松の木の皿を彫る

明治時代に建てられた、大変大きな古民家が解体されることになり、そこから質の良い古材が沢山出て、これを再生して何か出来ないかと言う相談を受けました。
大変、良い材木を使って建てられた古民家だそうで、廃材として捨てるのも勿体無いので、少しでも使って、記念品的にでも残せないかと言う相談です。
とりあえず、床材に使っていたと言う松の木の板を持って来られ、これでお皿を彫ってみることにしました。
100年以上経過した松の床材ですが、床材と言えしっかり厚みもあり、彫ってみると、鮮やかな飴色の美しい松の木の色が現れました。脂のしっかり乗った濃い杢目の、松の特有の魅力的な表情です。
釘を抜いた跡などもありますが、これも味として使えそうなお皿が出来ました。
いい材を使って、しっかりした建物を作っていたことが感じ取れます。
少しでも、捨てることなく生かしていくことのお手伝いが出来ればと思います。

2021年8月16日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

そば猪口の仕上がり

2021年8月23日から8月29日に、東京 銀座5丁目のACギャラリーさんで開催の企画展「そばの器」に出展いたします。
陶芸家4名の方と木工品の私、田中陽三の5名による、そば料理にまつわる器や道具の展示会に制作していた、木のそば猪口の出来上がりです。
栗の木を彫って作ったそば猪口ですが、手で彫って、側面を面取りしています。
仕上げは、濃いこげ茶色に拭き漆塗りしています。
そば猪口といえば、木製品はあまり見かけず、やはり白磁や白磁の染付のイメージが強いかと思いますので、この木のそば猪口を手に取っていただける方が、はたしておられるだろうかと思ってしまいます。

会場 ACギャラリー 東京都中央区銀座5-5-9 阿部ビル4F
期間 2021年8月23日(月)~8月29日(日) 11:30~18:30 最終日は17:00まで

2021年8月10日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

そば用の片口を作る

栗の木でそば用の片口を作りました。
2021年8月23日から29日に、東京 銀座5丁目のACギャラリーさんで開催される、そばの器展に出展させていただきます。
蕎麦料理にまつわる器として、そば湯入れや出汁入れ用の片口を栗の木で作りました。
木工ろくろは使わず、刳りもので持ちやすいかたちを意識して作っています。
そば湯などある程度の容量を入れることを想定しながら、持ちやすさを考慮すると、少し深めの片口を作る必要があります。
8から10センチ厚の栗の木を、、口径狭く、そして深く彫るのは時間がかかるのですが、いろいろな道具を駆使しながら彫るのは好きなので、楽しく作っています。
拭き漆塗りで仕上げました。

2021年7月31日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

カトラリーを彫る

久しぶりに沢山のカトラリーを彫りました。
沢山と言っても、スプーン、フォークを各5,6本ですが、普段あまり作らないので、どうしても時間がかかってしまいます。
小さなコーヒースプーンをクルミの木で、一般的なスプーンとフォーク、デザートスプーンとデザートフォークを山桜の木で作りました。
最近では、金属のカトラリーと見紛うばかりの繊細でスタイリッシュなカトラリーを作られる方が多くなりましたが、私の作るものは、ざっくり彫った、ゆったりした雰囲気のカトラリーばかりです。
こんな雰囲気の私の作るカトラリーで、テーブルを楽しんでいただけると嬉しく思います。

2021年7月27日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

木のそば猪口を彫る

栗の木でそば猪口を彫りました。
来月8月23日から29日に、東京 銀座のACギャラリーさんで開催される、そばの器展に出展させていただきます。蕎麦にまつわる器と言えば、まず思い浮かぶのがそば猪口という事で、木のそば猪口を作りました。
直径8センチ、高さ6センチで、そば猪口として使いやすいサイズとのことで、木工ろくろは使わず、刳りもので作っています。
栗の木の杢目を生かしながら、民芸的な雰囲気と、持ちやすさを兼ね備えて、面取りを施していす。拭き漆塗りで仕上げます。
そばの器展の出展者のほとんどの方が陶芸家の方で、木工は私一人なので、できるだけ木だから良さを感じてもらえる器をお届けしたいと言う思いで作っています。
もう会期まで1ヶ月となっていますので、すでにほとんどの作品が仕上がっています。展示会までに、各種作品を順次紹介していきたいと思います。

木のそば猪口

2021年7月23日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

オーダーのスプーンを作る

お客様よりご注文をいただいて、木のスプーンを作らせていただきました。
お客様が、海外で購入されて、とても気に入られて、ご愛用されている、少し大きめの1本の木のスプーンをご持参されました。
少し傷んできたことと、ご家族の分も欲しいと、日本のいろいろなところで探されたそうですが、なかなか同じようなものが見つからないとのことで、私の工房にご相談にお出でになられました。
完成品の写真では、判りづらいですが、すくう部分も少し大きめで、柄の部分も長めです。日本国内で販売されている木のスプーンサイズには、あまりないサイズです。
できるだけ同じ形状のもので、使用されるご家族に合わせて柄の長さを、合わせて作って欲しいとのご要望でした。
オリジナルのスプーンとは、木の素材や塗装は異なりますが、ご了解いただいて、山桜の木を使って、拭き漆塗りにて作らせていただきました。

木のスプーン

 

2021年6月28日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

ワンプレート用深皿を彫る

栃の木で、直径28センチの深皿を彫りました。
最近は、大きめのお皿にいろいろな料理を盛りつけていただくための、ワンプレート用のお皿の需要が多くなりました。
今回製作したのは、直径28センチ、深さ3センチの少し広めで、深いワンプレートなので、いろいろな種類の料理を余裕を持って、自由に盛りつけて楽しむことができます。
同じ器を複数作る時は、一応型紙に添って作るのですが、彫るのは、かなり大雑把な彫り方なので、みんな微妙に不揃い。
なので、シンメトリックな緊張感のある器とは程遠く、ふわりとした雰囲気の、どちらかと言えば家庭料理の似合う器と言ったところです。
これから拭き漆塗りで仕上げます。
栃の木のおもしろい杢目も浮かび上がって、少し彩を添えてくれそうです。

木の器木の器

2021年6月22日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

栗の丸盆

ご注文をいただいて、栗の木で30センチの丸盆を彫りました。
最近は、長方形のトレイや折敷のようなお盆を彫ることが多かったので、丸いお盆は久しぶりで、自分では何となく新鮮な感じがします。
厚さは2センチで、杢目も栗の木としては繊細でオイル仕上げなので、軽やかな印象のお盆になりました。
木工ろくろは使用せず、手彫りで作っているので、どこかゆるい丸盆の少し力の抜けた感じになりましたが、気に入っていただけると嬉しいのですが。

栗の木のお盆

hatsutokiの日傘のハンドルを製作

この度ご縁をいただいて、兵庫県西脇市の播州織のファッションブランド「hatsutoki(ハツトキ)」さんの、自社ブランドのテキスタイルを使った、オリジナル日傘のセミオーダー用ハンドル(傘の柄)を作らせていただきました。
「hatsutoki」さんは、NHKのEテレ「趣味どきっ!暮らしにいかす日本の布」で特集される、全国的に人気のファッションブランドです。自然をモチーフにした優しい色づかいやデザインのテキスタイルを使った日傘に、私が気ままに削りだした、いろいろな木のハンドルが、とてもしっくり馴染んで、自由に組み合わせて自分だけの素敵な日傘が作れます。
これから日差しの厳しい季節になります。この機会に一点もののマイ日傘をお供にされてはいかがでしょうか。

hatsutoki 傘のハンドルセミオーダーのホームページ

2021年6月3日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

4寸取り鉢の仕上がり

栗の木を彫った、4寸の取り鉢が仕上がりました。
高さ4.5センチ、口径は約12センチ。
取り鉢なので、口径は小さめで、器の見込みを少し平らにしています。
拭き漆塗りで、ナチュラルな漆の色ではなく、顔料として煤を混ぜて、少し黒っぽくしています。
少し黒くしたのは、栗の木の杢目の味を生かすようにしながらも、料理の邪魔をしない程度に抑えるようにするためです。写真が上手くないので、雰囲気が伝わらないかもしれません。
ろくろは使わない、手彫りなので、いびつな形状を楽しんでいただければと思います。

2021年5月27日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ