大きな木の鉢を彫る

久しぶりに鉢ものを彫りました。
厚い栗の木で、直径18センチ、高さ8.5センチの大ぶりな鉢。
用途としては、麺類や丼ものの料理用にお使いいただいているものです。
陶器では、一般的なサイズですが、木のものは比較的少ないように思います。
陶器の麺鉢では、しっかりしたものになると、少々重く感じるのですが、木で作ると、重量は半分ぐらいになると思います。
木で作ることの利点は、やはりこの軽さにあると思います。
最近は、年齢的に重い陶器の器は、持つのが大変になってきたので、少しづつ食器を木のものに変えて行きたいと言われて、木の器を購入いただく機会も増えたように思います。
また、木の器は、熱さが伝わりにくいことで、持ちやすいなどのメリットがあると思います。
麺鉢用などの3寸(約9センチ)近い厚板の乾燥材の入手は、なかなか難しいこともあるのですが、私にとっては、刳りものの楽しみは、大きな鉢をダイナミックに彫ることにあるような気がします。
この鉢は、しっかり漆を塗って仕上げます。

栗の木の鉢

 

 

 

 

 

 

2020年5月26日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

木の豆皿を彫る

栗の木で定番の豆皿を彫りました。
今回は、木瓜、亀甲、桃の3種類。
豆皿を作り始めたころは、10種類ぐらいあったのですが、人気の高いもの、需要の多いものなどから、ほぼ6種類に絞られ現在に至っています。
最近では、栗の木のほかにクルミの木のものもあり、オイル仕上げ以外に、朱と黒の漆塗りと拭き漆塗りのものがラインナップに加わりました。
豆皿は、色々な方に使っていただき、時折Instagramなどで、豆皿を使っていただいた食事の様子などの投稿を見かけると、とても嬉しく思います。
最近では、販売には至っていませんが、海外からの問い合わせもいただくようになり、海外でも興味を持っていただけるようになったことも嬉しく思います。
そろそろ、新しいデザインの豆皿を提案していきたいと思います。

木の豆皿

2020年5月21日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

いろいろなお盆を彫る

昨今の状況への対応として、私もほとんどのイベントや展示会を中止していますが、夏から秋にかけて、活動の再開を想定して、いくつかの展示会を予定しています。
今は、それぞれの展示会に向けての作品作りを中心に日々過ごしています。
最近は、ご要望をいただくことが多くなった、お盆を中心に制作しています。
先日、紹介しました、我谷盆もその一つです。
我谷盆は、木と言う素材のずっしりとした存在感のあるお盆として好きなのですが、カジュアルに普段使いすると言うことでは、もう少し浅くて軽いお盆の方が、使い勝手が良いと感じます。
我谷盆の雰囲気を残しつつ、軽くて浅いお盆を作ると言う思いで、栗の木で2種類のお盆を彫りました。
栗の木の厚さは1.8センチで、お盆の縁も浅くしています。運び盆としても、軽食やお茶のトレイとしても使っていただけるのではないかと思います。
それにしても、予定している展示会までが実施できないことになると、さすがに少し落ち込みそうです。

栗の木のお盆

2020年5月8日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

5寸茶托の漆塗り

栗の木で彫った、5寸(15センチ径)の茶托の漆塗りが出来上がりました。
栗の木を彫る際に出来ていく、自然な彫り跡をしのぎとして意匠的に残しながら彫り上げています。
仕上げは、黒っぽくした漆を拭き漆し塗りしながら、木の質感と杢目を生かして、落ち着いた雰囲気にしています。
作った茶托は、器の脇役として、あるいは器の引き立て役として、あまり自己主張しないながらも、少し存在感を持たせたいという思いがありますが、使い手の方が、どのような器を載せられて、お使いいただけるのか見てみたいものです。

しのぎの茶托

2020年5月1日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

木のぐい吞みを彫る

久しぶりに木のぐい吞みを彫りました。
ぐい吞みに使えそうな木があると、いろんな木で思いつくままに、ほぼフリーハンドで彫っていきます。
そして、個々の雰囲気に合った、色あいで漆を塗って仕上げます。
特に、定番的なものがある訳ではないのですが、やはり持ちやすさや飲みやすさを意識して作ります。
もう少し遊び心を感じるぐい吞みにしたいなといつも思うのですが、フリーハンドとは言え、どうも同じような雰囲気になってしまいます。
こんな感じで、長いことぐい吞みを作り続けているのですが、ほとんど手元には残らず、何方かのもとでお使いいただいていることを、とてもありがたく思います。
いつもオーダー仕事などの合間に、気まぐれに作るので、なかなかまとまった数の在庫が出来ないのが悩みです。
外出のままならない日々ですが、口当たりの優しい木のぐい吞みで、自宅でゆったりお酒を味わっていただければと思います。

木のぐい吞み

 

 

 

 

 

 

 

2020年4月17日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

ひとり盆の塗り上がり

以前に作った定番のお盆で、縦16センチ、横26センチサイズのひとり盆の漆塗りをしました。
栗の木の柾目材で厚さは1.7センチほどですが、お盆の底の深さは7ミリほどと浅くしていますので、お盆と言うより、トレイの雰囲気のお盆です。
漆塗りをしていない白木の状態だと、少し洋風なカジュアルなお盆の印象を持たれる方が多く、どちらかと言えばナチュラルなオイル仕上げのものを好まれる方が多いと思います。
私は、どちらかと言えば、渋い雰囲気が好きなので、漆塗りで仕上げることが、圧倒的に多いです。
漆塗りも、杢目を生かしながら、黒く拭き漆塗りにして、つや消しで仕上げています。
こんな渋い雰囲気が好みと気に入っていただける方が、少なからずいらっしゃるので、私はこちらをメインに作品作りをしています。

漆塗りのお盆漆塗りのお盆

 

 

 

 

 

 

 

2020年4月11日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

茶さじを作る

夏に出展を予定している、お茶や急須にまつわるグループ展用の作品を制作しています。
展示会は陶芸の作品が中心ですが、木工作品としての出展の機会をいただきましたので、私は、茶托やお盆、茶さじなどを制作することにしました。
山桜の木で、長さ7~10センチぐらいの茶さじをいろいろ作ってみました。
基本的には、使いやすさ最優先ですが、茶入れなどへの収まりやすさ、見た目の面白さなど、こんな茶さじはどうだろうかと、思いつくままに、ほとんどフリーハンド的に作っています。
山桜は硬質で、甘い香りがいいので、無塗装で仕上げます。
使い込むほどにお茶の成分が、茶さじに触れて、良い味わいになってくれるのではないかと思います。

茶さじ

2020年4月7日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

面取りだ円箱を作る

栗の木で面取りだ円箱を作りました。
蓋物の箱としては、小さなものです。
縦13.5×横8.5×高さ7.5センチで、深さは4.7センチの手のひらサイズ。
以前から作りかけて途中になって、他の仕事をしてそのままになっている作品がいくつもあります。
久しぶりに、制作途中の作品を完成させました。
口径の小さな蓋ものは、ドリルで下穴を開けて、ノミで彫るのですが、深くなるとなかなか作業がしにくくなります。何故かこんなのが好きで、以前は気まぐれに良く作っていました。
木工ろくろで、茶筒のようなものを手際よく作られる方が多いので、私は手彫りでしかできない、だ円にしています。
面取りをして、つや消しの黒漆で仕上げると、少しシックな、民芸基調の雰囲気の蓋物になったかなと思います。
さて、用途はと言うと、おまかせしますとしか言えない作品です。

だ円の箱 手彫り

 

 

 

 

 

 

 

2020年3月27日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

ひとり盆を彫る

最近お盆を彫ることが多くなりました。
少し前に作った定番のお盆の縦22センチ、横32センチのサイズのものよりさらに小さなサイズで、縦16センチ、横26センチサイズのもの。
ひとり盆と名前を付けた、このサイズのお盆のご要望が何故か多くなり、こつこつと彫っています。
栗の木の柾目材で厚さは1.7センチほどですが、お盆の底の深さは7ミリほどと浅くしていますので、お盆と言うより、トレイと言う方が相応しいかもしれません。
作業効率が悪く、制作に時間がかかるのが悩ましいところです。いろいろ電動工具なども使っていますが、何と言っても、ここぞと言うところで、一般的な電動工具を使っていないところが、作業効率を悪くしているようです。まあ、どちらかと言うと電動工具を持っていない、使い方が判らないと言うのが正直なところ。その分、出来上がりが少々ゆるい雰囲気になっているのが、気に入っていただいている点なのかもしれません。
こんなお盆ですが、お盆のスタッキングには、配慮するなどの使い勝手は、少し考えています。
用途に応じてオイル仕上げ、漆塗り仕上げを行います。

栗の木のお盆栗の木のお盆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年3月24日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

黒柿の入隅の皿を彫る

お客様から、とても気に入っている黒柿の板を持っているので、これで出来るだけ大きなお皿を作って欲しいとのご要望をいただき、作らせていただきました。
お持ちいただいた黒柿の板は、縦30センチ横60センチ以上もある大きな板。黒柿特有の黒い縞模様が、味わいのある景色を作っているのですが、ひび割れ、節穴、腐れ、虫くいなどがあり、なかなかの難もの。板の厚さも1.8センチほどの薄さにもかかわらず、ひび割れも両方向から入っているので、いつ割れても不思議ではない板。
こうした大きな個別の一点ものオーダーは、俄然闘志をかきたてられて、何とか仕上げて見せようという気分になります。
割れたり、欠けたりしないよう慎重に作業を進めます。私の彫り跡のある仕上げを気に入っていただいているので、最後は根気よくノミで仕上げていきます。
塗装は、オイル仕上げをご希望でしたが、黒柿特有の白と黒のコントラストをきれいに出すために、いろいろ試した結果、お客様に了解をいただいて、最近気に入っている撥水セラミック塗装にしました。
撥水セラミック塗装により、朽ちかけている部分の補強と、塗膜を作らない自然な風合い、そして黒柿本来の自然な美しさが出せたかなと思います。
納品させていただいたところ、ご自宅の肥松のダイニングテーブルに載せられて、雰囲気がぴったりだと大変喜んでいたけて、とても嬉しく思います。

黒柿の皿黒柿の皿

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年3月19日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ