現在、神戸市の「竹中大工道具館」で開催されている「第十回 座る・くらべる一脚展+2020」を、隣町の親しくしていただいている木工家の方から、案内をいただいたので見てきました。
会場の竹中大工道具館は、1984年に神戸市中山手に設立された、日本で唯一の大工道具の博物館を、新神戸駅近くの竹中工務店ゆかりの地に移転して新たに開館されている施設の1階ホールですが、都心とは思えない、素晴らしい庭園に囲まれた、落ち着いた佇まいの会場です。
会場には、11名の木工作家が製作された新作の椅子一脚と出展協力者の方の椅子が並べられています。11名の方の椅子は、すべて座ることができ、アンケートにより、デザインや坐り心地を投票できるようになっています。
また、今回は、11名の方のそれぞれの制作過程を映像で紹介されていて、制作過程の一部を実際に見ることができるのは、とても興味深いものでした。
それぞれの椅子と言うものの解釈で、日々の仕事の中から生まれてくる、座り心地と機能性を追求した椅子は、どれも視覚的にも美しく、それぞれの座り心地がありました。
竹中大工道具館は、収集された古い時代の優れた道具や、「道具」を使いこなす「人」の技と知恵や心、そこから生まれる「建築」とそれを取り巻く木の文化について、紹介されており、木工好きにはとても興味深い施設となっています。
展示会は、10月22日まで、開催されています。