ヨットレース「ヴァンデグローブ2020」を応援

若いころ登山に熱中して、登山や冒険のいろいろな関連の本を沢山読んでいました。特に印象に残っているのが、登山とは対極にあるヨットレースの記録の本で、多田雄幸さんの「オケラ五世 優勝す」と言う1982年の世界一周単独ヨットレースの航海記。とても感動もので、読後は登山もさることながら、単純に海のあこがれを強く持ちました。
その多田雄幸さんに弟子入りした白石康次郎さんが、今年開催される、4年に1度のヨットの世界一周単独無寄港によるヨットレース 「ヴァンデグローブ2020」に挑戦されています。
「ヴァンデ・グローブ2020」は、11月8日にフランスの港レ・サーブル・ドロンヌ沖合をスタートして、総距離約45,000Kmを、無寄港単独で3カ月にも及ぶ世界一過酷な世界一周ヨットレースと言われています。
コロナ禍で、世界を自由に行き来することが、ままならない時代ですが、この時代にあって、風まかせに世界一周を目指すなんて、なんと痛快なスポーツイベントではないかと思います。
世界から33艇が挑んでいますが、白石康次郎さんは唯一の日本人レーサーであることと、乗船ヨットとはほんの少し縁があって、毎日公式サイトを見ながら応援しています。

ヴァンデグローブ2020公式ホームページ

入れ子角鉢を作る

栗の木で大、中、小の入れ子の角鉢を作りました。
各サイズは、大は16㎝角の4.5㎝厚、中13㎝角の3.5㎝厚、小10㎝角の2.5㎝厚の3サイズ。
入れ子鉢と言えば、丸いものが一般的で作りやすいのですが、せっかく手で彫って作るので、角鉢にしました。
やはり入れ子としての収納具合の良さを考えて、3個の器がフラットに収まるように作っています。
拭き漆塗りで仕上げていますので、多用途に使えます。
入れ子にすると、複数の器をつくらないと1作品にならないのが、いささか大変ですが、入れ子の器としての多様な用途と収納の良さが魅力的で、作りたくなる作品です。

入れ子鉢入れ子鉢

2020年11月11日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

お皿を作る工房ワークショップ

今日は、ご予約による工房での木工ワークショップを行いました。
2名の方のお申し込みをいただき、事前に作りたいものをお聞きして準備させていただきました。
お二人ともクルミの木の6角形のお皿作りを希望されました。
みなさん彫刻刀を持つのは、小学校以来と、ほとんど初体験に近い状態でしたが、道具の扱いに馴れていただくと、それぞれクルミの木を彫る感触を楽しんでおられたように思います。
いつまでも彫っていたいとおっしゃっていただくと、これもワークショップの楽しみ方かと思います。
今日は、天候も良くガラス越しの日差しが暖かく、みんなでゆったりと、カフェタイムを挟みながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。
少し余裕をもって彫り上がりましたので、焼きペンを使って名前や日付を記念に入れていただきました。
皆さん出来栄えに満足したいただき、またやりたいとおっしゃっていただけたことを、とても嬉しく思います。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

ベトナムの寝台夜行バス

コロナ禍で、自由に海外を行き来できない日々が続いていますが、こう言う状況になると無性に海外に行ってみたくなります。
ちょうど5年前の11月、ベトナムの手仕事を訪ねることをメインに海外旅行に行ったことが思い出されます。
旅の詳細は、当時のブログに投稿しましたが、ちょっと思い出深かったのが、ハノイから山岳地帯の村に行くのに始めて乗った、ベトナムの寝台夜行バス。
一般的な観光バスの中がすべて二段ベッド構造で、座席は、ほぼフラットに近い傾斜のシートが並んでいて、前の人のシートの下に足を潜り込ませるような状態で、寝るようになっています。柔らかいシートで毛布のようなものもついていて、足を延ばして楽な姿勢で寝ることができます。シートベルトのようなものは無かったように思いますが、トイレはついていました。
二段ベッド寝台バスは満席で、初めて経験する雰囲気に圧倒されましたが、私は、上段に乗車しましたが、とても寝心地が良く、爆睡状態で目的地に着きました。
乗車後に、隣で寝ていた若いイタリア人夫婦に、私たちは、揺れて眠れなかったけど、あなたは爆睡状態だったな!と言われて、乗り心地が悪いと不評だったようですが、私は前日に、予約していた安宿がオーバーブッキングで寝るところが無く、物置のようなところにマットを敷いて寝たので、睡眠不足だったことが幸いしたのかもしれません。
それを差し引いても、この日本にはない寝台バスは、私には快適そのもでした。
いつか日本でも、こんな寝台バスが走るようになればいいのになと思うのですが、日本の交通法規上では、無理でしょうか。
それにしても、早く世界を行き来できる日が来ることを願ってやみません。

7寸蒔地の皿

栗の木を彫って、7寸の蒔地の漆塗りの皿を作りました。
蒔地は漆塗りの技法で、地の粉という天然の粉を蒔いて、漆で何度も塗りかためていきます。最後は、つや消しの黒漆で仕上げています。
拭き漆塗りのような、杢目の表情は見えなくなりますが、陶器のような表情で仕上がります。木の軽さと、陶器のような硬質な表情をあわせ持って、独特の表情になります。
蒔地の仕上げにすると、使用した場合のキズが付きにくく、より気軽に使える漆器の良さがあります。
うつわの厚さは、3.5センチありますので、お皿と鉢ものの中間として、いろいろな用途に使えるのではないかと思います。

 

2020年10月30日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

栗の木の角小鉢

栗の木を彫って作った角小鉢です。
10センチ角で、厚さ3センチ、拭き漆塗りで仕上げています。
小鉢なので単品でも、複数でもいろいろコーディネートを楽しむことができます。
収納を考えたスタッキングにも配慮しています。
豆皿サイズの小鉢ですが、深さがあるのと、角鉢になると丸鉢に比べ、彫るのが大変ですが、深さがあるので、いろいろな用途に使えることを考えながら作るのは楽しいことです。
多くの方のご要望にお応えして、沢山豆皿を作らせていただきましたが、豆鉢ならぬいろいろな小鉢をこれからご提案もしていきたいと思います。

木の小鉢

 

2020年10月27日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

サンドブラスト初体験

先日、友達のガラス作家 藤本悦子さんが兵庫県加古川市で運営しているサンドブラストのガラス工房「Glass Garden」を訪ねて来ました。
そしてサンドブラストの初体験により作品を制作しました。
サンドブラストは、圧縮空気でガラスの表面に砂を吹き付けることによって彫刻する技法のことで、クリスタルグラスをはじめ、数層の色ガラスを重ねた外被せガラスを彫刻することで、も趣のある作品を創ることができます。
作家の藤本悦子さんは、サンドブラストガラス工芸の創始者で世界の第一人者の竹内洪氏に師事され、大変多彩で美しいガラス工芸作品を作られています。
藤本さんは、サンドブラストの講座も開いておられ、私も初心者向けのサンドブラストの体験をさせてもらいました。
既製のお皿に自身でデザインした模様をお皿の裏側にマスキングし、サンドブラストの機械で彫刻するのですが、デザインとマスキングテープ切りにほとんどの時間を要し、サンドブラストの機械での彫刻は、ほんの数分で終了しました。高度なものは、これを何度も繰り返し、ひとつの作品を作るのに数か月を要するものもあるそうです。
はじめてのサンドブラスト作品は、デザインも出来上がりも、自身の表現がリアルに出て、朴訥とした作品にになりましたが、なかなか面白く、また機会があればやってみたいと思います。
機会がありましたら、ガラス工房「Glass Garden」の講座を受講ください。

「Glass Garden」兵庫県加古川市加古川町粟津249-1 太陽ビル1階
PHONE/FAX 079-423-0303

 

 

 

 

2020年10月20日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

ふたり展・三人展 終了しました

2020年9月25日からのうつわと道具や ころはでのふたり展の後、10月10日からのギャラリー風来での三人展の続いた展示会も終了いたしました。
コロナ禍で、沈滞ムードの活動環境の中で、ふたつのギャラリーからお声がけをいただきました。
たまたま地理的に近いことや、どちらも他の素材の作家の方との合同の展示会と言うことで、似かよった展示会となりました。
どちらも初めての会場で、初めての作家の方との合同の展示会と言うことで、あらかじめそれぞれのギャラリーのお客様の趣向や傾向を伺い、また、ご一緒させていただく作家の方の作品を参考にさせていただいて、それぞれの会場の個性を尊重し、私の出品する作品を制作し、準備しました。
各ギャラリーともある程度、違った趣向の展示会とすることができたと思います。
結果的には、各ギャラリーのオーナーさんやスタッフの方、ご一緒いただいた作家の方の力量のおかげで、初めての会場にもかかわらず、沢山の方にお出でいただくことができ、作品も購入していただくことができたように思います。
この度、ご縁をいただいてご一緒していただいた、ふたり展での陶芸家の児玉修治さん、三人展での陶芸家の伊藤慎さん、金工作家の森下シゲキさんとは、とても良くしていただき、いろいろ交流を深めることができたことは、本当に嬉しく思います。
そして、コロナ禍の下で会場に足を運んでいただいたお客さまに、心よりお礼申し上げます。

2020年10月17日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

胴張りの角皿

栗の木で彫った胴張りの角皿です。
厚さ2センチの栗材で、21センチ角の7寸皿で、和洋を問わず、カジュアルな雰囲気で使っていただけることを意識しての、漆塗りの仕上げにしました。
黒を基調とした拭き漆塗りで、つや消しに仕上げています。
あまり器用な漆塗りの技法は、使えませんが、30年近く漆を扱ってきた経験から、少し意図した表情が出せるようになったかなと思います。
とは言え、漆は生き物で、今だ思うようにいかないことに悩む日々です。
今回はなんとか、和洋でカジュアルに使える落ち着いた雰囲気のお皿が出来たと思います。

出来上がった胴張りの角皿は、現在、兵庫県明石市の「ギャラリー風来(ふうき)」さんにて開催中の「木金土 三人展」に出品しています。
お時間ございましたら、ギャラリー風来さんにて、作品をご覧いただけますと幸いです。

会場 「ギャラリー風来」 兵庫県明石市天文町1-7-9
期間 2020年10月10日(土)~10月17日(土) 11:00~18:00
(最終日は17:00まで) 会期中無休

胴張りの皿胴張りの皿

 

ギャラリー風来での 木金土 三人展始まりました

本日、兵庫県明石市の「ギャラリー風来(ふうき)」さんにて開催の「木金土 三人展」が始まりました。10月17日まで。
「木金土 三人展」は、陶芸家の伊藤 慎さん、金属アルミによる器制作者の森下シゲキさんと木の器の田中陽三の3人による、木と金属と土を素材とした作家による展示会です。
本日は、ギャラリーのオープンと同時に沢山の方にお出でいただき、感謝いたします。
美術大学で絵画を専攻されていた伊藤 慎さんの器は、抽象画を見るような深い表情の器が魅力的です。金属加工を職業としてこられた森下シゲキさんは、巧みな技術を駆使しながら、柔らかい表情のアルミの器が魅力的です。
私、田中陽三は、漆塗りの器やお盆、スプーンなど新作を中心に、オイル仕上げのパン皿なども出品しています。
ギャラリー風来さんは、陶芸家 内田鋼一氏の監修のもと、什器や展示台がしつらえられた、大変趣のある空間です。初めての顔合わせとなった、陶芸、金工、木工の三人展ですが、ギャラリーの雰囲気としっとりと馴染んで、とても良い雰囲気の展示会となっています。
展示会は、17日まで開催されます。お時間ございましたら、ご高覧ください。

会場 「ギャラリー風来」 兵庫県明石市天文町1-7-9

期間 2020年10月10日(土)~10月17日(土) 11:00~18:00 (最終日は17:00まで) 会期中無休

2020年10月10日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ