の自然な表情や野性味を生かした器などに興味をもたれる方が多くなったように思いますが、私には、宝石のような美しさを放つ、木の美しさになんとも魅力を感じます。
私もいささか古い時代の木工屋になったのかもしれません。
美しい杢目のお皿ですが、あまり杢目が強すぎると食器として使いにくいところもあるので、拭き漆塗りの色合いを調整して、落ち着いた雰囲気に仕上げたいと思います。

2022年6月17日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

彩りガラスの世界 展

JR加古川駅構内にある、加古川市民ギャラリーで開催されている、サンドブラストとクリスタルペイントによる「彩りガラスの世界」展を見てきました。
以前、光ファイバーアートの展示会でご一緒させていただいた、Lee Wainwrightさんによる特殊なクリスタルペイントによって描かれた、ガラスのアート作品と、私の中学校時代の同級生で、サンドブラスト作家の藤本悦子さん、そして藤本さんに師事されている藤原むつみさんによるガラス作品の作品展です。
Lee Wainwrightさんによるガラスのアート作品は、クリスタルペイントによって描かれた塗料が、ガラス上で結晶化して、独特の美しいテクスチャーが作品に彩を添えています。
藤本悦子さんのサンドブラストのガラス作品は、熟練の技により表現された、非常に気品のある作品で、どれも見ごたえのある美しい作品ばかりです。
JR加古川駅構内にある、加古川市民ギャラリーで6月18日まで(10:00~17:00、最終日は16:00まで)開催されていますので、ぜひご覧いただければと思います。

2022年6月16日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

工房えらむ 木の器と織の自由時間展

2022年6月21日より26日まで、兵庫県芦屋市にあります、ギャラリーPawにて「工房えらむ 木の器と織の自由時間」展を開催いたします。
工房えらむは、木の器製作の田中陽三と手織りの田中雅子の夫婦のユニットですが、久しぶりに夫婦での展示会です。
今回は、アートギャラリーを会場に「工房えらむ 木の器と織の自由時間」と題して、木の器や手織り作品の定番的なものから、いろいろな切り口で自由な発想で製作した、ちょっと遊び心のある立体や平面作品なども展示販売します。
工房えらむの自由時間をお楽しみください。
会場のギャラリーは、阪神芦屋駅、JR芦屋駅から徒歩10分ほどです。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。

会場 ギャラリーPaw 兵庫県芦屋市精道町2-15
期間 2022年6月21日(火)~26日(日) 12:00~18:00 (最終日は17:00まで)

在廊日 6月21日(火)、23日(木)、26日(日)

2022年6月12日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

2022年の栗の花の季節

工房は、栗の花の季節を迎えました。
コナラとシバグリの小さな雑木林に囲まれた工房は今、栗の花が真っ盛りです。
細く垂れ下がった白い花から放たれる、強い栗の花の匂いに工房は包まれています。以前は、決して良いとは言えないこの花の匂いがきつくて、けっこう気になりましたが、この工房で長く暮らしているとほとんど気にならなくなってしまいました。
工房には、4種類の栗の木があり、すべての花が真っ盛り。
工房の建物より背が高くなった、自生しているシバグリ。
栗の実収穫用に植えた、早生品種の「丹沢」、甘みの強い「銀寄」、そして地元品種の「大丹波」と工房の周りは栗の木に囲まれています。
木工仕事で使う木材の5~6割が栗の木で、そして工房をとりまく栗の木に囲まれて、栗の木とともに仕事をしている日々です。
2022年6月8日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

hatsutokiの日傘のハンドル製作

兵庫県西脇市の播州織のファッションブランド「hatsutoki」さんの、自社ブランドのテキスタイルを使った、オリジナル日傘のセミオーダー用ハンドル(傘の柄)を今年も作らせていただきました。
自然をモチーフにした優しい色づかいやデザインのテキスタイルを使ったアパレル、ファッションアイテムを作られている、人気のファッションブランドhatsutokiさんが作られた日傘をイメージに、私がいろいろな木を使って、気ままにハンドルを削り出して作りました。
樹種もさまざまで、クルミ、トチ、ナラ、セン、山桜、栗、ウォールナットなど。
今年は、昨年の樹種に加えて、オリーブ、リンゴ、ツツジ、クロモジなど、ちょっと個性的な木も使ってみました。
ハンドルは、つるつるに磨かず、刃物で削り出した状態で仕上げているので、手にしっくり馴染みます。
塗装は、食器にも使われる安全な塗料を使い、木のナチュラル感をそのままに、汗などによるべたつきを抑えるようにしています。
今年は、ちょっと高級感も出して漆塗りのものも作りました。
自然をモチーフにした生地の日傘と、とてもしっくり馴染んで、自由に組み合わせて自分だけの素敵な日傘が作れます。
これから日差しの厳しい季節になります。この機会に一点もののマイ日傘をお供にされてはいかがでしょうか。
ご購入は、hatsutokiのオンラインストアにて → click

 

 

2022年6月4日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

日傘のハンドルの納品

今年も播州織のファッションブランド「hatsutoki」さんから依頼された、日傘のハンドルの納品に行ってきました。
工房からほど近い兵庫県西脇市にある播州織の会社、島田製織株式会社さんが運営されておられるファッションブランドで、今日は会社へ直接納品。
サラリーマン時代は、営業的な仕事もしていましたので、企業訪問は日常茶飯事でしたが、脱サラから10年も経つと企業訪問は、少々緊張します。
企業訪問の際は、いつも訪問の要件を伝える第一声に緊張したものでしたが、そんな過去の記憶が蘇ってきて、久しぶりに感じる懐かしい気分になります。
親しくしていただいているデザイナーの方とお会いして、気さくに話していただくと、緊張感など微塵もなく、作ってきた日傘のハンドルを見ていただいて、「これいいね」などと言っていただくと、つい嬉しくなってしまいます。
私が一つずつ削り出したハンドルと、hatsutokiオリジナル生地の日傘のコーディネートで、世界にだた一つの日傘を楽しんでいただければと思います。
ご購入は、hatsutokiのオンラインストアにて → click
作ったハンドルの紹介は、また後日。

2022年5月31日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

クルミの一人用トレイ

ご注文をいただいて、クルミの木でトレイを彫りました。
縦16センチ、横26センチ、厚さ2センチの小ぶりなサイズのものですが、一人用のトレイとしても食器としても、気軽に使える取り回しの良いサイズです。
塗装は、食器としての使用に問題のない、衛生的なウレタンオイルで塗装します。
染みが付きにくく、匂い移りもしにくい塗装なので、トレイとしても、そのまま料理を盛りつける器としても使用できます。
このサイズのトレイは、これまで栗の木で作った漆塗りのものが中心でしたが、最近は、カジュアルに使用できるクルミの木のオイル仕上げのもののご要望が多くなりました。
やはりこれからのシーズン、ガラス食器との相性がいいようです。
収納のスタッキングにも考慮して作っていますので、複数枚揃えていただいて、いろいろコーディネートして使っていただけると楽しいかなと思います。

2022年5月29日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

2022年 桑とグミの実

2022年の5月の下旬となり、工房の片隅に植えた桑の木と自生するグミの木に実がなり始めました。
知り合いが桑の木だと言って持って来てくれて植えたものですが、ブラックベリーかもしれませんが、定かではありません。今年は、沢山しっかり実を付けてくれました。昨年は、病気がちで実が大きくならず、固い小さな実が多かったのですが、今年は所謂豊作です。
桑の実は、ジャムやジュースにすると美味しくて、収穫がとても楽しみです。
一方、工房の敷地に自生するグミの木は、今年も不作。
もう5メートル以上もなる大きな木なのですが、良い年は枝が垂れ下がるほど、たわわに実をつけるのですが、昨年に引き続き、ほんの少ししか実がなっていません。
花の咲く時期が早まったせいか、ハチがほとんど来ないうちに、花が散ってしまったのが原因と思われます。よく実のなる年は、花が咲くとうるさいほど、沢山のマルハナバチがやってきて受粉しているようですが、今年はほとんど来ていませんでした。
自然界の巡り合わせのようなものに、一喜一憂しながらおくる工房の日々も楽しいものです。

2022年5月25日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

アメリカでの豆皿の販売

この度、ご縁をいただいてアメリカ・カリフォルニアに会社を構え、日本の商品を販売するオンラインストアを運営されておられる、「ATAGO HOME」さんにてクルミの木の豆皿を販売していただくことになりました。
昨年あたりから、少しずつ海外からのご注文をいただくようになり、昨年は、香港のセレクトショップにて、工房えらむの各種の木の器を販売していただくことになりました。またデンマーク、コペンハーゲンのカフェよりお店で使用されるトレイやお盆のご注文をいだきました。
私の手彫り作品の、とても日本的で朴訥とした作品ですが、このような作品を海外の方が面白いと感じていただいて、販売していただけることをとても嬉しく思います。
作品のお声がけをいただいた「ATAGO HOME」のオーナーさんとは、いろいろメールのやり取りをする中で、非常に間接的ではありますが、偶然にもお互いの接点のようなものがあって、アメリカ在住の方との偶然の出会いに驚く一幕もありました。
工房を立ち上げて10年になりますが、海外にまで販路が広がるとは思いもよりませんでした。

2022年5月22日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

シンプルな30センチのクルミの丸盆

クルミの木で、30センチ径の丸盆を彫りました。
丸いお盆ですが、手で彫って作りましたので、どこかゆるい雰囲気の丸盆で、特別な彫り模様があるわけでもなく、いたってシンプルなお盆です。
クルミの木の明るい雰囲気が、これからの季節は、ガラス食器などによく似合いそうです。
浅めに作っていますので、折敷的に使うのもいいかもれません。
お盆には、衛生的なウレタン含有の植物性オイルを塗布していますので、水分に強く、匂い移り、色移りがほとんどありませんので、料理を盛りつけることもできるかと思います。
シンプル故の多用途さを楽しんでいただければと思います。

2022年5月20日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ