今年もあとわずかとなりましたが、今年のちょっとした出来事として、私の作品が、中央アジアの国ウズベキスタンとの国際交流のための贈り物として、海を渡っていきました。
国際交流事業を行っている知り合いの方から、今度、日本の音楽団をウズベキスタンに派遣して、音楽の交流イベントを開催することになり、交流に際していくつかの贈り物を持って行きたいとのことで、私の漆塗りの器を贈り物として持参していただくことになりました。
渡航に際して、楽器などの荷物がかなりあるので、なるべくコンパクトで、日本らしい印象のあるものということで、いろいろ考えた結果、漆塗りの豆皿6枚を刳りものの箱に収めて、お渡しすることにしました。
私が、現地へ行く訳ではないので、現地へ行く代表の方に、日本は森林の国で、木の種類も多く、古くから木を使ったもの作りが盛んであること。とりわけ漆塗りの技法は古くから木の良さや美しさを生かす、日本の伝統技法として発展し、伝えられていることなどのメッセージを託しました。
漆塗りで栃の杢目の美しいところを蓋にした刳りものの箱に、6枚の豆皿を収めて、日本を代表する贈り物としては、何ともつたない作品ですが、コンパクトな贈り物をお渡しすることができました。
後日、ウズベキスタンの文化担当大臣の方への贈り物の贈呈時の写真が送られてきました。
私は、ウズベキスタンには行ったことはありませんが、シルクロードを連想させる、中央アジアのとても魅力的な国の印象があります。
ささやかではありますが、日本とウズベキスタンの国際交流に、お手伝いできたことを嬉しく思います。