薪ストーブに火を入れる

今日から12月。今年初めて、工房の薪ストーブに火を入れました。
荒壁だけで、隙間だらけの工房の冬の必需品となっている、薪ストーブ。ヨーロッパ製の鋳物のストーブは、値段も高く、重くて一人で設置するのは無理なので、設置しているのは、鋼板製のリーズナブルなストーブ。それでもシンプルなデザインが気に入っています。
もうそろそろ薪ストーブの出番と思い、煙突掃除、ストーブのメンテナンスを済ませて準備していたのですが、意外と寒くない11月下旬に出番のないまま12月を迎えました。
今日も、天気は良くないもののそれほど寒くはなかったのですが、明日から本格的に寒くなるとの予報で、ストーブの試運転となりました。
長く使っていない時は、使い始めは、あまり温度を上げ過ぎない方が良いとのことなので、今日はこの時期としては、気温も高めで、慣らし運転には、ちょうど良い日でした。
薪ストーブには、お気に入りの南部鉄のケトルをのせて、お茶をいただくのが、これからのささやかな楽しみです。

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2014年12月1日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

小野市の満勝寺

秋も深まり、工房の周辺の野山も美しく色づいて、とても色鮮やかになっています。
工房の500mほど東に、工房のある小野市万勝寺町の地名の由来となったお寺、満勝寺(まんしょうじ)があります。
美しいモミジやイチョウの木のある、満勝寺を久しぶりに訪れました。
729年(天平元年)に創建されたとされるお寺ですが、お寺の行事のある時以外は、訪れる人も少なく、静かで気持ちの良いお寺です。
この時期、有名な観光地には、溢れんばかりの観光客で、ごったがえすところもあるようですが、身近なところで静かに紅葉を楽しむのもいいものです。
ちょうど、紅葉も見ごろで、だれもいない静かな境内で、秋を堪能しました。

万勝寺

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年11月26日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

シロバナタンポポ

工房の敷地の片隅に、白い花のタンポポが今年も咲きました。
元々敷地に生えていたタンポポではなく、植えたもの。
そして飛んだ種から、わずかにその株を増やしています。
「シロバナタンポポ」と呼ばれる数少なくなった、日本の在来種のタンポポ。
数年前、京都府綾部市の山間いの古民家で、吹きガラス工房をされている作家さんを訪ねた時、田んぼのあぜ道や河原に、見慣れない白い花の大きなタンポポが咲いているのに感激して、河原に生えていた株を少し持ち帰って、工房の敷地に植えたもの。
今、野原でみられる黄色い花のタンポポは、ほとんどが外来種のセイヨウタンポポで、日本の在来種は、ごく僅かしか残っていないとのことです。
外来種のセイヨウタンポポは、乾燥に強く、アルカリ性の土壌を好むなどの性質により、日本の国土が都市化したことで、その勢力を拡大し、在来種を追いやってしまったようです。
そんなタンポポの世界で、白い花を咲かせながら、種を守り続けている姿が、とても気に入っています。

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2014年4月11日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

ミツマタの花

工房の敷地の隅に植えた、ミツマタの花が咲いています。
やわらかい黄色い花が、春の風に揺れています。
ミツマタは、日本の自生種ではなく、1600年ごろ、中国から紙の材料として移植され、栽培されてきたものと言われています。
枝が3本づつ出て、三つ又に分かれるところから「ミツマタ」と言われるそうですが、 その名のとおり、枝が三つに分かれ、花も三つずつ咲いている姿が愛らしく感じます。
ミツマタの苗をいただいたのは、小野市周辺の野山や山野草に詳しい、お年を召した知人の方から。
工房の雰囲気がいいと気に入っていただいて、原付カブに乗って、自宅で育てた野草を持って来てくださいました。
久しくお会いしていないのですが、お元気いらっしゃるといいのですが。

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2014年4月4日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

工房のメジロ

冬の到来とともに、工房の雑木の葉はほとんど落ち、いろいろな野鳥の姿がよく見えるようになりました。
どのくらいの種類の野鳥がやって来ているのか、詳しくないのでわかりませんが、工房のいたる所からいろいろな鳥の鳴き声が聞こえてきます。
工房周りを縄張りにして、窓ガラスに写る自分の姿に、体当たりしていたジョウビタキも、どこかへ行ってしまいました。
冬になると、木の枝にみかんを置いておくと、メジロがやって来ると聞いたことがあったので、仕事場の目の前の山桜の木に切ったみかんを付けておいたところ、しばらくしてメジロがやって来るようになりました。
作業をしている、3メートルほど先ですが、メジロはあまり警戒する様子もなく、みかんを啄んでいます。すぐ目の前で野鳥の姿をじっくり眺められるのは、そんなにないことで、ほのぼのとして、とても癒されるものです。
メジロがいなくなると、やって来るのがヒヨドリ。
ヒヨドリは、メジロの3倍はありそうな大きな体にまかせて、みかんを皮ごと引きちぎるように食べていきます。しかし、人の気配を感じると大慌てで逃げていく様は、メジロとまったく対照的で、どうしてこうも性格が違うのだろうと思う。

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2014年1月23日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。
2014年の幕開けです。工房えらむも3年目を迎えます。
少しずつ活動の幅を広げながら、多くの方に喜んでいただける作品づくりを目指して、活動していきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2014年1月1日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

工房のお正月準備

お正月を迎えるにあたり、しめ縄づくりをしました。
藁で編んだ縄をリース状にした、オリジナルのささやかなしめ縄です。素材はすべて工房の周りなどで調達したものを使いました。
藁は、実家の田んぼからもらってきました。その他のウラジロ、松、竹、ナンテンは工房の周りや近くの山で取ってきたものを組み合わせました。自然の恵みに感謝して、これからも自然と寄り添いながらものづくりをしていけるように、と言う願いを込めました。
畑では、お正月用の大根と蕪を収穫しました。今年は、ご近所の方から沢山もみ殻をいただいて、畑に入れたことが良かったせいか、私たちにとっては良い出来だったと思います。

工房を立ち上げて2年、なかなか思うように仕事が出来ていませんが、この一年いろいろな場所で作品を見、買っていただいたり、工房に足を運んでいただいた皆様に心より感謝したいと思います。

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2013年12月30日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

モズのはやにえ

先日のブログでも書きましたが、工房には色々な野鳥がやって来ます。
特別珍しい鳥ではありませんが、モズも工房にやって来ているようです。工房の周りをよく見ていると、ありましたその痕跡が。
百舌鳥の早贄(もずのはやにえ)と呼ばれる、モズがとらえた、昆虫や小動物などを木の枝や棘などに突き刺して置いているもの。
工房の柿の木にハチが、ハゼの木にカエルが刺さって放置されていました。
「モズのはやにえ」は、なぜ行われるのかは、まだよく判っていないようです。とらえた餌を保存するためだとか、モズは足の力が弱いので餌を足で抑えて食べることかできないので、木の枝などに突き刺しで食べているものが、時として放置されれているのだとか、いろいろな説があるようです。
鳥たちは、色々な本能や習性に従って、自然の中で生きているのでしょう。
いつまでも色々な鳥がやって来て、賑やかに過ごしてくれる、そんな自然の残る工房であり続けたいと思います。

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2013年12月20日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

工房はジョウビタキの縄張り

小さな小さな雑木林のある工房ですが、いろんな野鳥がやって来ます。
仕事場の傍らには、いつも双眼鏡を置いておいて、めずらしい鳥が飛んで来ると、バードウォッチングを楽しんでいます。
工房の二階東側は、全面ガラス張りにしていますので、時間によりガラスに外の景色が映り込んで、雑木林の延長と勘違いして野鳥が時々ぶつかります。いわゆるバードストライクという野鳥の事故で、気絶する程度なら良いのですが、時として絶命していることもあり、なんともつらい気分になります。最近バードストライク防止用のシールを、日本野鳥の会から購入してガラスに張っているので、事故はかなり少なくなりました。
ところが最近、ガラス窓にしきりにぶつかる鳥が現れました。バードストライク防止用のシールをものともせず、小さな鳥が体当たりを繰り返しています。野鳥に詳しくないので間違っているかもしれませんが、その鳥を図鑑で調べたところ、縄張り意識の強いジョウビタキが、ガラスに映った自分の姿を敵と思い、攻撃しているようです。
そんな光景を見ている私は楽しいのですが、ジョウビタキは、縄張りを守るため必死なのでしょう。
命がけで守ろうと頑張っている縄張りが、私の工房の小さな雑木林であることが、なんとなく嬉しいことに感じます。

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2013年12月16日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

柿の収穫

工房の敷地に植えた柿の収穫をしました。
背はまだ3メートルほどで高くないのですが、昨年は豊作で、枝が折れそうになるほどの沢山の実をつけて、優に100個以上は収穫しました。
今年は、全部で10個程度、なんとこの極端な収穫量。
柿などは、「なり年」「裏年」があるようで、今年はどうも「裏年」のようです。普段手入れをしない柿の木は、「なり年」に沢山実をつけると、木が弱り、翌年はあまり実をつけないようです。
今年の実の数はわずかですが、昨年より少し大粒になった実をありがたくいただきたいと思います。
そして施肥をして、来年の豊作を期待したいと思います。

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