慌ただしく駆け巡る一日

最近少し、忙しく仕事をしているので、あまり外出していないのですが(実際はけっこう外出しているかもしれない)、今日は、一日でできるだけの用を足そうと、慌ただしく駆け巡る一日でした。
一日の最初は、新幹線の新神戸駅近くにある竹中大工道具館で開催されている、「第六回 座る・くらべる・一脚展+2016」11名の木工家の作られた椅子をメインとした家具の展示会。運営の代表をされている親しい木工家の後藤雅宏さんから案内をいただき会場へ。使い心地のよい洗練された椅子や家具を見ながら後藤さんと出展者の岸田さんと少しお話をして会場を後に宝塚市へ。

その次は、グループ展を予定している作家の方と宝塚市内にあるギャラリー会場の下見と打ち合わせ。
思っていたより広い会場に、開催時期や準備期間のこともあり、引き続き検討することに。

午後からは、宝塚市内の個人のお宅にて、出張ワークショップ。4名の方とそれぞれ木の豆皿やスプーンのワークショップをさせていただきました。お茶やお菓子をいただいたりしながら、個人宅を会場とした和気あいあいとした雰囲気のなかでのワークショップを楽しませていただきました。

その次は、大阪の阪急百貨店うめだ本店  SOUQ暮らしのアトリエにて10月から私の作品を、ほんの少しだけですが、販売の機会をいただいているので、売り場の担当の方へご挨拶。
素敵な売り場でのお取り扱いに感謝とお礼。

最後は、大阪・阪神百貨店梅田本店にて、親しくしていただいている漆芸家の彼谷利彬さんの「暮らしのなかの乾漆」展があり会場へ。年々作品が豊かになり、味わい深いものになっていることに感動。お話をお聞きしながら、乾漆という気の遠くなるような作業をまじめにこつこつ続けているからこそ生まれる作品への取り組み姿勢に学ぶべきことが沢山ありました。

今日は一日で5か所を駆け巡り、少々疲れましたが、中身の濃い一日でした。

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100枚の板作品は次の会場へ

先日、「アートプランおの」(兵庫県小野市)が実施したアートイベント「草原上の造形 100枚の板」に参加し、1×4材(9×183×2㎝)100枚を使って制作した、モニュメント、インスタレーション作品を兵庫県小野市の「ひまわりの丘公園」に10月30日まで展示していました。
私は、広い芝生広場を渡る風を、板で作った16基の矢羽根状のオブジェで受けとめて、空気の流れを視覚的に感じてもらう、インスタレーション作品を作りました。
ご縁をいただいて、兵庫県内の多可郡多可町にある北播磨余暇村公園内の「チャッタナの森」に作品は引き取られ、場所を変えて引き続き展示していただけることになりました。
昨日、多可町の職員の方がトラックで作品の引き取りに来られました。
風を受けてささやかに動く作品ですが、当たり前のように、私たちのまわりに存在する空気の動きを視覚的にとらえてもらうことで、私たちが、大気と言う自然のなかに生かされていることを感じてもられればと思います。
また、新たな場所で作品を楽しんでいただける機会をいただけたことに、感謝いたします。

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三木金物まつり2016に行ってきました

工房の隣町の兵庫県三木市で開催された三木金物まつり2016に行ってきました。
会場は、工房から車で20分ほどのところにあり、三木金物まつりは、三木市の大工・木工道具のほとんどのメーカー、鍛冶屋さんが出店していて、必要な道具を見つけることのできる、木工仕事をしている者にとって、大変ありがたいイベントです。
木工をしている者にとって、良い道具に出会うことは、いい作品作りをして行く上で、とても重要なことだと思います。
もうこのイベントには10年以上毎年行って必要な道具は、ほぼそろっているので、よほどの掘り出し物でもない限り、あまり買うこともなくなってしまって、ほとんど消耗品のようなものを買っている状況です。
それでも良い道具は美しく、いつまで見ていても飽きないものです。
やはりいくら道具があっても欲しくなってしまいます。

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2 COLORS WORK 展

神戸市灘区にある「一客一箸 ことほぎや」で開催されている 2 COLORS WORK 伊藤悦子さん 玉村みち子さんのおふたりのジュエリーの展示会を見てきました。
お二人とも私が所属している日本クラフトデザイン協会の日頃からいろいろお世話になっている先輩会員の方で、素敵なスペースで展示会をしますと言う案内をいただいて、見に行って来ました。
伊藤さんが在廊されていて、作品を見ながらいろいろお話をさせていただきました。
とても洗練された、深い味わいを感じるデザイン、素材への探求心と試行錯誤の上に会得した加工技術は、大変参考になり刺激を受けました。
長年クラフト制作に携わってこられた方の話は、まったく異素材であっても大変勉強になり、自身のものづくりについて、まだまだ足元にも及ばないなと感じました。
展示スペースの「ことほぎや」さんは、お箸のオーダーサロンをされているところですが、木へのこだわりを感じる大変品のよいしつらいが、とても印象的でした。

ちょうど「ことほぎや」さんの隣りの「着物悉皆 あきつ」さんで、以前日本クラフトデザイン協会に在籍されておられた岡みち子さんの展示会「岡みちこ 展  染め織りの事・コト2016」が開催されていて見てきました。
久しぶりにお会いして、お話をしながら作品を見せていただきました。
お話をしていると、先日アートプランおのが実施した「草原上の造形 100枚の板」の制作に参加いただいて中島 勉さんと親しくされていて、中島さんが作られた什器や、作品も置いてあったことから、話がつながって行き、ちょうど芦屋市の「ギャラリーPaw」さんで中島 勉さんの展示会をしていることから、「破 中島 勉+音堂 多恵子」展を見てきました。
足早に3軒の展示会を巡って仕事に戻りましたが、いろいろな作品を見て、お話を聞かせていただけたことは、自身の作品作りの上で、頭を切り替え、大変刺激になりました。

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2016年11月4日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

草原上の造形 100枚の板 展示終了しました

「アートプランおの」(兵庫県小野市)が、実施するアートイベント「草原上の造形 100枚の板」の作品展示が終了しました。
1×4材(9×183×2㎝)100枚を使って、7名(グループ)が制作した、モニュメント、インスタレーション作品を兵庫県小野市の「ひまわりの丘公園」にて公開により制作し、展示すると言うイベントでしたが、期間中2,000人近くの方に見ていただき、本日終了しました。
私も制作展示に加わりましたが、自分の木の器制作の仕事をしながらの、かなりタイトなスケジュールの中でのイベントでしたが、大勢の方にお手伝いをいただき、なんとか無事終えることができてほっとしています。
私は、広い芝生広場を渡る風を、板で作った16基の矢羽根状のオブジェで受けとめて、空気の流れを視覚的に感じてもらう、インスタレーション作品を作りましたが、ご縁をいただいて、兵庫県内の公園施設よりお申し出があり、場所を変えて引き続き展示していただけることになりました。
私の作品は、アートという面では取るに足りない作品ですが、また別の場所で楽しんでいただける機会ができたことをとても嬉しく思います。
期間中、制作のお手伝いをいただい方、差し入れをしていただいた方、いろいろPRしていただいた方、遠方よりお出でいただいた方、見に来ていただいた方、ワークショップにご参加いただいた方、皆さんに感謝申し上げます。

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2016年10月30日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

森川和謙 小笠原哲郎 二人展

どうしても見ておきたい二人展があったので、仕事の合間に見てきました。
書家と画家の「森川和謙 小笠原哲郎 二人展」
もう十数年前、サラリーマン時代に、いつか木の器制作を職業としてみたいと思っていたころ、木の器を作るにはデッサンやスケッチ画ぐらいは描けた方がいいだろうと言う思いから、近くの西脇市市民会館の絵画教室に通うことにしました。
絵画教室は、二人の画家の先生が2週間ごとに交代するやりかたでしたが、お二人の先生の絵がまったく違うタイプでした。
おひとりのH先生は、デッサンを重視する水彩画で、いつも人物画。モデルをデッサンするところから始めるのですが、「君はこのデッサンは、わざとこう書いているのか?」と言われ、「いいえ、見たとおりに書いているつもりなのですが・・・」「目と鼻の位置はこうじゃないだろ。腕の長さそんなに短いか。」などと、いつもぴりぴりしていました。
そしてもう一人の先生が小笠原哲郎先生で、先生のモチーフはいつも花。アクリル画で、デッサンはせず、2時間で一枚描き上げるというもので、自分が感じるままを一気に表現するという絵の描き方。
私は、言うまでもなく自由奔放に絵を楽しむ小笠原先生に好感度を感じて、いつしか先生とは意気投合。
先生とはスケッチ旅行と称して、1泊2日の旅行をしたりもしました。ほとんど絵を描かず、食べて、釣りをしたりと楽しい思い出もありました。
わずか2年間ですが、まったく違うお二人の先生のもとで、絵を習うことができたのは、とても良かったことだと感じています。
小笠原哲郎先生から展示会のはがきをいただき、兵庫県西脇市の旧来住家住宅の会場を訪ねました。
小笠原先生はちょうど在廊されていて、私のことを覚えていたくださり、今年71歳になられる先生はお元気で、絵とともにいろいろな話をしていただきました。
時間があればいつまでもゆっくりお話をしたい思いでした。
私の絵の方は、少しも上手くなりませんでしたが、当時いっしょに絵を習っていた幾人の人とは、今も親しくしてただき、こうして先生と知り合えたことは、貴重な財産となっています。

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2016年10月25日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

草原上の造形 100枚の板 展示始まりました

「アートプランおの」(兵庫県小野市)が、実施するアートイベント「草原上の造形 100枚の板」の作品展示が始まりました。
1×4材(9×183×2㎝)100枚を使って、7名(グループ)が制作した、モニュメント、インスタレーション作品を兵庫県小野市の「ひまわりの丘公園」にて10月22日~30日まで展示しています。
私は、広い芝生広場を渡る風を、板で作った16基の矢羽状のオブジェで受けとめて、空気の流れを視覚的に感じてもらう、インスタレーション作品にしました。
当たり前のように、私たちのまわりに存在する空気ですが、その存在を視覚的にとらえてもらうことで、私たちが、大気と言う自然のなかに生かされていることを感じてもられればと思います。
ともかくあまり難しく考えず、気まぐれに流れがかわる、風の動きを楽しんでもらえればと思います。
私は、10月29日(土)、30日(日)10:00~16:00会場に居ます。
展示期間中お時間がざいましたら、お立ち寄りください。

会場 兵庫県小野市浄谷町「ひまわりの丘公園」(国道175号線沿い)
展示期間 2016年10月22日~10月30日

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2016年10月22日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

「草原上の造形 100枚の板」プロジェクト進行中

「アートプランおの」(兵庫県小野市)が、実施するアートイベント「草原上の造形 100枚の板」プロジェクト進行中です。
1×4材(9×183×2㎝)100枚を使って、7名(グループ)がモニュメント、インスタレーション作品を兵庫県小野市の「ひまわりの丘公園」にて10月15日~21日まで公開制作し、展示するイベントです。
100枚の板を使った造形というと、木工作業色が強いイベントに思われるのですが、美術家グループの活動が始まると非常にアート色の強い雰囲気が漂い始め、とても面白い雰囲気になってきました。
田中陽三は、毎日お手伝いの方に応援していただいて、なんとか完成の目途がつきました。
お手伝い、見学に来ていただいた皆様ありがとうございました。
本業の木の器制作が少々忙しいので、現地での制作は、10月18日、19日はお休みして、10月20日(木)13:00~17:00の現地作業で作品完成の予定です。
期間中、私の制作見学を予定されておられた方には申し訳ございませんが、今日以降は、10月20日のみ会場 での制作をいたします。
21日(金)も会場にいませんのでよろしくお願いいたします。
なお、公開制作期間中10:00~17:00は、どなたかが制作していますので、よろしければお立ち寄りください。

会場 兵庫県小野市浄谷町「ひまわりの丘公園」(国道175号線沿い)
制作期間 2016年10月15日~10月21日
展示期間 2016年10月22日~10月30日

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「草原上の造形 100枚の板」のプロジェクト始まりました

「アートプランおの」(兵庫県小野市)が、実施するアートイベント「草原上の造形 100枚の板」のプロジェクトが今日から始まりました。
1×4材(9×183×2㎝)100枚を使って、7名(グループ)がモニュメント、インスタレーション作品を兵庫県小野市の「ひまわりの丘公園」にて10月15日~21日まで公開制作しています。
早速に、見学やお手伝いの方にも来ていただいて、楽しく初日を迎えることができました。
広々としたひまわりの丘公園の芝生のキャンバスにどのような作品が並ぶのでしょうか。
みなさんの見学、お手伝いを歓迎いたします。

制作者の方は以下の方々です。
1.井上仁志(小野市)・大野一雄(神戸市)
2.亀田健一(小野市)
3.中島勉(神戸市)・種中和義(大阪市)
4.土師清治(箕面市)・樋口尚(奈良市)
5.井上直(小野市)
6.下次正一(小野市)
7.田中陽三(小野市)
※制作は期間中おおむね9:00~17:00の間に行われていますが、常時すべての方が制作しているわけではありませんので、ご了承ください。
私は、毎日13:00~17:00に会場で制作予定ですが、仕事や天候により不在の場合があります。

会場 兵庫県小野市浄谷町「ひまわりの丘公園」(国道175号線沿い)
制作期間 2016年10月15日~10月21日
展示期間 2016年10月22日~10月30日

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箕輪漆行さんが来られました

私が最近漆を購入している、福井県の漆販売会社の株式会社箕輪漆行さんが、工房えらむに来られました。
お客様のもとへ時折訪問して、漆に関するご相談や営業をしておられるとのことですが、私の工房のような小さな工房へ、福井県からわざわざ足を運んでいただいて、営業とは言え恐縮します。
私は、漆芸はほとんど習ったことがないので、この機会に、日頃感じている、漆の扱いについてや漆の質、種類のことなどいろいろ質問させていただきました。さすがに40年漆を扱っておられるとのことで、いろいろとアドバイスや興味深いお話を聞かせていただきました。
最近の傾向としては、漆の需要は伸び悩んでいるとのこと。一般消費者の漆器の扱いなどについての理解がなかなか進んでいない状況で、漆器を特別扱いする傾向がまだまだ一般的なようです。
私自身、漆こそ木に塗る塗料としては、自然素材であり、強じんで、しかも木の美しさを最大限に引き出す最高のもので、これ以上のものはないと考えています。
最近は、正直なところオイル仕上げの器もたくさん作っていますが、やはり漆塗りの器は、私の活動の原点でもあり、その良さをもっと伝えていければと思います。

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2016年10月13日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ