栗の木で彫った、5寸(15センチ径)の茶托の漆塗りが出来上がりました。
栗の木を彫る際に出来ていく、自然な彫り跡をしのぎとして意匠的に残しながら彫り上げています。
仕上げは、黒っぽくした漆を拭き漆し塗りしながら、木の質感と杢目を生かして、落ち着いた雰囲気にしています。
作った茶托は、器の脇役として、あるいは器の引き立て役として、あまり自己主張しないながらも、少し存在感を持たせたいという思いがありますが、使い手の方が、どのような器を載せられて、お使いいただけるのか見てみたいものです。

栗の木で彫った、5寸(15センチ径)の茶托の漆塗りが出来上がりました。
栗の木を彫る際に出来ていく、自然な彫り跡をしのぎとして意匠的に残しながら彫り上げています。
仕上げは、黒っぽくした漆を拭き漆し塗りしながら、木の質感と杢目を生かして、落ち着いた雰囲気にしています。
作った茶托は、器の脇役として、あるいは器の引き立て役として、あまり自己主張しないながらも、少し存在感を持たせたいという思いがありますが、使い手の方が、どのような器を載せられて、お使いいただけるのか見てみたいものです。

昨年、入会させていただいた兵庫県民芸協会の機関誌「兵庫民芸 第51号」が送られてきました。
私が、入会して始めて頂いた協会の機関誌です。
兵庫県民芸協会の存在は、かなり以前から知っていて、とても興味を持っていましたが、入会となると、会員の皆さんは、非常に優れた民芸・工芸の作家の集団と言うイメージがあり、入会など縁のない世界と思っていました。
昨年、展示会を見に行った会場で、兵庫県民芸協会は、民芸に興味のある方なら、だれでも入会できますよと言われ、会員の尊敬する作家の方や、親しい作家の方に勧められ入会を決めました。
冊子の会員募集の欄には、「民芸に興味のある方はどなたでも会員になれます。平和な世の中をしっかり守り、生活の中の美をみんなで育てていきましょう。」とあります。
売れる商品を作り、沢山収入を得ることが、暮らしに平穏をもたらすと考えがちなになる時代ですが、「平和な世の中をしっかり守り」と言う言葉が、どこかとても良い響きに感じます。
冊子「兵庫民芸」は47ページのとてもしっかりした内容の冊子で、これだけのものを発行すること事態、大変な作業だと思います。目次の版画は、棟方志功 氏によるものとあり、長きにわたって組織の趣旨を守り、組織を運営する方々の真摯な取り組みにより、運営されてきた会であることが感じられます。


久しぶりに木のぐい吞みを彫りました。
ぐい吞みに使えそうな木があると、いろんな木で思いつくままに、ほぼフリーハンドで彫っていきます。
そして、個々の雰囲気に合った、色あいで漆を塗って仕上げます。
特に、定番的なものがある訳ではないのですが、やはり持ちやすさや飲みやすさを意識して作ります。
もう少し遊び心を感じるぐい吞みにしたいなといつも思うのですが、フリーハンドとは言え、どうも同じような雰囲気になってしまいます。
こんな感じで、長いことぐい吞みを作り続けているのですが、ほとんど手元には残らず、何方かのもとでお使いいただいていることを、とてもありがたく思います。
いつもオーダー仕事などの合間に、気まぐれに作るので、なかなかまとまった数の在庫が出来ないのが悩みです。
外出のままならない日々ですが、口当たりの優しい木のぐい吞みで、自宅でゆったりお酒を味わっていただければと思います。

以前に作った定番のお盆で、縦16センチ、横26センチサイズのひとり盆の漆塗りをしました。
栗の木の柾目材で厚さは1.7センチほどですが、お盆の底の深さは7ミリほどと浅くしていますので、お盆と言うより、トレイの雰囲気のお盆です。
漆塗りをしていない白木の状態だと、少し洋風なカジュアルなお盆の印象を持たれる方が多く、どちらかと言えばナチュラルなオイル仕上げのものを好まれる方が多いと思います。
私は、どちらかと言えば、渋い雰囲気が好きなので、漆塗りで仕上げることが、圧倒的に多いです。
漆塗りも、杢目を生かしながら、黒く拭き漆塗りにして、つや消しで仕上げています。
こんな渋い雰囲気が好みと気に入っていただける方が、少なからずいらっしゃるので、私はこちらをメインに作品作りをしています。


夏に出展を予定している、お茶や急須にまつわるグループ展用の作品を制作しています。
展示会は陶芸の作品が中心ですが、木工作品としての出展の機会をいただきましたので、私は、茶托やお盆、茶さじなどを制作することにしました。
山桜の木で、長さ7~10センチぐらいの茶さじをいろいろ作ってみました。
基本的には、使いやすさ最優先ですが、茶入れなどへの収まりやすさ、見た目の面白さなど、こんな茶さじはどうだろうかと、思いつくままに、ほとんどフリーハンド的に作っています。
山桜は硬質で、甘い香りがいいので、無塗装で仕上げます。
使い込むほどにお茶の成分が、茶さじに触れて、良い味わいになってくれるのではないかと思います。

昨日は、久しぶりに工房での、ご予約による優しい木工ワークショップを行いました。
4名の方のお申し込みをいただき、事前に作りたいものをお聞きして準備させていただきました。
お二人がスプーン、お一人が角鉢、そしてもうお一人の木彫をされる方が、以前にブログで紹介した、隅入りのお皿のミニチュアサイズを作ってみたいとのことで、手のひらサイズの隅入りのお皿と言う、3種類の同時進行。
木彫をされる方以外は、みなさん彫刻刀も小刀もほとんど初体験に近い状態でしたが、道具の扱いに馴れていただくと、それぞれクルミの木の加工を楽しんでおられたように思います。
ウイルス感染に怯える、息の詰まる昨今ですが、静かな田舎の工房で、ウグイスの鳴き声をBGMに、みんなでゆったりと、カフェタイムを挟みながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。
馴れない作業に苦労しておられたところもありましたが、皆さん出来栄えに満足したいただき、またやりたいとおっしゃっていただけたことを、とても嬉しく思います。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。


栗の木で面取りだ円箱を作りました。
蓋物の箱としては、小さなものです。
縦13.5×横8.5×高さ7.5センチで、深さは4.7センチの手のひらサイズ。
以前から作りかけて途中になって、他の仕事をしてそのままになっている作品がいくつもあります。
久しぶりに、制作途中の作品を完成させました。
口径の小さな蓋ものは、ドリルで下穴を開けて、ノミで彫るのですが、深くなるとなかなか作業がしにくくなります。何故かこんなのが好きで、以前は気まぐれに良く作っていました。
木工ろくろで、茶筒のようなものを手際よく作られる方が多いので、私は手彫りでしかできない、だ円にしています。
面取りをして、つや消しの黒漆で仕上げると、少しシックな、民芸基調の雰囲気の蓋物になったかなと思います。
さて、用途はと言うと、おまかせしますとしか言えない作品です。

最近お盆を彫ることが多くなりました。
少し前に作った定番のお盆の縦22センチ、横32センチのサイズのものよりさらに小さなサイズで、縦16センチ、横26センチサイズのもの。
ひとり盆と名前を付けた、このサイズのお盆のご要望が何故か多くなり、こつこつと彫っています。
栗の木の柾目材で厚さは1.7センチほどですが、お盆の底の深さは7ミリほどと浅くしていますので、お盆と言うより、トレイと言う方が相応しいかもしれません。
作業効率が悪く、制作に時間がかかるのが悩ましいところです。いろいろ電動工具なども使っていますが、何と言っても、ここぞと言うところで、一般的な電動工具を使っていないところが、作業効率を悪くしているようです。まあ、どちらかと言うと電動工具を持っていない、使い方が判らないと言うのが正直なところ。その分、出来上がりが少々ゆるい雰囲気になっているのが、気に入っていただいている点なのかもしれません。
こんなお盆ですが、お盆のスタッキングには、配慮するなどの使い勝手は、少し考えています。
用途に応じてオイル仕上げ、漆塗り仕上げを行います。


お客様から、とても気に入っている黒柿の板を持っているので、これで出来るだけ大きなお皿を作って欲しいとのご要望をいただき、作らせていただきました。
お持ちいただいた黒柿の板は、縦30センチ横60センチ以上もある大きな板。黒柿特有の黒い縞模様が、味わいのある景色を作っているのですが、ひび割れ、節穴、腐れ、虫くいなどがあり、なかなかの難もの。板の厚さも1.8センチほどの薄さにもかかわらず、ひび割れも両方向から入っているので、いつ割れても不思議ではない板。
こうした大きな個別の一点ものオーダーは、俄然闘志をかきたてられて、何とか仕上げて見せようという気分になります。
割れたり、欠けたりしないよう慎重に作業を進めます。私の彫り跡のある仕上げを気に入っていただいているので、最後は根気よくノミで仕上げていきます。
塗装は、オイル仕上げをご希望でしたが、黒柿特有の白と黒のコントラストをきれいに出すために、いろいろ試した結果、お客様に了解をいただいて、最近気に入っている撥水セラミック塗装にしました。
撥水セラミック塗装により、朽ちかけている部分の補強と、塗膜を作らない自然な風合い、そして黒柿本来の自然な美しさが出せたかなと思います。
納品させていただいたところ、ご自宅の肥松のダイニングテーブルに載せられて、雰囲気がぴったりだと大変喜んでいたけて、とても嬉しく思います。


先日開催していた「アートプランおの展覧会」に、私の知り合いで、現在アメリカと日本の二重生活をしている、奥さんが日本人、ご主人かアメリカ人の夫妻に、良ければ見に来てほしいと連絡したところ、快く見に来てくれました。
展覧会場では話が弾み、主人は光ファイバーアーティストとして活動しているので、ぜひ今度は私の家に来なさいと招かれ、一緒に出展していた作家のKさんと昨夜、日本での住まいを訪ねて来ました。
ご主人のLさんは、光ファイバーによるアート作品を1985年に、世界に先駆けて、アメリカでいち早く開発されたそうで、開発当時光ファイバーによる装飾は大変斬新で、アメリカの有名シンガーやアーティストのコスチュームの装飾に使用されて有名になられたそうです。
現在は、LEDの普及により、低電力で携帯可能な光ファイバーによる装飾を応用して、より身近な生活用品やインテリア等の開発に取り組まれているそうです。
私個人は、普段あまり目にすることが無かった光ファイバーによるアート作品ですが、実際の作品を見せてもらうと、その緻密で繊細な輝きや、コンピューターやスマホによるプログラム制御により、動きのある、ドラマチックな点滅や演出が、なんとも魅力的で一度に虜になってしまいました。
Lさんから、今度は一緒にコラボした作品を作ろうと提案され、すっかりその気になってしまったのですが、冷静に考えると、なかなか簡単ではないコラボ作品になると思います。
こんな異素材との出会いは考えてもみなかったこと、これも何かのご縁と、楽しんでみたいと思います。

