木の杢目、じっくり見るとやはり自然の創り出すデザイン性と奥深さが、なんとも面白く感じます。
栗の木のいろいろな杢目の表情を、小さな絵のように切り取って、薄いプレートを作りました。
杢目に応じて、豆がんなで仕上げたり、鑿で彫ったりしながら、杢目に表情をつけてみました。薄くて小さなプレートですが、銘々皿やコースターなどとして、いろいろな場面で使えるのではないかと思います。
仕上げは、オイル仕上げの方が最近は好まれそうですが、木の杢目を生かすには、やはり拭き漆塗りと言う、頑固な思考から抜け出せず、すべて拭き漆塗りにするつもりです。
漆塗りは、元々抗菌作用があり、最近では新型コロナウイルスにも抗菌作用が認められるなど、素晴らしい塗装として、注目されています。
ともかく、杢目の美しさを引き出すのは、拭き漆塗りが一番ではないかと思います。