工房をつつくもの

最近、工房で仕事をしていると、特定の場所からビリビリビリとか、ブルブルブルと言った振動音が聞こえてきます。
いつも工房の屋根で暴れまわっているカラスの音とは、ちょっと違う様子。
なかなかその音の正体をつかめなかったのですが、やっとその正体を写真に収めることができました。
音の正体は、キツツキの仲間コゲラが、工房のガラス窓の仕切りの柱をつついていたのでした。コゲラは、混群と言って、シジュウカラやヒガラなどと一緒に群れで行動していて、時々その群れと一緒に工房の小さな林にやって来て、朽ちた木などをつつく音が聞こえるのですが、単独で、工房の柱をつつくコゲラに出会ったのは初めてです。
工房の建物自体、廃材で出来ているので、柱の中に虫などがいるのかもしれませんが、それにしても、あまり餌など得られそうにない、柱を度々につついている変な奴がいるものだと思います。
工房のある場所は、森林でもない、水田の一角の雑木の生えたところと言ったところですが、こんなところにも、いろいろな野鳥がやって来て、楽しませてくれます。
最近、どうもぐうたら仕事をしている工房の主を、からかっているのかもしれませんね。

2021年6月24日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

ワンプレート用深皿を彫る

栃の木で、直径28センチの深皿を彫りました。
最近は、大きめのお皿にいろいろな料理を盛りつけていただくための、ワンプレート用のお皿の需要が多くなりました。
今回製作したのは、直径28センチ、深さ3センチの少し広めで、深いワンプレートなので、いろいろな種類の料理を余裕を持って、自由に盛りつけて楽しむことができます。
同じ器を複数作る時は、一応型紙に添って作るのですが、彫るのは、かなり大雑把な彫り方なので、みんな微妙に不揃い。
なので、シンメトリックな緊張感のある器とは程遠く、ふわりとした雰囲気の、どちらかと言えば家庭料理の似合う器と言ったところです。
これから拭き漆塗りで仕上げます。
栃の木のおもしろい杢目も浮かび上がって、少し彩を添えてくれそうです。

木の器木の器

2021年6月22日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

栗の丸盆

ご注文をいただいて、栗の木で30センチの丸盆を彫りました。
最近は、長方形のトレイや折敷のようなお盆を彫ることが多かったので、丸いお盆は久しぶりで、自分では何となく新鮮な感じがします。
厚さは2センチで、杢目も栗の木としては繊細でオイル仕上げなので、軽やかな印象のお盆になりました。
木工ろくろは使用せず、手彫りで作っているので、どこかゆるい丸盆の少し力の抜けた感じになりましたが、気に入っていただけると嬉しいのですが。

栗の木のお盆

2021年6月の工房定期Open日

毎月、第3土曜、日曜、月曜の3日間、工房ギャラリーを定期Openすることとしておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、緊急事態宣言が、兵庫県に発令されたことを受けまして、しばらくお休みをいただいておりました。
まだ、緊急事態宣言期間中ではありますが、感染者数の減少に伴い、各種施設やイベントも再開されている状況があることから、2021年6月より工房定期Openを再開したいと思います。
2021年6月の工房Openは、6月19日(土)、20日(日)、21日(月)10:00〜16:00 の3日間です。
日頃製作しています木の器等の作品、織の作品と、あると楽しい古道具、古民具を展示販売いたします。
趣味の古道具販売は、少々マニアックな古民具などが増えています。特に古布、竹かご類が増えています。
工房Openの休止期間中に工房の外壁補強工事を行い、工房は黒い焼杉板により、黒く引き締まった外観となりました。
室内は変わっていませんが、すこし雰囲気の変わった初夏の工房へ、お気軽にお立ち寄りください。

2021年6月14日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

香港のセレクトショップでのお取扱い

この度ご縁をいただいて、香港にある人気セレクトショップ「A beautiful Store」さんで、工房えらむの木の器を販売していただけることになりました。
オーナーさんが世界中からセレクトした、雑貨やファッションアイテムを、おしゃれな空間に美しくディスプレイされた素敵なお店です。
ネット上では、香港に新しく出来た、お洒落な人気のお店として、地元の方や在住の日本人の方などが、良い評判を紹介されています。
初めての海外での販売という事で、お店の方に丁寧に教えていただき、また、すでに海外との取引のある同じ市内の親しい木工家さんに教えてもらったりしながらなんとか、無事お取り扱いが完了しました。
それにしてもEMSの荷物の書類作成、通関用書類、インボイス、代金の取扱いなど、慣れない英語書類の作成に苦労しました。

A beautiful Store
3/f, 194 prince edward road west,HK
Wed-fri 14:00-20:00/sat & sun 12:00-19:00

 

2021年6月11日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

2021年初夏の収穫

梅雨の晴れ間とは言え、初夏を感じる気温の上昇に、体がなかなか慣れない日々。
今日は、工房の隣の畑でジャガイモの収穫。
今年は、メークインだけですが、収穫はまずますで、かたちのいいイモが収穫できました。
これから、徐々に夏野菜の季節を迎えます。今年はどんな恵みをもたらしてくれるか楽しみです。
工房の敷地に植えた桑の木が、今年はたくさん実をつけました。昨年は、小さな実が多く収穫量が少なかっただけに、今年は思いがけず、沢山の収穫ができそうです。
桑の実は、独特のコクのあるうま味のある実で、夏にはぴったりのジャムや飲み物にすることができます。
自分で食べる野菜や木の実を自分で収穫、ささやかながら自然を味わうことの喜びを感じます。

 

2021年6月8日 | カテゴリー : 工房の四季 | 投稿者 : えらむ

hatsutokiの日傘のハンドルを製作

この度ご縁をいただいて、兵庫県西脇市の播州織のファッションブランド「hatsutoki(ハツトキ)」さんの、自社ブランドのテキスタイルを使った、オリジナル日傘のセミオーダー用ハンドル(傘の柄)を作らせていただきました。
「hatsutoki」さんは、NHKのEテレ「趣味どきっ!暮らしにいかす日本の布」で特集される、全国的に人気のファッションブランドです。自然をモチーフにした優しい色づかいやデザインのテキスタイルを使った日傘に、私が気ままに削りだした、いろいろな木のハンドルが、とてもしっくり馴染んで、自由に組み合わせて自分だけの素敵な日傘が作れます。
これから日差しの厳しい季節になります。この機会に一点もののマイ日傘をお供にされてはいかがでしょうか。

hatsutoki 傘のハンドルセミオーダーのホームページ

2021年6月3日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

台湾・日本交流企画展の図録

2021年3月16日より、台湾にあります国立台湾工芸研究発展センターで開催され、作品を出品していました、台湾・日本交流企画展「幸福工藝」展が終了しました。
先日、展示会の図録が送られてきました。
会期は、5月16日までの予定でしたが、台湾国内での新型コロナ感染症が拡大し、警戒レベルが引き上げられたため、2日間早い閉幕となったようです。
期間中は25282人の来場者があり、盛会に展示会は終了したようです。
図録は、ずっしりと重い大変しっかりとした内容のもので、各出品者の作品とコメントが1ページずつ丁寧に掲載されています。
台湾側で編集製本されているようですが、とても行き届いた図録になっていて、展示会に対する、台湾側の情熱や真摯な思いが伝わってきます。
コロナ禍でなければ、台湾の会場に行って、出来得れば、いろいろな工芸家の方と交流してみたいと思っていたのですが、渡航できる状態ではなく、とても残念に思います。
素晴らしい会場を用意していただき、運営をしていただいた、国立台湾工芸研究発展センターの運営担当の方々、工芸家の皆さんに心より感謝したいと思います。

会場:国立台湾工芸研究発展センター 台北ブランチ 4F企画展示室
(100 臺北市中正區南海路41號)

2021年5月31日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

4寸取り鉢の仕上がり

栗の木を彫った、4寸の取り鉢が仕上がりました。
高さ4.5センチ、口径は約12センチ。
取り鉢なので、口径は小さめで、器の見込みを少し平らにしています。
拭き漆塗りで、ナチュラルな漆の色ではなく、顔料として煤を混ぜて、少し黒っぽくしています。
少し黒くしたのは、栗の木の杢目の味を生かすようにしながらも、料理の邪魔をしない程度に抑えるようにするためです。写真が上手くないので、雰囲気が伝わらないかもしれません。
ろくろは使わない、手彫りなので、いびつな形状を楽しんでいただければと思います。

2021年5月27日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

書籍「日本のクラフト もの くらし いのち」

先日、「日本のクラフト もの くらし いのち」と言う本を購入しました。
この本は、私が現在所属している、公益社団法人日本クラフトデザイン協会の創設30周年を記念して、出版された本です。
実際この本が出版されたのは、1986年です。
公益社団法人日本クラフトデザイン協会は、1956年に創設され、1976年に社団法人として許可を取得し、2013年に公益社団法人としての認定を受けました。クラフトデザインの普及を図り、産業の発展と人々の生活文化的向上に寄与することを目的に、半世紀近く日本のクラフトデザインの中心的役割を担い、活動を行っております。クラフト関連の組織として唯一法人化された全国組織で、スタジオクラフトマンや伝統的地場産業に関わる生産者を中心とした正会員、賛助個人会員、賛助法人会員、会友により構成されている組織なのです。
私が、当協会が主催している公募展「日本クラフト展」に5回の入選を果たして、会員に推挙いただいたのが、2007年なので、かなり古い本ではあるのですが、私がクラフトに携わる以前の、日本のクラフト運動の初期から黎明期にかけての、活動を記した貴重な本だと思います。
本には、克明に当時クラフト製作にかかわっておられた方々の作品や証言が、沢山記録されていて、現在著名な作家の方々がこの協会で活動されていたことが良く分かります。
この本を、なぜ今買ったかと言うと、65年の歴史を持つ日本クラフトデザイン協会が、役割を終え、今年で解散予定となり、在庫の書籍が、安く販売されたと言う理由です。
協会とのこれまでの関わりについては、また後日詳しくお話したいと思いますが、とても残念なことです。