ギャラリー木の在る暮らし展を訪ねて

今年の6月21日に発行された雑誌「住む。66号」に当工房の建物の記事を掲載いただいたのですが、同じ号に掲載された鳥取県鳥取市にある、「ギャラリー木の在る暮らし展」さんを訪ねて来ました。
同じ雑誌「住む。66号」に掲載されたご縁で、先に「ギャラリー木の在る暮らし展」のオーナーさんが工房えらむを訪問いただいたことから、今回私たちも鳥取市の鳥取砂丘にほど近い海に面したギャラリーを訪ねてきました。
「ギャラリー木の在る暮らし展」さんは、ご主人が工務店を営んでおられ、地元鳥取県産材をふんだんに使った、木造家屋を造っておられます。
そして、大量の地元県産材のストックの一部をテーブルに加工されて、奥様がギャラリーで販売とカフェをされています。
目の前が海と言うロケーションの中で、鳥取の豊かな森から切り出され、加工されたテーブル材を販売されているところが、なかなか面白くて興味の尽きないところです。
もちろんギャラリーも木をふんだんに使ったしつらいで、カフェも併設されていて、海原を望む素晴らしい空間でした。

 

 

 

 

 

 

2018年10月15日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

アート・クラフトフェスティバル in たんば2018の順延開催決定

2018年9月29日~30日に出展予定していました「27th アート・クラフトフェスティバル in たんば2018」は、台風接近に伴い開催が見送られましたが、順延による開催が決定しました。
順延により、11月3日(土)~4日(日)に開催されることになり、あらためて出展したいと思います。
通常こういった大きなイベントは、一旦開催が見送られると、近日中に順延開催となるケースは稀なのですが、運営スタッフの方の並々ならぬ熱意の結果、開催の運びとなったようです。
わずか1ヶ月ほどの期間で、関係機関との調整を行い、運営体制を再構築することは、本当に大変なことだと思います。運営スタッフの方には本当に感謝の思いです。
当然、当初の参加予定の作家の方に全員参加いただくことは難しいと思いますので、若干規模は小さくなると思いますが、今年で27年目を迎えるクラフトフェアが途切れることなく、開催されることは大変うれしく思います。
11月の秋も深まっての開催となりますが、20数年ほぼ変わらぬスタイルで続けられている、アート・クラフトフェスティバル in たんばでお会いできることを楽しみにしています。

日時 2018年11月3日(土)~4日(日)
3日 10:00~17:00   4日 9:00~16:00

会場 兵庫県立丹波年輪の里 兵庫県丹波市柏原町田路102-3

 

 

 

 

 

 

※ポスターの日程は順延前のものです。

2018年10月9日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

お椀の出来上がり

栗の木を彫って作っていたお椀の漆塗りが出来上がりました。
直径は約11.5センチ、高さは6.5センチの、スタイリッシュとはいえませんが、私が今のところ使いやすいと感じて作っているお椀です。
お椀の径は大きくないので、片手の親指と人差し指で縁を持てるぐらいの大きさ。女性の手だとまだ少し大きいかもしれませんが、片手である程度支えられる径なので、もう一方の手を添えれば、楽に口元へ運べます。
お椀の縁をややまっすぐに立ち上げて、お椀の中身を口へ運びやすくと考えています。
ラフな手彫りなので少々いびつな丸いお椀。なので持った感じも、口を添えた感じも均質ではありません。
持つたびに少し変わる印象とともに、味わいを楽しんでいただければと思います。

木の手彫りのお椀

 

 

 

 

 

 

 

2018年10月2日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

2018年アート・クラフトフェスティバル in たんば に出展します

2018年9月29日~30日に開催される「27th アート・クラフトフェスティバル in たんば」に出展します。
今年で27年目を迎えるクラフトフェアです。
今でこそクラフトフェアは、全国のどこかで毎週のように開催されているイベントですが、私たちが初めてたんばクラフトフェアに参加した1995年頃は、全国でも開催されている所はごくわずかでした。
以来20数年、出展の機会をいただく中で、お客さんからいろいろな意見や批評をいただき、クラフト店さんやギャラリーの方から、作品販売や個展の機会をいただき、多くのクラフト作家の方との出会いのなかで、アドバイスや作品展、販売店を紹介していただいたりと、このクラフトフェアで本当に沢山の方との出会いにより支えられてきたように思います。
20数年前たまたまこの兵庫県内の近くで開催されているクラフトフェアに出会い、参加して得たことが、私たちの工房活動の礎になっていると言っても過言ではないとと思います。
お客さんと作り手、作家同志がゆったりとした会場空間で、ほどよい緊張感をもって接することができる、20数年ほぼ変わらぬスタイルで続けられている、地元のアート・クラフトフェスティバル in たんばは、とても魅力的なイベントです。

日時 2018年9月29日(土)~30日(日)
29日 10:00~17:00   30日 9:00~16:00

会場 兵庫県立丹波年輪の里 兵庫県丹波市柏原町田路102-3

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年9月19日 | カテゴリー : 展示会 | 投稿者 : えらむ

高校生の訪問を受ける

今日は、工房に高校生の訪問を受けました。
以前、姫路市で開催された「ひめじアーティストフェスティバル」に参加した際に、制服姿の女子高生が私の出展ブースにやって来て、いつか工房を訪ねて仕事ぶりを見せてほしいとの申し出があり、快諾の返事をしたことがありました。
その後、正式な訪問の連絡を受け、今日、兵庫県立姫路工業高等学校 デザイン科写真クラブの有志3名が顧問の先生とともに工房を訪ねられました。
それぞれカメラを手に、工房の建物を撮ったり、私の仕事ぶりや、作品などを思い思いのアングルで写真に収めていきました。
そして、みんなでお茶を飲みながら、部活のこと、それぞれの夢や希望の仕事のことなどを話して、楽しい時間を過ごしました。
私たちも、ものづくりを仕事にしたいと言う思いから脱サラして始めた工房の経過などを話しながら、学生さんたちのこれから、学んだデザインをベースに、自分のやりたい分野のクリエイターの道を目指して行きたいと言う思いに、ささやかなエールを贈りました。
若い高校生が、私たちの仕事や暮らしに興味を持ってくれて、訪ねて来てくれるのは、私たちも刺激を受け、本当に嬉しいことです。

 

 

 

 

 

 

 

2018年9月17日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

長方形隅切盆を彫る

栗の木で長方形隅切盆を彫っています。
縦32センチ×横22センチ×高さ2センチのサイズで、一人用のお茶のお盆などとして使い勝手の良いサイズです。
薄くして軽いお盆にしていますので、反りも考慮して、栗の木の目の積んだ柾目材を使っています。
これは、1日ですべて彫ったわけではありません。
あまりに非効率な仕事ぶりで、何日かかったかは恥ずかしくて言えません。
積み重ねた時の収まりも少し考えて作っています。
単なる長方形のお盆と比べ、角を切るだけで雰囲気がぐっと違って、どことなく和風のお盆になるのが隅切盆のおもしろいところです。
仕上げは、つや消しの黒い漆塗りで仕上げます。

栗の木の隅切盆栗の木の隅切盆

 

 

 

 

 

 

2018年9月11日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

4寸茶托を彫る

定番の少し小ぶりな4寸(約直径12センチ)の茶托を彫っています。
厚さ1.8センチの栗の板を彫って作るのですが、高台のない分、薄い仕上がりで、多用途に使える茶托にしています。
薄くして、湯のみだけでなくグラスにも合わせやすいようにと作っています。
黒い漆を塗って仕上げるので、そのまま銘々皿としても使用できればと思っています。
茶托の重要なことは、茶托に器を載せて、バランスよく、しっかり親指と人先指、中指でつまんで持てるかどうかと言うこと。
この茶托では、縁をすこし立ち上げて、親指のかかりを良くして、飲み物を入れた器をバランスよく支えられるように彫っています。
高台のない薄い茶托なので、裏は指が入りやすいよう縁は少し薄くしています。
杢目を生かしながら、つや消しの黒い漆塗りで仕上げます。

 

 

 

 

 

 

2018年9月7日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

納品 と 座る・くらべる一脚展

昨日は、日頃、一点ものの木の器などを中心に販売していただいている、神戸市東灘区の「Gallery 住吉倶楽部」さんへ納品と、年末に向けての作品の打ち合わせを行いました。
そして現在、神戸市の「竹中大工道具館」で開催されている「第8回 座る・くらべる一脚展+2018」を、親しくしていただいている木工家の方が運営され、案内をいただいたので見てきました。
会場の竹中大工道具館は、1984年に神戸市中山手に設立された、日本で唯一の大工道具の博物館を、新神戸駅近くの竹中工務店ゆかりの地に移転して新たに開館されている施設の1階ホールですが、都心とは思えない、素晴らしい庭園に囲まれた、落ち着いた佇まいの会場です。
会場には、15名の木工作家が製作された新作の椅子一脚と家具が並べられ、椅子は、すべて座ることができ、アンケートにより、デザインや坐り心地を投票できるようになっています。
「シコウの椅子」と言うテーマで、日々の仕事の中から生まれてくる、座り心地と機能性を追求した椅子であったり、遊び心や素材にこだわった椅子など、それぞれの座り心地がありました。
今回は、時間がなかったので竹中大工道具館の展示を見ることはできなかったのですが、収集された古い時代の優れた道具や、「道具」を使いこなす「人」の技と知恵や心、そこから生まれる「建築」とそれを取り巻く木の文化について、紹介されており、木工好きにはとても興味深い施設となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年9月1日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ

まめに豆皿づくり

ご注文をいただいて、まめまめしく定番の豆皿を彫っています。
日々の木の器作りの中に豆皿が定番化して、約3年ほどになります。
日頃は漆塗りの一点ものの器などを中心に制作しているのですが、個展などで気軽に買っていただける器をと言う思いで、作り始めたのが豆皿でした。
細々と気まぐれに作っていた豆皿ですが、数年前から豆皿が注目されるようになって、陶器中心の豆皿の中で、まだ作る人の少なかった木の豆皿にも、少し注文をいただけるようになったようです。
おかげで、木の豆皿もいろいろなシーンで使っていただけるようになりました。
豆皿は、あくまでテーブルコーディネイトの脇役ではありますが、小ささ故の取り回しの良さや、数や種類での演出がしやすいことなど、個人の方から飲食店での使用など、いろいろな場面で使っていただけているのが嬉しい限りです。
豆皿を販売していただいているWeb Shopでの使用例が素敵なので、一部ご紹介させていただきます。

STYLE STORE

angers web shop

実店舗での販売もいただいています。機会がございましたら手に取ってご覧ください。(なお販売が終了している場合もあります)

スタイルストア・COCOMO(東京・代官山)
TODAY`S SPECIL ( 東京・日比谷、自由が丘)
cotogoto (東京・高円寺)
阪急うめだ本店10F SOUQ暮らしのアトリエ(大阪・北区)
ふく蔵 (兵庫県・加西市)

木の豆皿木の豆皿

 

 

 

 

 

 

 

2018年8月28日 | カテゴリー : 作品づくり | 投稿者 : えらむ

フォトグラファー ヨシダナギさんの話

昨日、フォトグラファー ヨシダナギさんの話をデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)へ聞きに行ってきました。
人間ウォッチイング大好の私。どこに行っても、名勝旧跡よりも通りすがりの人たちを見ていると飽きないのです。人々の生き様や醸し出す表情にとても面白さを覚えます。
以前、ブラジル人写真家のセバスチャン・サルガド氏の労働者をテーマとした写真展を見に行ってとても感動したのですが、フォトグラファー ヨシダナギさんの被写体は、アフリカやアマゾンなどに暮らす少数民族。
とかくアフリカ人は貧困や飢餓の先入観がもたれるのですが、実際は、とてもかっこよく魅力的な人々であることを写真で伝えようとしています。
ヨシダさんの写真は、記録映像的に撮影されることが多い少数民族や、ほとんど外界との接触のない人たちの、本当にかっこいい姿を、かっこ良く撮ると言うスタンスで、場所を選びポーズを選び表現すると言う撮影の仕方です。
そのためには、人々に溶け込みながら信頼を得ると言うところがなにより重要ですが、ヨシダさんはそれをごくストレートに自然体でやっているところが、すごいと感じるところです。
外人に会ったことがない。カメラを見たことがない。車に乗ったことがない。
そんなピュアな被写体となるモデルを最大限にかっこよく撮る、それはなかなか難しいことですが、ヨシダさんの写された、そんなピュアな人々の見せる表情は、私たちの社会では垣間見ることのできないとても素晴らしいものでした。
紆余曲折を経てフォトグラファの仕事をしているヨシダさんですが、次は家具屋になりたいとのこと、この方の生きざまにも興味深々です。

 

 

 

 

 

 

2018年8月26日 | カテゴリー : 作家の方々 | 投稿者 : えらむ