工房の敷地に植えたオニグルミの実が大きくなりました。
このオニグルミは、親しい木工家のK君が、岐阜の高山で木工修行していた頃に、鉢植えで育てていたものが大きくなって、私の工房に移植されたもの。
今は、高さは6メートルほどに成長して、毎年たくさん実を実を付けるようになりました。
初めて付けたオニグルミの実は、和歌山県で独立した木工家のK君のもとへ送りました。その実もK君の工房の敷地で大きな木に成長しているそうな。
こんなささやかな循環がとても楽しい。
最近、器やトレイの製作のための素材としてオニグルミの木をよく使っています。
工房の敷地のオニグルミの木を材料として生かすまでには至りませんが、素材として使用する木の成長過程を、日々見届けながら製作することは、木を単なる素材として扱うだけでなく、命ある素材を大切に生かすことへの思いを感じます。