入れ子の角鉢をつくる

栗の木を彫って入れ子の角鉢をつくりました。
厚さ3.5センチ、4.5センチ、5.5センチの角鉢3個がすっぽりと収まる入れ子鉢です。
入れ子にすると収納がかさばらず、漆塗りにしますので、用途に応じていろいろな場面で使えるので便利です。
丸い入れ子の器は比較的あるので、手で彫ることをメインにしているので、角鉢にしましたが、1セット作るのに3個彫らなければならないので、なかなか時間がかかります。
拭き漆塗りで仕上げ、阪急百貨店うめだ本店 10階 SOUQ暮らしのアトリエにて販売中です。
写真は、木地の状態のもので、漆塗り前のものです。

入れ子の木の角鉢

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐい吞みをつくる

年末やお正月がが近づくと、よく制作させていただくのがぐい吞み。
栗やけやきの木を手で彫って作ります。
厚みと口径を決めたらほとんどフリーハンド彫っていきます。
フリーハンドと言うのは、制約がなくて気軽に彫れそうなのですが、一発勝負みたいなところがあって、なかなか思いを反映できなくて難しいところがあります。
うまく出来ないこともあれば、思いがけずいい感じになることもあり、そこがフリーハンドの面白さかもしれません。
現状は、納期の関係上すでに予定数のぐい吞みは彫り上げて、漆塗り作業中のものから、すでに納品して販売中のものもあります。
納品済みのものは、阪急百貨店うめだ本店 10階 SOUQ暮らしのアトリエにて販売中です。
木のぐい吞みで、年末年始のひと時を、楽しんでいただければ嬉しいなと思います。

木のぐい吞み

 

 

 

 

 

 

2017年11月10日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

お正月用の豆皿づくり

年末が近づくと、お正月用の作品の依頼をいただくことがあります。
今回は、これまで作ってきた栗材の豆皿の漆塗りバージョンです。
少し華やいだ食卓コーディネート用に朱色と黒色の漆を塗った豆皿を作ります。
まずは木地となる豆皿の彫り作業から。
現状は、納期の関係上すでに予定数の豆皿は彫り上げて、漆塗り作業に入っています。
小さな豆皿をたくさん漆塗りをしていく日々が続くのは、思いのほか疲れる作業です。
また、色漆を使うので、発色にもかなり気を使います。
それでも、これまで作っていたオイル仕上げの豆皿とは、またちがう趣の豆皿ができましたので、皆さんに楽しんでいただければ嬉しいなと思います。

木の豆皿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年11月8日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

三木金物まつり2017に行ってきました

工房の隣町の兵庫県三木市で開催された第31回三木金物まつり2017に行ってきました。
会場は、工房から車で20分ほどのところにあり、三木金物まつりは、三木市の大工・木工道具のほとんどのメーカー、鍛冶屋さんが出店しています。
必要な道具を見つけることができ、日頃より少し安く購入できる機会として、木工仕事をしている者にとっては大変ありがたいイベントです。
木工をしている者にとって、良い道具に出会うことは、いい作品作りをして行く上で、とても重要なことだと思います。
もうこのイベントには10年以上毎年行って必要な道具は、ほぼそろっているので、よほどの掘り出し物でもない限り、あまり買うこともなくなってしまって、ほとんど消耗品のようなものを買っている状況です。
手彫り中心の私にとって、ちょっと薄刃の鑿を作っておられるお気に入りの鑿鍛冶さんのブースに立ち寄って、道具の話を少ししたら欲しいと思っていた彫刻刀を1本買ってしまった。
あんたが、今年のおまつりの最初のお客さんやなどと言われて、一緒におられた奥さんと喜んでもらえたら、ちょっと嬉しくなって、こんな鍛冶屋さんと身近に仕事のできる環境にることを幸せに感じます。
良い道具は美しく、いつまで見ていても飽きないものです。

 

 

 

 

 

 

 

東京にて作品展をめぐる

所用で東京へ出かけました。
少し時間があったので、以前からぜひ見てみたいと思っていた陶芸と漆作家の方の作品展を見てきました。
ひとつは東京都港区虎ノ門にある菊池寛実記念 智美術館で開催されている、八木一夫と清水九兵衛 「陶芸と彫刻のあいだで」の展示会。
早い時代から前衛的な陶芸作品を世に送り出してきた走泥社の中心的な存在として活動してこられた八木一夫氏と、同時期に陶芸と彫刻の間に新たな領域を見出してこられた清水九兵衛氏の今は亡きおふたりの陶芸作品展。
おふたりの高く堅実な陶芸技術の下、その可能性と多様な表現を追求された作品は、どれも味わい深く豊かな作品に感じて、いつまでも見ていたい作品展でした。
ふたつめの展示会は、伊勢丹新宿で開催されている菱田賢治 個展「陶と漆」。
菱田賢治さんは、伊豆に工房を構えておられる漆芸家・陶胎漆器作家の方。
陶芸の良さ、漆芸の良さをそれぞれ織り交ぜて表現された、大変豊かな味わい深い作品ばかりで、俗な表現ですが、どの作品を見てもかっこいいな、と感じてしまうものばかりでした。
とてもいい作品に出合うことができました。この感動をなんとか自身の作品作りに生かしていくことができればいいのですが。

 

 

 

 

 

 

 

2017年10月29日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

漆芸家 江藤雄造作品展

私の作品の多くは漆塗りの作品が中心です。しかしながら漆塗りそのものはほとんど独学でやっているので、技法も表現方法も限られていることから、今年の春から漆芸家の江藤雄造先生の下で漆塗りを習うことにしました。
独学でやってきた私にとっては、本格的な漆塗り技法はすべてが初体験のようなもので、ほとんど基本の基を学んでいるレベルですが、毎回目からうろこのような新鮮な体験とその難しさに苦労しています。
今日は、漆芸家の江藤雄造先生の漆・金継ぎの個展を姫路市の三木美術館へ見に行ってきました。
蒔絵や螺鈿、乾漆、籃胎漆器など多岐にわたる高度な技法の作品。
オリジナル作品より美しく見えてくる金継ぎの作品。金継ぎの中に蒔絵や螺鈿が施してあったり、わずかに残った貴重な陶片をもとに完品の状態に復元した作品など、金継ぎの高度で奥の深い作品も素晴らしいものでした。
そして漆をもっと身近なものに感じてもらう作品として、床に置いた漆作品の上を歩いてもらえるようにしたり、漆で染めた紙の蝶を来場者が会場に張って会場を演出していくなど、ほとんど体験したことのない漆作品の個展でもありました。
伝統的なものから現代的なアート作品まで、幅広い作品と漆の可能性や新たな表現方法に、本当に感動する作品展でした。
機会がありましたらご覧いただけましたらと思います。

三木美術館  2017年11月19日まで(火曜日休館)10:00~18:00
兵庫県姫路市本町241番地


 

 

 

 

 

 

 

 

2017年10月19日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

いろいろなお盆を彫る

ほとんど同じ時期に2つのお店から、いろいろなお盆の注文をいただきました。
それぞれ大きさや形、用途の違うお盆ですが、日頃制作しているものと言うことで、栗材で厚みが20ミリ、拭き漆塗り仕上げと言う点は同じです。
やっと全部彫れたので、いろいろなお盆を並べてみると、何となくおもしろく感じます。
漆塗りの色合いも、それぞれ微妙に変えていく予定です。
木地が彫り上がると嬉しくて写真を撮っているのですが、漆が塗り上がるとほっとして、納品の方に気が行ってしまって、完成品の写真を撮るのをすぐ忘れてしまう日々です。
後日のブログには、出来上がりをうまく紹介できればいいのですが。

 

 

 

 

 

2017年10月13日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

工房でのご予約ワークショップ

工房にてご予約によるワークショップを行いました。
今回は、お二人の女性の方からのご依頼で、クルミの木を使ったしずく型のお皿を作るワークショップをさせていただきました。
お友達同士の方とのオーダーメイドのワークショップなので、気兼ねなく大変リラックスした雰囲気でのワークショップでした。
私もついおしゃべりなどをしながら、写真を撮るのを忘れていて、最後のオイルフィニッシュのところしか写真が撮れていません。
お二人とも、道具の扱いにもすぐ馴れていただいて、丁寧に作業をされて、素敵なお皿を完成されました。
ご参加いただいたお客様ありがとうございました。
工房えらむでは、希望の日時と内容を相談の上、ご予約によりワークショップをさせていただいております。
2人~6人まで参加可能です。お気軽に工房えらむまでお問合せください。


 

 

 

 

 

アート・クラフトフェスティバルinたんば2017報告

アート・クラフトフェスティバルinたんば2017が終了しました。
今年は、例年になく2日間好天に恵まれて、フェスティバル開始と同時に大勢のお客様が来場され、会場はとても賑やか。
沢山のお客様にブースを訪ねていただきました。
今回は、ゴールデンウィークのイベントで、テントが突風で壊れたこともあって、白いテントに新調しての出展でした。
快晴の空の下、おろしたての白いテントにケヤキの木のシルエットが映えて、とても気持ちの良いイベントスタートが出来ました。
ブースでは、納期の迫っている仕事を公開制作を兼ねて、豆皿彫りをしていましたが、おかげで沢山の方から質問やお話をいただき、作品に関心を持たれたお客様との良い出会いのきっかけになりました。
ずっと公開制作をしていたかと言うと、日頃ほとんどしゃべらず工房にこもって仕事をしていると、ブースに来てくださったお客様や作家の方との話が楽しくて、ほとんどしゃべって過ごしていたかもしれません。
お出でいただいた皆さん、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年10月2日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

アート・クラフトフェスティバルinたんば2017の会場設営

今日は、明日2017年9月30日から、兵庫県立丹波年輪の里で2日間開催されるアート・クラフトフェスティバルinたんば2017の会場設営のお手伝い。
運営スタッフをしている訳ではないのですが、数年前、会場設営ボランティアの募集があった際に、会場に近いこともあり、ボランティアの申し出をして以来、出展に際しては、会場設営と撤収のボランティア要員となっています。
準備は、テント設営や、看板の設置、資材の運搬など作業は大変ですが、お祭りの前日のようで、楽しい気分になります。
なかなか天候に恵まれないことの多い丹波でのフェアですが、今年は準備を含め、良い天候のようで、快晴の汗ばむ中での作業でした。
明日からの開催ですが、午後には、公園内の通路沿いは、全国から集まった出展者のテントでほぼ埋め尽くされ、おおむね会場は出来上がっていました。
2日間、天候も安定しているようです。ピクニック気分でクラフトフェアをお楽しみだければと思います。

アート・クラフトフェスティバルinたんば2017ホームページ

 

 

 

 

 

 

2017年9月29日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ